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合流
扉が開くと光が一気に差し込み、一瞬目の前が真っ白になった。目が慣れると次第に外の景色が見えてきた。子供達は久しぶりの日光にまだ慣れていない様子だった。ダリアは子供達に事前に決めておいた合流地点に導いた。ダリアの頭にあの男の子の顔がよぎった。あの時何を言っていたんだろう、、、
「見えてきたよ。」
一人の子供がダリアに言った。子供の言葉にダリアが顔を上げると黒羽とカンナがこちらに気付いててを振った。
「黒羽っ!カンナーー!」
ダリアは二人の元へ駆け寄った。黒羽とカンナはダリアの身体に怪我がない事を確認すると、カンナが口を開いた。
「ねえ、ガラウは?」
その質問にダリアの顔が曇った。
「、、、ごめんなさい。」
「どういう事?」
「おい、ダリア。説明してくれよ、、、」
ダリアの言葉にカンナと黒羽が問いただした。