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第59話 接触

会長室へ秘密を探っていると高飛車きららと遭遇し、まさかの事態に見舞われる。


あの散々酷い事をして来たきららが父親のやり方に離反をしていたのだから、あかりたちは少しだけ困惑している。


一体会長はどんな人なのかを知る必要があり、きららの言う通りに進んでいった。


「おそらくあの子は本当は努力家で他人の権力なんかなくてもトップに上り詰める事が出来たんじゃないかしら…?」


「おいおい結衣、お前まさかあいつを庇うってのか?」


「いいえ、少し違うわ。さっきの態度がもしも本当だったらあの辛そうな表情は嘘じゃないって事なのかしらって思っただけよ。私は一応演技のために心理学を勉強しているからそういう行動も常にチェックしているの」


「抜かりないなぁ…」


「そこが結衣さんらしいですね…」


「実は私も薄々感じてたんだ。こう見えて人間観察は得意で歯を食いしばりながら悲しそうに顔はこっち向いてても目だけ背いていたからね」


「加奈子先輩もさすがですね」


「やっぱりリーダーを経験するとそんなことも出来るんデスネ」


「たまたま勉強してたのが活きただけよ。大したことじゃないわ」


「私も経験値だけで大したことはしていないよ。それよりもあかり…さっきから何もしゃべってないけど何かあった?」


「えっと…すみません。前に進むごとにダークネスパワーが徐々に近づいているせいか感じるんです…。近づいたら何もかも奪われる感じがすると言いますか…」


「だとしたらもう近いんじゃね?アタシもちょっとだけ怖いよ…」


「こうなったら当たって砕けろだよ。いこう!」


会長室にだんだんと近づきあかりたちは肌だけでピリピリとダークネスパワーを強く感じ取り、恐怖と不安がよぎる。


それでもきららは勇気を出して会長室に近づき、謎の悪魔と契約していたことを伝えに来てくれたのだ。


彼女の勇気に敬意を持って前に進むと会長室が見えてきた。


「ここだね…」


「うん…。ドア越しにダークネスパワーを感じる…」


「けど…この違和感は何でしょう…?」


「そのまま開けて突破するか?」


「ダメだよ。正面突破したら私たちが捕まっちゃうよ」


「じゃあどうしろってんだよ?」


「ここは萌仁香に任せてください。クリスタルローレライ…!これで少なくとも普通の人間には一時間だけ姿が見えません。正面突破しても問題なくなりました」


「Thank you萌仁香。これで忍び込めマス」


「じゃあ行きましょう」


会長室に入るとそこには大きなシャンデリアや、まるで宮廷のような壁紙やカーペットがありいかに自分だけ贅沢してきたかがわかる暮らしっぷりだった。


高飛車会長の姿は会長専用の椅子にもなくただからっぽの空間のみだった。


だがあかりたちが感じた違和感はこの部屋ではなくもっと奥の場所だった。


「ふぅ…少し疲れちった。ここで一休みっと…うわっ!」


「麻里奈!」


「大丈夫!?」


「いったた…!この壁…忍者屋敷でよくある仕掛けの壁じゃん!」


「ナイスだぜ麻里奈!」


「しかも奥に続いてるみたいだ…。中に入ってみよう」


麻里奈が偶然奥に続く部屋の入り口を見つけ加奈子は奥の部屋に入るように指示を出す。


奥に進んでいくと、やはり違和感がだんだん確信へと近づいていき、この部屋は会長の身の秘密の部屋なんだと実感する。


一番奥まで進むと黒い霧があかりたちを包み込み不穏な雰囲気を出す。


部屋に出るとそこには…あかりたちも見たあの女性の姿があった。


「エンプサーナさま。ミューズナイツの一部の行動を制限致ししました」


「ご苦労だ高飛車勝利。あの駒どもももう少し使えると思ったがまさか追い詰められるとは思わなかったな。私の妹たちもよくやっている。アルコバレーノと月光花…そしてミューズナイツは私たち地獄の三姉妹にとって邪魔者だからな。そのまま人間共の夢を奪い未来を壊し世界を破滅の道へ進ませるのだ」


「ははっ!」


「ところで…先程から強いドリームパワーを感じるぞ?ついに突き止めたのだな…ミューズナイツよ」


「何だと…!?


「そんな…!萌仁香ちゃんの技で見えないはずじゃあ…!?」


「まさか…高飛車会長ならともかくあの化け物には効かないっての…?」


「そういえば普通の人間には効くって言ってましたが…やはりルシファーナのような人間じゃないものには見えるのですね…!」


「こうなったら戦って切り抜けてやる!」


「貴様ら…よくも私の計画の邪魔をしてくれたね…。ルシファーナさま。アンゴル・モアさまとホロビノミコさまと共に復活の準備をなさってください!」


「よかろう。殺れ」


「ははっ!ミューズナイツ…貴様らをここで生きて還すわけにはいかないようだ。武術もトップに上り詰めた私の拳でしばらく眠らせてあげよう!」


「うっせぇ!これ以上テメェの好きにはさせねぇよ!よくもオレたちの萌仁香をはめやがったな!」


「絶対に許しまセン!アナタをここで成敗しマス!」


「あんたのせいで萌仁香は…ぶっ潰してやるわよ!」


「ならば力づくで止めてみるといい!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


「これは変身するまでもないね…えいっ!」


「ぐはぁっ…!」


「あかりさん…!?」


「あなたのような最低な人には負けない!これは今までの世界中のみんなの分の怒りなんだから!」


「うぐっ…!」


「さて…こいつどうする?あかりの強すぎるビンタで気絶しちゃったけど…」


「とりあえず会長室へ運ぼう。この秘密の部屋はアタシが壊すから!」


「エマも手伝いマス!」


「いくぞ!ヒーリングショットレガート」


「オーシャンバーンアジタート!」


「さぁ逃げよう!もうすぐ崩れるから!」


こうして高飛車会長を運びながら秘密の部屋を崩壊させ完全に封鎖する。


高飛車会長を会長室まで運んでから地べたに置いていき、大事にならないように天井からエレベーターまで向かい脱出する。


脱出を成功させると財閥内は大騒ぎで警察を呼ぶも、警察はもう既に何者かが高飛車財閥の悪事をばらまき会長を逆に逮捕した。


あれから数日後…ある会見が行われた。


「高飛車勝利のやり方とは言え…わたくしも賛同してたくさんの方たちを陥れてきたのは事実ですわ。その責任を持ってわたくしはアイドル界を離れある計画のために動きます。その名も…きらめきコーポレーションですわ。あれだけの賠償金を払ったにもかかわらず、まだたくさんの遺産があり、わたくしの個人財産で高飛車財閥を吸収合併し、新たな他業種をしていこうと思います。そして旧子会社たちを完全に独立させ、連携取引先として今後もお付き合いいたします。この度は父とわたくしたちの言動や行動のせいで世界を恐怖に陥れたことをお詫び申し上げますわ…」


「警察に通報し弁護士を使って法廷で勝ったのもきららってやつが裏で行動を起こしてたんだね」


「そうみたいだね。もう父のやり方についていけないってところだと思う」


「だとすりゃあよく今まで耐えられたな。オレだったらすぐ離反すっけど」


「エマも喧嘩して勘当されると思いマスネ」


「まったく…だったら最初から言いなさいよねアイツも…」


「まぁまぁ萌仁香さん…。気を悪くするのはわかりますが…」


「だけどあのルシファーナが関わっていた以上これからも戦いは続くんだよね?」


「ええ…。あれから高飛車会長に任せるかのように自分だけ逃げたんだもの。人を駒としか思ってないのが悔しいわね」


「みんな!これから厳しい戦いになるけど…もっと強くなるためにSBY48だけでなくミューズナイツとしてもたくさん活動して頑張ろうね!」


「おー!」


つづく!

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