警戒心を解いた後に奇襲され、再び警戒していたのに奇襲されました
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「・・何か仕掛けられている痕跡は無いにゃ」
「主よ、こちらも同じなのだ」
王族・・国側が俺達の味方とは言い切れないため、大きな部屋に案内された俺はメイドが部屋を出た後にシマチとユキナに部屋に異常が無いか調べてもらい、何も無いことに一安心する。
「それにしても、なんで俺達が王族と貴族の話しに同席しなきゃいけないんだ?」
「カイ、そんなこと私達に聞かれてもわかるはずないでしょ?」
「だよな・・にしても、サーシャさん近くない?」
部屋の窓際に置かれている4人掛けソファの端に座る俺と肘掛けの僅かな隙間にサーシャは強引にオシリをグイグイねじ込み俺を退かし座る。
「気のせいよ? カイ。それよりも、あの赤髪の近衛兵長と呼ばれた少女は知り合いなのかしら?」
「あ〜知り合いって言うか、俺の妹のシエンナだよ」
「カイの妹? 妹は、ルミナでしょ?」
「ルミナは妹的な存在で、血の繋がりはないんだ。シエンナは、血の繋がりがある妹なんだ」
「そう、だから魔力が貴方と似ているのね」
「かもな・・」
中央に置かれたテーブルの上に並べられた焼き菓子や果物をシマチとユキナが夢中で食べている姿の隣りで、スミハは優雅にハーブティーを飲み我関せずという態度で2人を金色の瞳で見ていると言う光景をサーシャと眺めていると、部屋のドアがノックされ開く。
「お待たせしました。今から国王陛下から指定されているお部屋へとご案内させていただきます」
迎えに来たメイド3人は先程のメイドとは違う黒髪のような少し色合いが違う容姿で、中央に立つ青目のメイドが口を開き先導してくれるようだ。
王城特有の長い廊下を歩き進み、上層階へと向かう階段を上がり再び廊下を歩いた先の行き止まりとなる先にあるドアの前で立ち止まり振り返る。
「カイ様、そしてお連れの皆様・・ここから先は口外禁止でお願いします。もし、漏洩された場合は・・・・」
急に警告のような事を口にする黒髪青目のメイドの髪が、風が吹いてないのに揺れたなと気付いた直後に短剣が俺の首筋を最短距離で狙って来た。
「ちっ・・」
無警戒だった俺は城内でまさか襲撃されるとは思っておらず、舌打ちをしながら短剣の軌道を外そうと左手でガードするため動かすも、視界の右下からサッと潜り込んで来たシマチがメイドの右手首を掴み関節技を決め壁へと叩きつけ動きを制しながら、あの部屋にあった果物ナイフの切っ先を左の青目の数ミリ手前で止める。
「にゃっ」
「ひっ・・」
「中途半端な脅しは、身を滅ぼすにゃよ?」
「・・・・」
黒髪風青目のメイドは、瞳から大粒の涙を流しガタガタ震え自らの足で立っている事に限界を迎えそうだ。
「シマチ、ありがとう。今回は、そこまでだよ」
「んにゃ・・」
一気に戦闘モードになったシマチは俺の言う事を素直に聞くと、メイドが持つ短剣の刀身をパキッと折り壁に投げ捨て無効化してからメイドを解放すると、へにゃりと力無くメイドは座り込む。
「メイドさん、立てる?」
「・・好き・・・・お師匠さまぁ」
「はい?」
奇襲を仕掛けたはずなのに一瞬で組み伏せられた黒髪風青目のメイドの瞳は潤んでいるも微塵も怯えたようすはなく、ただ憧れの眼差しでシマチを見ている気がした。
「・・・・ねぇ、どうするの? この状況をさ・・」
「「 ・・・・し、失礼しました!! 」」
結果的に俺達の逃げ場を塞いでいたであろう後ろを歩いていた2人のメイドは、使い物にならなくなったメイドを抱き抱え廊下のどこかに投げ捨て放置してから、新たに黒髪風の紫色の瞳のメイドがドアを開けて先導を再開する。
「・・こちらのお部屋です。先に国王陛下と貴族様がお待ちしておりますが、陛下のご指示ですのでご安心ください・・・・で、ではお入りください」
メイド2人が部屋のドアの握り部を掴もうとしたところでスミハが止める。
「メイドよ待つのじゃ。妾達が開けよう。先のことで、王族は信用できんのじゃ」
スミハの言葉にメイド2人は顔面蒼白となり、ゆっくりと頷きながら互いの手を握りドアから離れる。
「カイ、私とスミハがドアを開けて先に入るから、少し時間を置いてシマチとユキナと一緒に入りなさい」
「あぁ、そうするよ」
サーシャとユキナは、部屋の中にいる気配と場所を共有してからゆっくりとドアを開き中に入る姿を見て数秒経過してから俺は部屋に入ると、突然正面から強い衝撃を腹部にくらってしまったのだった・・・・。
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