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本当の意味
「ねえ、黒羽、、、」
「、、、何だ?」
「私、、、黒羽の事大好きよ。」
「えっ、、。それって、、、」
「愛してる、、、」
ガラウの言葉に黒羽の押さえていた感情が溢れ出した。ガラウが俺にそんな事を言ってくれる日が来るなんて、、、黒羽は嬉し過ぎて言葉が出なかった。
「私の事、、、忘れないでいてね?」
「えっ、、、?」
ガラウの言葉を聞き返すと、ガラウは黒羽の腕の中で寝息をたてていた。さっきの言葉の意味、、、一体どうゆう事なんだろう、、、でも、今は二人だけの貴重な時間を楽しまないと。カンナとダリアがいたら、なかなか二人っきりになれないからな。腕に少し力を入れてガラウを抱きしめた。ガラウが小さく唸る。少し力を入れ過ぎてしまった。黒羽は腕の力を抜いて、今度はガラウの髪を撫でた。
この時の黒羽は、ガラウの言葉の意味を黒羽は分かっていなかった。