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第22話 運動会・前編

九月に入って残暑が続くものの秋に入ろうとするこの時期は運動会がやっている。


学校も運動会シーズンに入り秋山拓也プロデュースのアイドルグループ系列はみんな国立競技場に集まる。


そう…ついに秋山P系列グループ対抗アイドル運動会が行われるのだ。


「お待たせいたしました!秋山P系列グループ対抗アイドル運動会を開会します!選手…入場!」


「ついに来たんだね…テレビでよくやってたアレ」


「今回はうちから何人か違う仕事でどうしても外せないってなっていないから代わりに研修生から何人か代理で入る事になったんだよね」


「それがやっと…」


「はい…あかりさんが選ばれるなんて…」


「みんな…お待たせ」


「本当に待ってたんだから頑張ってネ」


「相変わらずエマは厳しいなぁ」


「とにかくSBY48が最強だってところを見せましょう」


「運動は苦手ですが…頑張ります…」


「あー麻友美は運動音痴なんだっけ?」


「うう…言わないでください…」


「さぁ入場するよ。ちゃんと足踏み揃えてね」


「はい!」


「前回優勝チーム、SBY48」


「秋山加奈子ちゃんがそれぞれの得意分野を研究しそれが発揮されて前回は優勝しましたねぇ。今回は新人が一気に七人と増え期待が出来ます」


「前回準優勝チーム、UMD48」


「白石美帆率いる大阪の超大手ローカルアイドルで全体的にバランスのいいチームとなっています」


「TYT48。THK48。KKR48。SNY48。そして特別出場、WRD48。」


「WRD48は世界中のアイドルを集めた秋山Pプロデュースのアイドルグループでアジアだけでなくヨーロッパやアフリカ、アメリカ大陸など多くの外国人アイドルが在籍しています。運動能力は未知数なので期待ですね」


「選手宣誓。SBY48、秋山加奈子」


「宣誓。私たちアイドル一同は…スポーツマンシップに則り…正々堂々と戦い…そしてファンの期待に応えられるよう…精一杯頑張る事を誓います。SBY48キャプテン、秋山加奈子」


運動会の開会式を終えると競技についての説明会が行われ、一人一種目のみの出場となる。


最初は100m走の徒競走で全員参加で麻友美は少し憂鬱な気持ちになっていた。


そんな中で自信満々だったのは日菜子とひかり、そしてエマだった。


「よーし、今日はアイツも見てるし頑張るぞ!」


「オレだってバスケで鍛えた足を見せてやる!」


「エマも負けまセン!」


「皆さん凄い気迫ですね…」


「あの子たちは運動が得意な反面、勉強が壊滅的なのよ。だから私と麻友美が勉強の面倒を見ているの」


「そうなんだ。私も勉強自信ないからなぁ」


「でもあかりはそれなりの学力あるじゃない。運動はテニスをやってたのよね?」


「うん。だから少しだけ走るのには自信あるよ」


「それじゃあ期待できるわね。一緒に優勝目指して頑張りましょう」


「うん!」


「On your mark…set…」


ピストルの音が鳴り続々とアイドルたちが100mを駆け抜ける。


日菜子は第一レースで既にぶっちぎりで、ひかりやエマもバスケやラグビーで鍛えた足の速さでダントツ一位になる。


結衣もジムでトレーニングを重ねてきて一位を取り、あかりもテニスで鍛えた脚力を見せつけて一位を取る。


加奈子はWRD48のアメリカ出身で黒人のケイティ・ジャクソンに差をつけられ二位に終わるもいい記録を叩き出す。


しかし麻里奈は途中で足をつってしまい四位に転落、さらに麻友美は全アイドルで断トツの最下位で運動が苦手なのがみんなに知れ渡ってしまう。


次の競技は綱引きで結衣とひかりが出場する。


「じゃあ行ってくるぜ!」


「うん!力自慢のひかりならいけるよ!」


「あら、私も忘れてもらったら困るわよ」


「結衣はもう説明不要デス」


「そうだね。結衣は腕相撲大会で優勝するほどのパワーだもんね」


「結衣ちゃん、ひかりちゃん…頑張ってね!」


「ええ」


「On your mark…」


ピストルが鳴り綱引きが始まるとWRD48でロシア出身のアナスタシア・ウラジーミルが圧倒的なパワーを見せつける。


あんな見た目が華奢なのにどこからそんなパワーが…と思うは結衣。


絶対に負けたくねぇと対抗心燃やすのはひかりだった。


SBY48はUMD48を圧倒し、次のシード上がりのSTN48にも完全勝利を収める。


WRD48はTHK48を寄せ付けないも…まさかのチームワークで息の合った引きでKKR48がWRD48を無敗で倒した。


そしてついに綱引きの決勝戦が行われた。


「おーえす!おーえす!」


「おーっと!SBY48が力自慢の結衣ちゃんとひかりちゃんを持ってしてもKKR48のチームワークと作戦に翻弄されている!これは番狂わせか!?」


「クソッ!めっちゃ強ぇ!」


「まさか…この日のために綱引きだけでも強化してきたの…?」


「あーっと!SBY48も歯が立たずここで敗退だ!綱引き優勝はKKR48です!」


「やったー!」


「やっぱりタイミングピッタリだと強く引っ張れるね!」


「完全勝利!」


「強いわね、KKR48さん。私たちの完敗です」


「あなたたちも強かったよ!」


固い握手を交わす両チームは会場中に温かい拍手に包まれる。


次の玉入れは麻友美が出る事になり麻友美は自分が最もマシに出来る競技でホッとしていた。


麻友美は精一杯玉を籠に投げ入れるものの混沌とした玉にちょいちょい頭を当てられて慌てたりもする。


麻友美はいつもの集中力で確実に多く入れていくも…SBY48はまさかの最下位で終わってしまった。


玉入れの優勝はUMD48で徒競走の時みたいに圧倒する事が出来なかった。


「申し訳ありません…」


「麻友美だけじゃあやっぱり勝てないデスネ」


「みんな我こそはで入れる事を重視しなかったよね」


「SBY48はトップとしての誇りがどうしても強いからね。私も統率するのにかなり時間がかかったもん」


「あの加奈子先輩が苦労するとは…」


「マジかー…あの加奈子先輩がねぇ…」


「次の競技は…ドッジボール大会だね」


「あかり、後はお願いね」


「うん、頑張るよ」


あかりはレギュラーメンバーと初共演で緊張するもののドッジボールではテニスで鍛えた運動能力で何人もアウトにするほどの投球力を見せつけ、先輩たちからはこの子は本当に研修生なのかと疑いをかけ始める。


決勝までには進めなかったけれどあかりは秋山Pだけでなくグループにもいい宣伝になった。


決勝はTHK48がUMD48に勝利し優勝を収めた。


そして昼食の時間になる。


昼食は屋台のみでフランクフルトや焼きそば、じゃがバターにお好み焼きなど縁日で食べられるような食べ物でみんなのお腹は満たされた。


応援合戦ではアイドルらしいグループでのライブになり会場のボルテージはマックスで後半戦も盛り上がるのでした。


つづく!

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