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僕(わたし)のキモチ  作者: 対子落とし
第1章 ふとしたことで
2/9

1-2 奇妙な教室

書ききれるかなぁーこれ (メタ)

ガラガラガラガラ……。


「おはよー……」


 僕は重い空気のまま、自分の教室である部屋に入った。僕はこれでも小学6年生で、身長が他の男の子と比べて……、大きくない。なんでみんなはあんなに大きくなってるのに僕だけ小さいの? ちょっと悲しい。


 僕の身長? 小さいよ? だいたい同じクラスの女子と平均的な身長みたいだし、僕の身長……。140cmです……。小さいとか言わないで! 結構気にしてるんだから!!



 僕の通ってる小学校は、結構古いらしい。確か僕が小学校に入学して間もないころに創立100周年を迎えたとか。あんまり憶えてないけどね。校舎が今の時代に建てられたものとは違う構造をしてる。いかにも古きよき校舎って感じ。床は一面赤くて、しかもフローリングみたいな素材のもので作られている。うまく言えないけど、なんかこう、ぷにぷにしてるというか……。偶数学年の校舎は古いものが使われているけど、奇数学年の校舎はそれなりに新しい校舎を使ってる。それでも、昭和の後期に建てられたらしく建物自体は古い。そういえばこの前工事か何かしてたなぁ……。


 偶数学年の校舎は床が赤いけど、奇数学年の校舎って、昭和の時期に建てられたから床は新しい方なんだよね。壁の色とか、床の色だって白だし。コンクリートむき出しのところとか結構あるから、その分こけたりしたらすりむくくらい痛い。例えば渡り廊下とか。


 建物が古いとなると、当然階段しかない。小学校だから当たり前なのかもしれないけど、築が古いからなんともいえない。多分新しい学校とかだと、エレベーター完備とか、そういう学校の校舎なんだろうなぁ、と思ってたりもする。小学生だけど他の小学校の見学とかできないかなーとかふと思ってたりもするけど、そんなことはできないよなぁ……。


 因みに僕たちの教室は、古い校舎の方なので床が赤い。旧校舎は4階建てで、新校舎は5階建て。と言っても新校舎は最近の建物の築年数でいうと古い方に入るけどね。旧校舎と新校舎とで通り抜けができるように渡り廊下があるけど、最上階である旧校舎の4階の部分は屋根がない。雨が降ると当然びしょぬれになる。これどうにかならないかなぁ。


 旧校舎と新校舎と共通で1階は何もない。トイレと空き教室があるくらい。新校舎の方には職員室だったり、保健室だったり、展示室とかだったり、いろんなスペースがあるけど、旧校舎は本当に何もない。そういえば少子化とかテレビで言ってた気がするけど、何のことだかさっぱりわからない僕にとっては関係ないよね……?

2階の割り振りは新校舎は1年生、旧校舎は2年生と、そんな感じに学級分けがされてる。3階の割り振りは新校舎3年生、旧校舎4年生で、4階は新校舎5年生、そして旧校舎は僕たち6年生の教室がある。でもなぁ、結構階段の上り下りがしんどいだよなぁ……。だって階段急だもの、息が上がるくらいには。これを卒業まで毎日階段を上がらないといけないのはちょっと……。でも『卒業』か……。もうじきそのときが近づいているのは確かなんだよね。

実は『卒業』がどんな感じなのかはだいたいはわかってる。僕が5年生のとき、全校集会で集められた広いけど夏場は風が通らないし、冬場は吹きさらしという極端な体育館で、「6年生を送る会」というものが毎年恒例の行事がある。この「6年生を送る会」が終わった次の日の休み時間、誰も居なくなった6年生の教室を休み時間を使って覘いたことがある。しーんと静まり返った教室を目の当たりにしたとき、なんだか悲しくなった。いずれは僕たちもこうなるんだな、と。


 今は今を楽しもう! そうしないと、明るい未来は見えてこない! そうしよう!



 僕はそう自分に言い聞かせて今を楽しく過ごすことにする。そして今の僕の服装をふと思い出す。いくら慌てて急いでいたとはいえ、まさかスカートを穿いてることに全く気付かなかったのはなんだか気に食わない。この時間帯は朝が早いせいもあってか比較的教室の人数は少なく、席にちらりほらり椅子に座ってる子とか、本を読んでいる子とか、朝早く来る仲良し同士で集まって、楽しそうな会話を繰り広げている。その会話の中に入ってみたいと思う僕は変かもしれない。しばらくしてから教室全体を見渡したときに、いつも見る姿がそこに居た。


「あー、おはよー祈梨いのりちゃん!」


さっき登校するときに声をかけてきた子で、名前は 吉田よしだ 瀬里菜せりなちゃん。黒髪のショートヘアで、身長は僕と同じかちょっと大きいくらい。ボーイッシュな服装が好きみたいだけど、今日は女の子の日なのかな? 


 いつもなら瀬里菜ちゃんは白いワイシャツに黒いネクタイをして、黒のショートパンツという、いかにも男の子っぽい服装をしているけど、今日はいつもと違う白いワイシャツに黒のジャンパースカートという、どこかの学校みたいな服を着ている。そういう僕も、なんだけどね。だって今着てるのってお姉ちゃんの学校の制服だし……。


 こういうときの瀬里菜ちゃんはギャップのせいもあるかもしれないけど、なんかこうかわいい。僕がドジっちゃったときはいつも僕のフォローをしてくれるけど、僕をからかうときがあるからたまに傷かも。そういう今だって……。


祈梨いのりちゃーん♪」


ほら、大はしゃぎしてる。あ、僕に抱きついてきた。僕はこういうときの瀬里菜ちゃんを止めれそうにない。しかも今は僕のことを女の子として扱ってるみたい。こうなれば今日だけ女の子っぽく過ごしてみようかな? 瀬里菜ちゃんの横を一緒に歩いてきゃっきゃうふふみたいなことを……。


「あーっ、今変なこと考えたでしょ?」


うっ。やっぱりダメだ。僕の考えてることは瀬里菜ちゃんにはお見通しみたい。って、そうじゃなくて……。


「やっぱり祈梨ちゃんはかわいい! それもしかして狙ってやってる?」


「へ? 何のこと?」


僕は全く見当がつかないから瀬里菜ちゃんに聞いてみる。


「あざとい……、こやつあざとい……」


 瀬里菜ちゃんが急にそんなことを言い出すものだからよくわからずに首をかしげると、瀬里菜ちゃんは悶え始めた。よくわからない。こういうときの瀬里菜ちゃんは歯止めが効かないからどうしようもないのでしばらくは声をかけずにそっとしておくのが1番。そっとしておこう。


 しばらくすると、クラスメイトたちが教室に入ってきた。


「おっはよー瀬里菜ー!」


 教室のドアを勢いよく開けたと思ったらなぜかそっと閉じる子、井上いのうえ 真央まおちゃん。身長は僕と同じくらい。髪の毛は最近髪の毛を切ったのか短めのショートカットヘアで、ヘアピンをしているのが特徴な女の子。瀬里菜ちゃんとはよく話をしていて仲がいい。そういう僕ともよく話をしてくれていて、僕と瀬里菜ちゃんと真央ちゃんと3人でよく話をするから、クラスの中でも仲良し3人組として見られているらしい。そういう僕は時々女の子と勘違いされるんだけど、今の格好じゃ女の子と間違えられるのが普通かも。周りから見ても、今は仲のいい女の子3人として見られているのかも。


「あっれー、祈梨ー、今日はスカートなのー?」


 うっ。痛いところを衝かれた。しかもなんか棒読みだしー!!


「真央ちゃん、今日は女の子の日だってさー。なんでも着替える時間がなくて気付かずにスカート穿いちゃったらしいんだよねー」


瀬里菜ちゃんが、真央ちゃんの耳に手を当ててに真央ちゃんにだけ聞こえるような小さな声で、ヒソヒソと伝える。


「ふーん……」


珍しく真央ちゃんがおとなしい。しかもなんか僕をジロジロと見てるー!?


「祈梨ちゃん、なんかそっちの方が似合うよね!」


なんで僕のことをジロジロ見ているのかなと、何か変なところがあったのかなぁと思って不安になってた矢先、真央ちゃんがとんでもないことを言い出した。


「えっ!? なんで!?」


「だってー。今の祈梨ちゃん、ショートでしょう? しかもスカート穿いて女の子っぽい格好だし……。なんだか羨ましい! なんでも服似合うと思うんだ! もうこのまま女の子になっちゃえば?」


ギクッ。なんてことを言い出すんだ真央ちゃんは。


「そうだ! それがいい!」


瀬里菜ちゃんまで! 


 今日はなんだかどっと疲れる日になるかもしれない、なぁ……。

※タイトルの表記方法を、第1話の表記方法と統一しました

 タイトルのみの変更となっています。内容は一切変更しておりません。


【追記】

 自分で読み返しておかしいと思ったところがありましたので一部変更しました。おそらく読みやすくなったと思います。


【2014/06/20 00:30 追記】改稿途中ですが、しばらくはこのままになりそうです。

【2014/06/24 00:30 追記】相変わらず改稿途中です。自分の中でわかりやすいように目印を付けています。ご了承ください。

【2014/06/26 23:50 追記】もうちょっと頑張ってみるよ。改稿と言っても、ただの描写変更とかだったり、追加してるだけなんだけどね。

あれ? おかしいな、追加してるだけなのに1,000文字以上増えてる! 何これおかしい! ちょっとシリアスっぽいかも?

【2014/08/15 23:50 追記】あれれー? おかしいなー? なんでこんなに時が経つのって早いんだろう?

多分これで大丈夫な、はず……。 何かあればメッセージ飛ばしてくださいなー。

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