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「ちょ、ちょっと待ちなさい……? オーレン大陸にはあなたの言う“にほん”なんて国無いわよね?」


「そ、そうだね……」


「という事は、ここはペルギアス星の裏側……ってそんな訳ないわね。こう見えて私記憶力には自信があるの。“にほん”なんて場所はペルギアス星のどこにもないわ。そうよね?」


「そ、そう」


 まずペルギアス星ってどこなんだろう……? 僕のいる星は地球なんだけど……。

 僕の回答に顎を押さえて考えていた彼女は、何か思いついた様に自分の顔を指さした。僕にすべすべの白い肌を差し出している様にも見える。


「何ぼーっとしてるのよ」


「え?」


「夢って可能性があるでしょ! 私の頬をつねって欲しいの。大丈夫、夢じゃなくて痛かったとしても、それで怒ったりしないわよ」


「え、えぇ!?」


 この子は一体何を考えているのだろう……? 菫色の真剣な眼差しが僕を横目で睨んでいる。とはいえ、夢と疑う気持ちは僕も一緒だ。

 こんな綺麗な子に偶然出会える事もそうだけど、その後こうして普通に喋っていられるというのは、僕にとって非日常過ぎる。

 でもお互い夢を見ているというのなら、僕はたんこぶでもできそうな勢いで地面に激突しているし、なんなら今も痛い。それに――


「ほ、頬をつねるってその、自分でやるのはダメなのかな?」


「ダメよ」


 ダメなんだ……別に誰がやっても変わらないと思うんだけど……。


「自分でやったら痛いと分かっているんだから、無意識に手加減するかもしれないでしょ。さ、分かったら思いっきりつねって」


「え、えぇ……そ、その、僕みたいな男が女の子の肌に触るとか、申し訳ないし――」


「なーに言ってるの!」


 そう言って彼女は僕の手を掴んだ。初めて他人の肌、それも異性の手に触れてしまった事実に心臓が飛び出しそうになった。

 半ば放心状態の僕などお構い無しの彼女は、自分の頬まで僕の手を運ぶと瞳を閉じた。


「女の頬をつねるなんてこれを逃したらもう味わえない経験かもしれないわよ。私が良いって言っているんだからやりなさい」


 横暴過ぎる……。

 どうしても嫌だという姿勢を示せばと思い、手を引いてみる。残念な事に彼女の方が力は強く、手を引っ込めるどころか彼女の肌に更に近づけられた。指を伸ばせば彼女の頬に触れられる距離だ。彼女の白い肌の微かな熱まで感じる。


「もう引けないわよ。男なら潔く諦めて一思いにやってしまいなさい」


 むしろ男だからやりたくないという気持ちに気がついて欲しい……。

あ、いつもの通り不定期の気分で更新してます

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