表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者の魔王候補生生活  作者: 白い彗星
偽物と真実
54/70

加速する事態



 クリウス・ヴォルガニックの放つ殺気……それは、ファウルの放つ圧力とはまた別次元のものだ。別次元に、重い。


 どうやら、オレが秘密を知っているのが余程お気に召さないらしい。そんなに怖い顔しなくてもな……


 そしてその視線は、メルデュース・マ・ガランドーラへと向けられるが……彼女は、首を横に振る。



「余が、話すわけなかろう。むしろどうしてこやつが知っておるのか、余でさえ驚いておるわ」



 なるほど、ファウルとヴォルガニックの関係を、メルデュース・マ・ガランドーラが話したと思ったわけか。だが、彼女は関与していない。


 むしろ、あいつも知っていたのかと……あぁ、もしかしてファウルへの過剰な接触は、それが原因か? 初めから知っていたわけではなさそうだが……


 メルデュース・マ・ガランドーラとヴォルガニック家は仲がいいらしい。最大限オブラートに包んだ言い方だが。


 そこで、ファウルの……いやヴォルガニックから名を抹消された者のことを聞き、ファウルに会ったことで抹消者(それ)がファウルだと知ったってところだろう。



「答えろ! なんでお前が、そのことを知ってる!」



 と、声を荒げるのはクリウス……ではなくガラム・ヴォルガニック……後ろから、出てきた。いたのか。


 そういや、いつだったかファウルとガラム・ヴォルガニックが二人で話している時があったな。それに、Aクラスの連中がファウルに触ろうとした時、それを止めたことも。


 全部、今の現象と関係しているのか? 誤って眼帯に触れて外れてしまったら、暴走してしまうから……



「おい、なに黙ってるんだ!」


「……」



 そんな善意で、やっていたとは思えないが……無関係では、ないだろう。


 だが、今はそれを追求している時間も余裕もない。無論、クリウス・ヴォルガニックの疑問に答える余裕も。



「んなの、どうでもいいだろ。それより……」



 暴れるファウルを、止める……それだけならばまだやりようもあったが、ここにクリウス・ヴォルガニックまで加わってしまった。あいつは、ファウルを排除するつもりだ。


 そんなこと、させてなるものか。



「……理由はあとでゆっくりと話してもらうぞ」



 クリウス・ヴォルガニックも、今ここで問答を繰り広げるつもりはないらしい。逆にそれは、それだけ事態が切迫しているであろうことを意味している。


 まだなにか言いたげなガラム・ヴォルガニックを視線で黙らせている。力の上下関係は、火を見るよりあ明らかだ。


 ここで、協力……できれば一番いいだろうが、そうもいかないだろうな。あいつらはファウルを排除するつもりだ、むしろ敵……状況は悪い方に加速している。


 ファウルを元に戻すのだけでも厄介だっていうのに、厄介な奴が現れやがった……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ