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第Ⅰ章:ジョブチェンジできますか?

                       第Ⅰ章

“待ちに待ったこの時が来た!俺は剣士になる!”

ガチャっ。

「ようこそハーバーギルドへ」

ギルドの受付嬢が元気に出迎えてくれる。

「ギルド登録お願いします!」

ギルド全体に響くくらい大きな声を出した。

何しろ待ちに待ったこの時が来たからだ。


俺は子供のころから剣士になるのが夢だった。

冒険者のおじさんを一目見てからその夢は始まった。

「俺も大きくなったらおじさんみたいな剣士になる!」

それが口癖なほどだった。


~この世界ではギルドに入りジョブを選択し冒険者になる。1度ジョブに就いたら基本的にジョブを変えられず、そのジョブに見合った武器しか力を発揮できないのだ。~


“とうとうこの時が来たんだ。立派な剣士になる第1歩だ”


「はい。それでは必要事項を記入してもらいます。」

そう言われ、紙とペンを渡された。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ギルドID:678535

名前:

年齢:

希望ジョブを以下からお選びください。

□魔法師

□アーチャー

□錬金術師

□召喚術士

□回復士

□拳闘士

□アサシン

□剣士

□村人

□勇者(自称)

□農民

□薬師

□鍛冶師


クエスト中等の生死についてはギルドではご対応しかねます。

同氏する場合はチェックをしてください。

□同意する

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

“名前はケルト。年齢は15歳。えっと職業は・・・”

“へぇ~いろんな職種があるんだ。って村人ってジョブなのか!?”

“勇者(自称)ってもはやネタじゃないか。誰が選ぶんだ?”

“俺はもちろん剣士にチェックを・・・って痛っ”

後頭部に強い痛みが走った。

どうやらギルド併設の酒場で喧嘩でもしてるらしく、木製のジョッキが飛んできた。

「痛いなぁ。こんな野蛮なところなのか?ギルドは」

そんなことを呟きながら最後の同意まで書き終えた。

「もちろん同意にチェックだ!」

用紙を受付嬢に渡した。

「はい。確かに受け付けました。それではジョブの儀式を神殿で受けてきてください。」

「ジョブの情報はこちらからお伝えしておきますので神官様にお名前をお伝えください。」

「ジョブの儀式後にギルドカードを配布いたします。」

“ジョブの儀式なんてあるのかぁ”

説明を聞き終えると一目散に街外れにある神殿に向かった。


バタン!「ケルトです!ジョブの儀式お願いします!」

力強く扉を押し開け、叫んだ。

「お待ちしておりました。準備は整っております。それでは魔法陣の上にお立ちください。」

そう言われるや否やすぐに魔法陣に立った。

顔は期待に満ちた笑顔になっていた。

「それでは始めます。」

そう言うと同時に魔法陣が光始めた。そして自分の中に何か刻まれたような感覚がした。

そして光が消え、静まり返った神殿に神官様の声が響く。

「お疲れさまでした。これで儀式は終了です。」

そういうのと一緒にギルドカードを渡された。

「これがギルドカードです。名前とジョブが記載されています。再発行にはなかなか面倒なのでくれぐれも紛失しないようお願いします。」

そんな説明なんか右からの左へ聞き流してしまうほどにギルドカードを凝視した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ギルド登録ID:678535

名前:ケルト

ジョブ:農民

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「えっ・・・ジョブが農民ってどういうことですか・・・?」

困惑した表情で神官様に尋ねた。

「ギルドからの通達にはそのように書かれていたので」

訳も分からなく、頭の中が真っ白になった。その中でかろうじて言葉が出た。

「ジョブチェンジできますか?」

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