表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第一話

初めての投稿です。拙い文章ではありますが、良ければお読みください。

週の終わりであり始まり、或る日曜日の夜の出来事だ。

「足が、動かん」

そう呟いて青年、山田くんはその日のうちに動く事を諦めた。そしてその時いた場所、つまり部屋の真ん中の床で眠る事とした。

翌朝、いつも通り日は昇った。

いつもと違う所があるとすれば、一人の人間の足が動かなくなった事だろう。誰の足かって?もちろんのこと、山田くんだ。足を動かすことを諦めその場で寝てしまうような怠け者でも、一晩寝て起きてもなお動かないとなると流石に気になったようで、仕方がなく病院に行こうと決心したらしい。しかしながら、一つの大きな問題が立ち塞がる。


歩けない人間がどのようにして病院まで辿り着こうというのだろうか。


救急車を呼ぼうにも、その時彼には外界との通信手段が無かった。スマホは電池切れ、コンセントは部屋の隅。さらにスマホの充電用プラグは断線していた。加えて言えば固定電話もない。あったところで手に取ることもできまい。さてどうしよう。このまま歩けなければ飢え死にしてしまう。トイレにも行けないので、このまま餓死したならば亡骸はかなり酷い有様で見つかるだろう。彼がいくら怠け者だからといって、現状を放置して起こる悲劇について思考が及ぶと、打開策を考えるより他に無かった。

初めのうちは、足が使えなくともできる移動手段、ホフクゼンシンの使用を検討していた。軍隊で歩兵などが用いる移動手段の一つである。この案はかなり素晴らしいもののように思われた。しかしながら、実際に試してみると案外上手くいかないものだ。まず、思っていた以上に前進しない。ほとんど進まない割にはかなり体力を消費する。それでも彼は懸命に進んだ。とにかく玄関の扉の方へ向かってホフクゼンシンを続けた。

この小説はフィクションです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ふむ……興味深いですね。 どうぞ続けてください。←何様
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ