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カンナの贈り物
「私からはこれだ、、、」
カンナが出したものは鍵だった。
「施設までの交通手段だ 」
「、、、いよいよだな 」
黒羽の言葉にダリアはガラウの顔を見た。ガラウはダリアに笑いかけた。
「きっと、大丈夫よ。そんな悲しい顔しないで?」
「、、、でも、、、」
「信じることが大切なのよ?信じる事で未来は変わるわ。希望を持って?」
ガラウの言葉にダリアは頷いた。
「みんな、仕事が済んだらこの車で合流だ。約束の時間を過ぎたら、、、」
「計画の中止はない!最後の一人になっても実行せよ 」
カンナの目はギラついていた。無理もないだろう、doaはそれぐらい酷い事をしたのだ。カンナの怒りは計り知れないものだった。
「一人残らず殲滅させてやる。黒幕は刺し違えても私が、、、」
カンナの目には復讐の炎がくすぶっていた。