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ガラウの答え
「、、、おかしくないか?」
「どうゆう事なのだ?」
黒羽の感じている疑問にカンナはまだ気付いていなかった。
「カンナの足の傷、ガラウの能力だったらすぐに治せるんじゃないのか?」
「、、、確かに、そうだな、、」
「じゃあ、、ガラウは一人で何処へ?」
二人の脳裏に一つだけ心辺りが浮かんだ。
ガラウはきっと、俺達を巻き込まないように何も言わずに、、、
さよならも告げずに戻ってこられるか分からない戦いに一人で、、、
黒羽はガラウの傍で、ガラウという人を見てきた。だから分かる。
彼女は、、、誰かを守る為なら、死すらいとわない、、、
「まずい!早くガラウを見つけないと、、、」
黒羽はそう言うと、怪我をしたカンナを背負い、ダリアの待つ車まで急いだ。