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魔性の女

作者: neco

 私は、生まれた時からぽっちゃりしていた。

 だがひどい家庭に生まれながらも、天真爛漫に育った。


 幼稚園の時はお友達も作らず、廊下で絵本ばかり読んでいた。

 その為、幼稚園児でカタカナを全てマスターした。 

 他人になんて、興味がなかった。

 そんな私が珍しかった為か、ある時両方の腕をそれぞれ違う男の子にひっぱられ

 取り合いにされた事があった。


 中学生になり陸上部に入部し、短距離所属になり、毎日馬のように走っていた。

 その為ぽっちゃり体系を脱し、スリム体系になった。

 そして、中学2年生の時からすごくモテるようになった。


 クラス全員の男子に好かれた。

 アプローチは様々で、イジワルをしてくる男子や、エッチな冗談を言ってくる

 ちょっと悪いグループの男の子もいた。


 私は、学年1のイケメンが好きだった。

 しかし私と仲が良かった夏美に嘘をつかれ、その恋を阻まれた。

 

 中学2年生の時は、クラス1のイケメンを好きになった。

 相手の方が私を好きになった。

 しかしその恋も、意地の悪い女担任に阻まれた。


 私の恋を阻んだ女は、この時点で3人。




 14歳のある時、親友の女子と電車に乗り、H市に行く事になった。


 電車に揺られながら親友の女子が私にこう言ってきた。

 「さっきおじさんがあなたの脚をジロジロ見てたよ」と。

 私はその時、すごく丈の短いジーンズ生地の短パンを穿いていた。

 それを聞いて(えっ!)と思ったが、天真爛漫だったのでそんなに気にも

 止めなかった。

 人生初のセクハラ。


 セクハラは、高校生の時にも遭遇した。

 

 ある時制服姿で電車に乗っていたら、向いに座っていたおじさんが

 「やった事ある?」と聞いてきた。

 私は驚いた。

 おじさんは、缶のお酒を握っていた。お酒に酔っていたのだろう。

 でも他人の女性にそんな事を言うのは言語道断だ。

 私は、19歳迄処女だった。


 20歳になり事情があり、フルタイムのアルバイトをするようになった。

 その時は、よくミニスカートを穿いていた。


 ある時駅で歩いていたら、おじさんが私の脚をじろじろ見ながら

 「い~ね~!」と言ってきた。

 頭がおかしいと思った。

 そんなセクハラ被害を受けた。


 19歳の時と20歳の時、合計2回おじさんに胸を触られた。

 避けられない状況だった。

 いや、私がもっと注意していれば良かったのかもしれない。


 美人は、セクハラ被害も多い。


 17歳の時から、ナンパをされるようになった。

 

 最初のナンパはデパートでオレンジジュースを飲んで休んでいたら、

 20歳過ぎた男性に声をかけられた。

 その男は私に「どこか遊びに行かない?」と声をかけてきた。

 私は勿論断った。


 それ以降も、ずっとナンパは続いた。


 ナンパは2回声をかけてくるしつこい男がいたり、エレベーターで2人きりの

 時に声をかけてくる男や、車で後ろからつけられたり、待ち伏せされたり、

 時に恐怖も感じる。

 

 美人には美人の悩みがある。


 私の顔立ちは綺麗系だと思うが、よく「可愛い」と言われる。同性にもそう

 言われるから、多分雰囲気が可愛いのだと思う。雰囲気に、天真爛漫さが

 表れてしまっているのだろう。

 

 私は20歳から病気になり、太ってしまった。

 でも30代でもナンパは終わらなかった。


 近所のお店に行く時髪もボサボサでスッピンの時にナンパしてくる男がいたが、

 あれは明らかに(女なら誰でもいい)と言うナンパだ。

 そんな事、ナンパされ女ならわかる。


 私は30代になった。

 ナンパの事など考えてなかったが、今度は外人が寄ってくるようになって

 しまった!

 その内訳は、インドカレー店のオーナー、黒人、白人。

 ナンパが、ワールドワイドになってしまった!

 太ったら、外人にモテるようになってしまった。。。


 ナンパ師だって、魅力がある女性に声をかける。

 そう言う意味ではモテているだろう。


 その後は、一回りくらいのおじさん達に何度か声をかけられた。

 旅行で道を聞いたら、逆にナンパされた事もある。 

 その一人のおじさんは何度も「山下公園が綺麗だからいきましょうよ」と

 誘ってきた。途中から一緒に歩くのがちょっと怖くなってしまった(汗)


 そして40代後半になった。


 20歳年下のイケメンに毎年ナンパされるようになってしまった!

 最後に声をかけてきた男子は黒髪でパッチリ二重のイケメンだった!

 そんな自分に驚いた。


 私やっぱり、フェロモンが出ているのでしょう。


 ※無断転載禁止

 

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