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僕(わたし)のキモチ  作者: 対子落とし
第1章 ふとしたことで
1/9

1-1 奇妙な朝の始まり

発想、描写方法、その他もろもろが被っている可能性があります。ご了承ください。時間・時刻などの表記は12h、24hの両方を表記しています。

ピピピピピッ ピピピピピッ ピピピ―――。


 あれ、もうこんな時間なんだ。少しの間鳴り響いていた目覚まし機能が付いてる時計のアラーム音を消して身体を起こす。まだ眠たいけど、時間が来ちゃったんだから仕方ない。ベットの近くに窓があるから、その窓から心温まる日差しが照らしてくれる。ちょっと眩しいけどね。今の時計は朝7時(07:00)を示している。


「ふぁ……」


 ひとつ欠伸をする。このままだとまた寝ちゃうからうーんと背伸びをする。やっぱり寝起きは眠たい。このままベットに敷いているお布団の中に入りなおして2度寝したいくらいだけど、それをすると怒られるからやめておく。寝ていたベットから足をおろして立ちあがり、ぼーっとしているけど勉強机のそばに置いてある椅子に座る。


「ねーむーいーよー」


 また欠伸をする。僕って本当朝に弱いなぁ。でもこればっかりはしょうがないよね……。うん、しょうがない。僕の部屋に置いてある時計はスヌーズ機能っていうのが付いてるらしいんだけど、これって何なんだろう? 明日試してみようっと。もしかしたら何回か鳴ったらすっと起きられるからいらないかも。


「やっぱりねむいー」


そう言いながらもパジャマから部屋着に着替える。僕の部屋着はシンプルなもので、水色の短パンと、白いキャミソール。いかにも女の子って感じだけど、お姉ちゃんのお下がりだから仕方ないよね……。実は僕自身も結構気に入ってたり。でもこんな部屋着だと外に出歩けないから、いつも着替えるんだけどね。僕だって、男の子だもん! 男の子だよね……?

 寝ぼけてたけどパジャマ着替えたから少しは目は覚めたので自分の部屋から出る。僕の部屋は2階にあるから少し歩いてから階段を下りてリビングに向かう。階段のすぐ近くにドアがあるからそのドアを開ける。このドアはリビングと台所がある部屋へと出る。俗にいうダイニングキッチンらしい。僕の家の間取りはごくごく一般的な一戸建てで、2階建ての比較的新しい住まい、らしい。お母さんとお父さんがそう言ってた。


「あら祈梨いのり、おはよう。よく眠れた?」


 リビングに出て、4人家族用の大きな机のところにある2つずつ並べられた椅子があって、その椅子のドアに近い方の1つの椅子に座る。


「あ、お母さん。おはよう。あんまり眠れなかったかな……」


 素直に昨日のことを話す。僕のお母さんってこういうところは聞いてくる。なんでこんなこと聞くんだろう?


「あら、祈梨もなの? ここ最近の天気はよくわからないものね」


 確かに、暑いんだか寒いんだかよくわからない天気が続いてる。そういうお母さんは慣れた手付きで朝ごはんを作ってる。

一体お母さんって何時に起きてるんだろう? 僕より早いのは確かなんだろうけど。


「お母さーん」


 僕はなんとなくお母さんに声をかけてみる。


「んー? どうかしたの? 祈梨」


「お母さん、大好きだよ」


 僕は何気なくそう声をかける。でも後からすごく恥ずかしくなるけど、今は堪える。でも僕が毎回声をかけるとお母さんが顔を赤くするから嬉しいんだよなぁ……。


「もう祈梨ってば……。祈梨には敵わないなぁ……」


あっ、ほら。顔が少し赤くなってる。今は僕の勝ち! 


「そういえば、お父さんとお姉ちゃんは?」


いつもならこの時間帯に居るはずのお父さんとお姉ちゃんが居ないから、僕は少し顔が赤くなったことに気付いて隠すようにお母さんに聞いてみる。


「お父さんならもう仕事に出かけたわ。なんでも『大事な会議があるから』だって。昨日のうちにこのことは聞いてたから、お母さんは何も言わないわ。最近は忙しいみたいだし、しょうがないのかしらね」


「珍しいね、お父さん。こんな朝早くに仕事に行くなんて」


お母さんの目は少し寂しそうな顔をしていた。お母さんらしくないと思ったけど、その不安はすぐに消えていった。お母さんは僕を見ると元気を取り戻すから。なんでかはわからないけど。


「あっ、お姉ちゃんは『今日は朝練だから早めに行ってきます』と置き手紙があったわ。多分だけど、お父さんとお姉ちゃんは一緒に出たと思うわ。お姉ちゃんも部活大変そうねぇ……」


今朝は僕とお母さんと2人きりなんだと実感する。なんだか急に恥ずかしくなってきた。


……スッ。物音を立てないように静かに椅子から立ち上がり、お母さんが居る台所まで歩く。そして無意識のうちに後ろからお母さんを抱きしめていた。


「祈梨ちゃん、ありがとう」


あ、あれ? 気付かれてた? って、それもそうか。僕って結構温かい、らしい。


「お母さんが寂しそうだったからつい……。って、僕は男の子だよ!」


「祈梨ちゃんは女の子になるときっとかわいい女の子になるとお母さんは思うわ」


「だから僕は男の子だって……!」


僕のお母さんはほぼ毎日こうやって僕をからかう。なんだか恥ずかしいけど、なぜか嫌じゃない。なんでだろう?


「あらそう? じゃあなんでお姉ちゃんみたいに髪の毛を伸ばしているのかな?」


「うっ……」


一気に僕の顔が赤くなる。

―――そう。今お母さんに言われた通り髪の毛を伸ばしてる。理由は恥ずかしいのでお母さんには言えない。お姉ちゃんには言えるんだけど。なんでなんだろう?


「だって僕に似合う男物の服がないんだもん……」


お母さんに聞かれると恥ずかしいからついつい大事なことなのに声を小さくしてしまう。あっ、お母さんにぐいぐいと頭を撫でられた。あぁ髪の毛がぁ……。って、そうじゃなくて!


「本当に祈梨ちゃんはかわいいなぁ……」


「もう!!!」


「これで『おわいこ』ってことね、祈梨ちゃん♪」


ルンルン気分になっていくお母さんを見て、僕はバレないように苦笑いをする。

お母さんには敵わない。僕はそう思った。


   ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆


「はぁ……」


 朝から疲れてどうするの……。これからのことが思いやられる。なんか足元スースーするし。なんだろう? この感覚。


―――結局あの後お母さんにからかわれて朝ごはん食べれなかったし、慌てて部屋着から外出用の服に着替えたから変な格好になってると思う。そこら辺に置いてあった服をそのまま着ちゃったし。大丈夫なのかなぁ? ちょうど手ごろなところに服が一式置いてあったからそれ着ちゃったけど。僕自身服の着方がわからないのに、なぜか手がするする動いちゃったのは不思議なんだよね。


 今日は学校があるから急いで準備して、靴を履いて家から飛び出した。学校に行くためにしばらく歩いていると……。


「あ、あれ? もしかして祈梨?」


うっ。後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。この声はもしかして……。


「あっ、やっぱり祈梨だ。今日は女の子っぽいけど、何かあったの?」


後ろから声がしたと思ったらその声の主がタッタと走って僕の目の前に立っていた。自然と僕もその場に立ち止まる。


「へ? 今日時間なかったから慌てて服選んじゃって……」


 いつも家ではパジャマと部屋着で過ごしていることは彼女には伝えていない。そして、今朝は本当に時間なかったし、慌ててたせいもあってか服をよく見てなかった。でも、なんで足元がスースーするのは気のせいかな?


「あー、だからそんなに女の子っぽいんだねっ! スカート穿いちゃってさ! 髪型もショートヘアだし! しかもそのスカート、どこかで見たことあるけど、気のせい?」


 あっ、だから足元スースーするんだね。

……ん? スカート? 僕は見える範囲で今の服装をチェックしてみる。あれ? 確かに見たことあるけど。あれ? うーん……。……あっ! これってお姉ちゃんの学校の制服! 多分これはお姉ちゃんの替え着用のものだ! ちょうど手ごろなところに置いてあったから何も見ずに着ちゃったけど、通りで……。


「……って、えーーー!?」


全然気付かなかった! 今から家に戻って着替え―――


「今日は祈梨ちゃんって呼んだ方がいいかもしれないね♪ あと今から戻っても学校には間に合わないと思うよ?」


うっ。僕の心読まれてる。


「やっぱりダメかー……。って僕は男の子!」


「今日はそのまま過ごしてみようよ♪ 私の方からみんなに伝えておくし♪」


「なんか嫌な予感しかしないんだけど!!!」


「それじゃあ、先行くねー! 学校の教室で待ってるからね、祈梨ちゃん♪♪」


 はぁ……。『後悔先に立たず』とはまさにこのことだね。もうちょっと早く起きよう。ついでに目覚まし時計に付いてたスヌーズ機能っていうのも試してみよう。僕はそう心の中で誓った。

うーがー。とりあえず書きだしてみましたー。正直完成させることができるのかわかりません!

仕事の後と、休日の合間に物を書き進めて行こうと思っています!

皆さんよければ暖かい目で見守って頂ければ、と思います。

それでは! 駄文ですが今後ともよろしくお願いいたします!

【追記】誤字・脱字を発見しましたので修正しました。そして、一部の内容を変更しました。


【2014/06/18】改稿作業、終了しました

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