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THE NAME  作者: リザ・ベルフェゴール
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貴方は誰?


家に帰ると、父からの一方的な暴力。謝りながら、朝を待つ日々。

教会での大人達だけの謎の集会、、、全てが狂っている。


いつものように、子供達は教会の外へと追い出され、教会の大きな扉が閉ざされた。子供達は、自分達の身を守る為に最初の子供がいなくなった日から思い出した。そして、子供が消える現象に規則性を発見した。


消えた子供は、みんな10歳の誕生日を迎えた次の日にいなくなる。


全ての謎を解く鍵は、閉ざされた扉の先にある。


子供達は計画を立てた。

前日に決めた2人が喧嘩を初め、大人達の気を引き、その隙をついて一人が教会の中に入ると椅子の下に潜り込み、中で何が行われているかをみんなに報告する。


簡単な計画のはずだった。


次の日、事態は一変した。

教会の中には見慣れない白い白衣の大人が3人いた。

その中の一人が口を開いた。「女神の口づけを、、」


子供達は何の事か分からなかったが、大人達は泣いて喜ぶ者もいた。

子供達は、次々に何かを注射されていった。それが何か分からなかった。

この日は、注射だけでお祈りはなかった。


その日から教会の信仰が大人達から子供達中心のものへと様変わりしていった。

大人達は子供達に女神の口づけと称し、注射を繰り返した。

注射器には子供の名前のラベルが貼られ、色も様々で、色も少しずつ違う。

名前ごとに違う物が注射されている?これは何か意味が、、、?


最初は疑っていた子供達も、今の異常な環境に慣れてきたのか、異議を唱えるガラウは少しづつ孤立していった。


夜空の一番輝く星を眺め、ため息を漏らした。

「ねえ、君はどう思う?この世界を。」

私は呟いた。独り言だった言葉に思わぬ返答が返ってきた。


「君はここにいちゃいけないよ。君という存在はこの世界を救える希望なのだから、、、」


はっとして、部屋の中を見回した。確かに聞こえた、、、

部屋の隅に誰か立っている。暗くて足元しか見えない、、、

顔が見たい、、、手を伸ばすと、影は後ろに下がった。


「今はまだ会えない。でもきっと、会いに行く。君を探して、君を守る、、」

影は周りに溶け込むように消えていった。


「行かないでっ、、、」

影を掴むように消えた誰かを抱きしめた、、、



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