転生1回目 その1
気がつくと、私は真っ白な部屋?にいた。その部屋?に一人へたり込むように座っている私は、部屋?を見渡す。なんもないな、この部屋?。うわあ、落ち着くう。すると遥か上方から声が聞こえてきた。うわあ、びっくりするう。なに?「我は神、と言いたいところだが、自分でも分からない。ここどこですか?」「ここは部屋?です。わかんないけど。」「そうなの?へえ。…あ、おまえを生きかえらしてやる。」うわあ、まじで。やったあ。「人間ですか?」「それも分からない。たぶん地球上に存在する全ての生物の中からランダムで選ばれるよ。たぶん」そんなあ。あんまり。「でもね、おまえが大切に思っていた人の近くにはいれるから。安心でしょ。」安心。「で、おまえの大切に思っていた人は?誰?」「杉田くんです。下の名前は知りません。あの人のそばにいれるのなら、ダニでもミジンコでも、この世界のに起きる全ての悪の根源でも、この言い回し詩的じゃないですか、なんにでも生まれ変わらせてください。お願いします。」「いいよ。じゃあさ、我がおまえを生まれ変わらせてやるための準備、しとくから。待ってて。」はい。「ちょっと待ってね、なんかここにはね、ボタンみてえなものがいっぱいあんのよ。信じられない数くらいみてえなものなんだ。その中から一つを押すみてえなことをしたら、おまえは生まれ変わるよ。これは分かる。断言できるよ。どれにしてほしい?」そうですねー、どれでもいいですよ。「思い切りいいねー。好感持てるよ。君に。」えへへ。「これにしよ。押していい?」いいですよ。「じゃあ押すよ!押すよ!頑張ってね!」はい。この部屋?ともおさらば。少しも寂しくない。早く杉田くんに会いたい。何しているかな。私があげたタバコ吸っているかなあああああああああああ。「いってらっしゃい。君に新しい幸福が訪れることを、我は願っているぞ。フレフレ、フレフレ、誰かさん。」