表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE NAME  作者: リザ・ベルフェゴール
4/274

カスミソウ


「この世界を創り出した奴がいる。」


「えっ、それはっ?」


「この世界は、1人の富裕層のお遊びで作られた箱庭だって話を聞いたんだ」

酔っ払いの顔をジッと見た。どうやら酔っている訳ではなさそうだ。


「面白そうな話ね」


「気に入ってくれたかい?」


「えぇ、興味深いわ。是非続きを」

右手を軽くあげて、店員に追加のカクテルとバーボンを注文した。


「山の上に住む夫婦の話だ。病弱な妻と、名の通った大地主の夫。幸い金はあった。有名な医者、不治の病を治す秘薬、効きそうな物は全て試した。だが、全て妻の病気は直せなかった。」


「悲しい話ね、、、」


「あぁ。

妻に残された時間はどんどん減っていく。妻は夫1人を残して旅立つことが心残りだった。だから、最後に、自分が死ぬ前に2人の願いを叶えることにした。」


「2人の願い?」


「2人の子供を作ることだ」


「えっ?作るって?」


「言葉の通りさ。自分の娘を、人工的に創り出したのさ。」


「そんなことって、、、」


「あり得ないって言いたいんだろう?普通はな。でも、金さえあればなんとでもなるんだよ。夫は妻の好きな花から、娘を創り出した。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ