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第47話 妨害

あかりたちは劇場でレッスンを行い、何泊もしてアイドルらしい方法で皇帝ゲーツィスに対抗する。


しかし今回はプロデューサーのみのサポートでファンはみんな避難しているので誰も助けてはくれない状態だ。


そんな中であかりたちは自分や仲間を信じてレッスンをたった3日で終わらせイチオーキューへ向かった。


ところが…


「夢を語る化け物め!SBY48から出て行け!」


「お前らの顔なんか見たくないんだよ!」


「秋山加奈子のファンだったけど騙されたよ!」


「悪の魔女め!殺してやる!」


「うわっ!あの時のアンチたち…!」


「何で戻って来たことを知ってるんだよ…」


「わかりませんが…何者かが操っている可能性も…」


「ゲーツィス…アイツに違いないデス!」


「だとしたら急ぐわよ!」


「行かせない!お前らをここで殺す!」


「ちょっ…そこをどいてよ!」


「うるせぇ!ここで魔女狩りをしてやる!」


「皇帝ゲーツィス様バンザーイ!」


「きゃあっ…!」


「ふんっ!」


「うぐっ…!」


暴徒と化したアンチたちは皇帝ゲーツィスの演説に感動したのか、夢も希望も捨て未来を生きる事を放棄した人たちばかりだった。


いわゆる洗脳を受けてしまいミューズナイツを悪魔の魔女と認定して襲いかかったのだ。


ところが大柄の男がアンチのナイフを持った右手を押さえるだけでなくそのまま背負い投げをしたのだ。


「あれ…?」


「結衣ちゃん、大丈夫か?」


「あなたは…ジムのトレーナーさん!」


「まったく…日菜子は相変わらず無茶ばっかするよな」


「智也!避難してたんじゃ…?」


「HEY!エマ!」


「アンナ!」


「どうしてみんなが…?確か避難していたはずじゃあ…」


「それは私たちが話すわ」


「先輩!?」


「前田さん、あなたたちが私たちに内緒で何をやってたかをプロデューサーからようやく聞きだせたの。ずっと隠していたのは何でなんて言わないけど、私たちは先輩だからちょっと頼ってほしかったな」


「すみません…」


「まぁプロデューサーがそうしろと言ったんだと思うからいいよ。前田さんたちが行方不明になったのを心配して私たちはプロデューサーに聞きに行ったの。そしたら全部話してくれて…私たちの夢や未来のためにずっと戦ってくれて本当にありがとう。だから…この人たちは私たちメンバーとSNSを通じて事情を知ったファンのみんなで何とかするからみんなは早くあの女の野望を止めて!」


「でも…」


「行こう萌仁香ちゃん…。先輩方やファンのみんなの強い意志を無駄にしないためにも…」


「わかった…絶対に無茶だけはしないでくださいよね?」


「その時は男である俺たちに任せてくれよ?」


「さぁ行くわよ!ミューズナイツ!」


「「レッツミュージック!」」


「頑張って!」


グループのメンバーや真実を知った全国のファンたちの援護でアンチたちの妨害を乗り切りイチオーキューへ向かって走った。


渋谷駅前では相変わらず皇帝ゲーツィスが美しい声で民衆を魅了させてミューズナイツを葬ろうとさせていた。


それを聞き入ってしまった人々はすぐに洗脳されてミューズナイツを見かけると襲いかかってくる。


それでもあかりたちはステージ衣装に早着替えしてライブの準備に取り掛かった。


「みんな!準備はいい?」


「はい!」


「この際だからコール&レスポンスはなしにしてそのまま歌おう!音響と照明はパパの人脈で確保しているしもう準備は出来ているよ!後は私たちの歌声がみんなに届くよう…全力でパフォーマンスするだけ!音響さん!お願いします!」


加奈子の合図で証明を全部切ってそれぞれのポジションに着く。


センターはあかりで衣装はデビュー曲とは異なる詰襟衣装でみんなの夢を叶えるための騎士というテーマで作られている。


あかりたちは今までの自分を信じて歌い始めた。


「ん…?何だこの不愉快な声は…」


「ああ…やめろ…!やめろっ!」


「夢なんて…夢なんて金の力の前ではどうしようもないんだぞ!」


「綺麗事だけで叶うと思うな!」


「人をたぶらかす魔女め!」


「才能のない奴は野垂れ死にすればいいんだよ!俺みたいにな!」


「ちくしょう…!何でこんなに…ムカつくのに…涙が出るんだよ…!」


「うう…ちくしょうー!」


「悔しいよ…こいつらに救われる気がするなんて…!」


洗脳されて暴徒になったアンチたちはみんな自分が努力不足または方向性を間違えて夢が叶わず未来を見失ったのをミューズナイツのせいだと思い込み、その思いがエスカレートしたところをゲーツィスの演説で嫉妬で火がついたのだ。


ところがミューズナイツの大きなドリームパワーで、自分たちがいかに自分の不幸を他人に押し付け足を引っ張ろうという愚かな行為だったかを痛感し涙を流して抵抗をやめるのだった。


これでアンチの彼らも自分を見つめ直し未来に向かって歩み続けるだろう。


パフォーマンスを終えるとファンによって、拍手喝采に見舞われ声で勝機を取り戻させる作戦は成功した。


演説の声が消えるとミューズナイツはすぐに駅前に向かって走った。


するとゲーツィスはすぐにミューズナイツの気配に気づき彼女たちを見ると口説くように諭してきた。


「人間たちが夢を持ち未来に進もうと頑張るからこそ才能と財力に負けて苦しい思いをするのに何故君たちは成長しよう努力しようと考えるのだ。そんなものを持っていればいずれ自分を犠牲にし結局は苦しい思いをするというのに…そのような感情をなくせば人間らしい本能だけの楽な生活を送れるというのだ。そんなに未来を生きたいか?そんなに過去の栄光で満足しないか?だとすれば君たちをここで放っておくわけにはいかない。今ここで夢の騎士たちを粛清してみせよう」


「人は挫折をして確かに苦しい思いをして投げたくなるけど…それでも工夫をしてみんな叶えたい夢を叶えるために努力をしているんだよ!」


「そんな人間たちの…せっかく見つけた夢や掴もうとする未来を妨害するなんて…私たちは許さない!」


「夢だけじゃない!仕事や恋愛、趣味なども自分を高めていくからこそ発見もあるし心だって成長するもん!」


「あなたのような自分の欲望だけで…他人の足を引っ張ったり…やる気をなくさせるような行為は…最低です!」


「オレたちだって夢があるし掴みたい未来があるんだ!テメェのような夢泥棒に負けてられねぇんだよ!」


「こんなの努力しているのに邪魔して何が楽しいワケ?目標があるからこそ頑張れるし苦しいからこそ達成感を得られるんじゃん!」


「いつだって人々は好奇心の中で自分を知り新しい世界を作ってきたのデス!過去を経験し今を生きて未来に進むからこそ発展をしてきたのデース!」


「アンタみたいな奴に萌仁香たちの夢や希望の邪魔なんかさせないんだから!人を都合のいい様に使って夢の邪魔させるなんて最低な事…よくもやったわね!」


「もう私たちは諦めたり逃げ出したりしないよ!皇帝ゲーツィス…あなたの野望をここで止めてもう一度この世界に夢を見る事や未来に進むことの良さを伝えてあげるよ!」


「ほう、面白い…。ならばかかってくるがいい。君たちのちっぽけな力じゃあ私に勝てないと思うがね」


「やってみないとわからないよ!みんな!」


「うん!」


「「ミューズナイツ!レッツミュージック!」」


つづく!

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