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主要登場人物の解説①

緋宮(ひみや)蓮華(れんげ)

ヒロイン。ダークレッドのゆるいウェーブヘアに鮮やかな青い瞳を持つ、妖艶なスタイルの美女。記憶が欠けていて、前世の記憶を引き継ぐ形で生活を送っている。

自己評価が低く、若干ネガティブな性格気質だが、努力家で非常に真面目。もともと地味な女であった前世の記憶が強すぎるためか、下着も身につけないまま浴衣のような寝巻姿で、夜の密室で男の前に平然と佇んでしまうほど鈍い面もある(異性の性的妄想を掻き立て、欲情させるものかもしれない……などという発想は全くできない)。

組織内では非戦闘員の括りである。現在は研修期間中。

水谷(みずや)

蓮華を担当している教官で、直属の上司。キツネのお面(半面)で顔の上半分を隠している。フレンドリーでよく気がつき、飄々としている。教官が集う教官室ではなく、予約して借りられる談話室が定位置で、ソファーにパイプ椅子をくっつけて、しばしば寝ている。

臨(りん)

組織内では教官を束ねる筆頭教官の立場にいる。黒髪にスミレ色の瞳をした長身の美青年。無愛想で、そこにいるだけで威圧感を感じさせるほどの雰囲気がある。各方面からヘッドハンティングの声がかかるほど優秀。あまり喋らず無愛想で怖く見えるが、紳士的で細やかな気配りができるタイプでもある。

志賀(しが)竜(りゅう)(司令)

組織内では司令の立ち位置にいる神経質な男でヒロインの次兄。金髪を七三分けにし、夜でも室内でも偏光レンズの眼鏡を外すことはない。衣類にも持ち物にもこだわりはなく、ファッションセンスは最悪で、悪趣味なものが溢れている。眉間に縦皺を寄せつつ、ヒステリックに怒鳴り散らすその様子は、妹である蓮華に初対面で「関わりたくない」印象を与えるほどのものであるが、実は背が高く、海外の映画俳優であるかのような金髪碧眼の美男。ピアノを趣味としていたらしい。