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黒羽の目的
「ねえ、ダリア。無くなった薬ってどんな薬なの?」
「ああ。能力を中和して無効化する薬なの。飲み物や食べ物に混ぜて服用するタイプのものなんだ。味も変わらないから、薬が入ってる事すら気付かないよ。」
まさか、、、ガラウの嫌な予感は的中してしまった。一番最悪な形で。きっと、黒羽の昨日の行動から察するに私の力はもう、、、
ガラウはキッチンに入ると、ナイフを取り出し、刃に人差し指を押し当てた。チクリと指先に痛みが走った。赤い血が指を伝ってシンクに赤い滴が一滴垂れた。息を吸い込むと、人差し指の傷口を舐めた。いつもなら、この程度の傷は一舐めしたぐらいで治る。だが、今回は違った。ガラウの一部始終を見ていたダリアが口を開いた。
「ガラウ、、、傷口が、、、」
ガラウの人差し指からは、まだ赤い血が滴っていた。ガラウは人差し指にガーゼを巻き付けた。そして、ダリアとカンナに言った。
「薬を持ってるのは黒羽よ!黒羽、きっと一人でdoaに乗り込むつもりよ!早く止めなくちゃ、、、」