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言葉の意味
黒羽の鼓動が波になってガラウに伝わって来た。それはガラウの中で温かくなって、頭がボーっとする。心地よい波に身体を預けたまま、時間が過ぎた。
黒羽が唇を離すとガラウの身体はより一層火照って、息が上がった。荒い息でガラウは黒羽に尋ねた。
「ねえ、身体が、、、熱いの。」
黒羽はガラウの髪を撫でながら言った。
「これ以上、ガラウに危ない事はさせられないんだ、、、」
「それって、、、どうゆう、、、」
「ガラウ、俺が全て背負うから、、、」
黒羽はそういうと、またガラウと唇を重ねた。さっきよりも強い波がガラウに押し寄せた。ガラウは黒羽の服を掴んだ。どんどんガラウの意識は薄れていった、、、
意識を手放す間際黒羽が囁いた。
「ガラウ、、、愛してる、、、」
ガラウはこの言葉が持つ本当の意味を理解していなかった、、、