表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まんじゅう  作者: 火鳥-HITORI-


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/3

New in say 勝っ!


 正月が過ぎたが、ジジイは再び、餅をノドに詰まらせた。

「いづまでも、正月氣分で、いっがらだぁ」と言ってババアは、ジジイのノドに、蹴りを入れた。

 すると餅は、ジジイの口から飛び出た。しかしジジイは、この蹴りのせいで、首を骨折した。

 まだ詰まらせたまま、の方が良かったかもしれない、と救急隊員は言った。ババアは、照れくさそうに、「ヘヘッ」と鼻をさすった。


 後日、病院へお見舞いに行くため、ババアは自転車をこいでいた。しかし道中、自転車のチェーンが外れ、

「クソがっ」とババアは額の汗を拭った。

 そこに通りすがりの、若くて爽やかな男が声をかけた、

「大丈夫ですか? 僕、自転車好きなんで、直しますよ」

 イライラしていたババアは、ブルース・リーの如く、チェーンをヌンチャクのように10秒ほど、クルクルまわし、男の顔をチェーンで引っぱたいた。失神した男の鼻は、完全に折れていた。

 ババアは、倒れている男に向かって、両中指を立て、病院まで歩いた。


 病室でババアは、首にコルセットを巻いたジジイにメロンを渡した。

「甘くて、うんめぇぞ」と笑顔でババアは言ったが、これが丸々、爆弾であることに、ジジイは氣付いていた。

 ババアが帰ったあと、ジジイは開いている窓の外に、メロン改め爆弾を投げ捨てた。

「バァさんめ、退院したら許さんぞ」

 しかし、この爆弾の外側はゴム製で、ゴムボールのように、はね返って病室に戻って来た、と同時に爆発し、町は騒然となった。

 病院にあった自転車を盗み、ババアは家に帰った。しかし、ずっと立ちこぎであった。そう、脱糞していたのだ。


 退院する前日、病室でジジイは、夜遅くまで復讐の計画を立てていた。

「明日に備えて、そろそろ寝よう」

 ジジイはベッドコントローラーで、上げていたベッドの頭を下げた。フラットになった、ベッドの上でジジイは、

「しかし、便利なベッドじゃな。このボタンは、何じゃ?」

 ジジイは、そのボタンを押してみた。するとベッドマットが、左右に裂け、ジジイは、「モニカッ」と言って床に落ちた。この間、1秒もなかった。しかし床かと思ったが、両側が壁になっていて、これがそのまま、棺桶になっていた。しかも完全防音、防水であった。そう、ババアの罠である。瞬時に、棺桶のフタはしめられ、ジジイは、

「誰か、助けて下さーい!」と号泣し、魂の叫びを上げたが、完全防音の箱の中、誰の耳にも届かない。

 ジジイが行方不明になって、病院内はもちろん、メディアまでもが、このお年寄りの失踪事件を大々的に報じた。

 灯台下暗し。一週間後、掃除のおばちゃんがこの箱、棺桶を発見した。中を開けると、ジジイの身体は、尿に浮いていた。だからババアは、防水機能もつけたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ