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発信器
「何やってるの!二人とも!」
黒羽とカンナはダリアに叱られていた。
「ごめん、、、」
「すまない、、、」
ダリアに何も言い返す事が出来ず、二人はただ謝っていた。
そんな二人を見てダリアは溜め息を漏らすと、二人に言った。
「まあ、、二人を怒ったらガラウが帰って来る訳でもないし?」
ダリアは横目でカンナと黒羽を見た。二人は助かったという顔をしていた。
「にしても!今回の事は二人に責任があるのよ?ちゃんと反省してよ?」
「すみませんでした、、、」
「すまなかった、、、」
黒羽とカンナの顔は今にも泣きそうだった。少し言い過ぎたかな?
そう思ったダリアは二人にある物を見せた。
「それは、、、?」
カンナが恐る恐るダリアに尋ねた。
「こんな事もあろうかと、私が渡したブレスレットの中に発信器を仕込んでおいたのよ!私、、すごいでしょ?」
ダリアが自慢気に笑った。