表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE NAME  作者: リザ・ベルフェゴール
193/274

二人の最後の夜


「私は彼の話を聞くのが楽しみだった以上に彼に会える事に喜びを感じていた。彼は私の親の目を盗んで昼間に現れて、太陽が沈む頃に帰って行った。彼が何処に住んでいるのか、何処の誰なのか、彼は全然話してはくれなかった。でも、私は彼に会えるだけで良かった、、、それなのに、、、」


クロッカスは言葉に詰まった。

ガラウはクロッカスに声を掛けた。


「、、大丈夫?」


「ごめんなさいね、、、まだあの時の頃の話を思い出すと悲しくなってしまうの、、」


一呼吸置いて、クロッカスはまた話し出した。


「私のささやかな喜びも長くは続かなかった。私の顔色や行動に、お父様が気付いてしまったの。私の家は名家で、庶民と仲良くする事を嫌っていた。私はすぐに彼と会う事を禁じられた。彼と会える最後の夜、私は彼に別れを告げた、、、」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ