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分かり合えないの?
目に見えない速さで花達はダリアを攻撃し続けた。ダリアはされるがままずっと攻撃を受け続けなければならなかった。ダリアの身体は物の数秒で傷だらけになった。出血し過ぎてダリアの意識は朦朧としていた。ダリアは立つことすら出来ずに前に倒れ込んだ。
そんなダリアをあざ笑うかのように花達は笑った。
「これで分かっただろう。お前がどれ程愚かであったか、、、」
「そんな、、、貴方たちはここにいたら、、、」
「死んでしまう。それがどうしたと言うのだ?」
「分かって、、、いたの?そしたら、、、どうして、、、?」
「身体など、ただの魂の入れ物に過ぎないのだ。」
「そ、、、んな、、、」
花達はダリアの顔を覗き込みながら高笑いをした。そして、続けた。
「人間などには分かるまいな、、、」
ダリアは次第に話す事も辛くなっていき、視界が狭くなっていく。花達の高笑いが遠くなっていった。私達は、、、分かり合えないの?
どうして、、、争いたくないのに、、、、