第2話 私に出来る事と大切な約束事③
ワイセイドが国王で、そのような話をしている頃、ユリアナはベッドで┄枕をボフボフと殴っていた。
小さな手で叩いても威力は最弱なため、枕にダメージなどないのは┄わかっているけど
今の私には八つ当たりをせずにいられないのだ‼
「クソー! お父様めー‼ 何故に1ヶ月も家に閉じ込められねば┄ならんのじゃい‼」
ムキー‼ くらえ~‼ ユリアナアタックーじゃい‼
ボフボフボフボフ
連撃打撃モドキを繰り出して┄必殺技のごとくエルボーアタックをしていれば、急に部屋のドアがノックをされて、中に入ってきたサラと目があってしまい、互いに間があき┄固まったあと、静寂がおとずれてしまう
私は頬と背中に嫌な汗が伝い落ちていき┄令嬢としては┄危うさを感じて┄弁解しようと口を開きかけたら
サラが静寂を破るように近くにお盆を置くと、ツカツカと私の所へくるなり、ぎゅむっと抱き締められてしまったのでした┄なぜ?
私はてっきり不可解な行動をとっているから、心配か怒られると思っていたのに疑問符が浮かんでしまった。
「┄えっとサラ┄どうしたの?┄」
「お嬢様が常日頃より冒険に憧れを抱いている事、このサラは知っておりますゆえ、1ヶ月の謹慎は酷いと思ったのです。心配で部屋を訪れたら┄お嬢様の八つ当たりを目撃してしまい┄私は┄私は┄抱き締める事しか出来ない自分が┄情けなく┄すみません┄」
「┄サラ┄、ありがとう┄」
私は少し嬉しかった。
サラは日頃から口は煩くて礼儀作法には厳しいし、私が冒険に憧れていて、あの本みたいに自由な状況を話したら┄素っ気なかったのに、ちゃんと気づいてくれていたんだと思えば、礼を言わずにいられなくて、笑顔で応えれば
ぎゅむとサラの胸に押しつけられて顔が埋もれる
┄くるちい┄力をぬけい‼
息が出来ずに死ぬぞ、そのボリュームたっぷりな胸は┄!
バシバシと手を叩けば、私が苦しがっていると気づいたらしく、力を緩めてくれ┄私は生還した
「┄死ぬ所だったわ┄」
「┄すみません」
サラは離れて頭を下げて謝罪された
私は首を振り笑うと、ビシッとサラの胸を指さして
「いいわよ┄。まあ┄そのけしからん胸を私に押しつけないでね┄サラ┄」
と言ってやった。
するとサラは自分の胸を見て┄「けしからん┄ですか?」と首を傾げているようだった。
自覚なしかよ!
私は呆れ気味に落胆のため息を吐く
このメイド、サラ・ミルフィの紹介をしよう!
彼女は私の専属メイドで年齢17才で独身
髪色は紫で短めのショートヘアー、瞳の色はブルーハワイ、性格はゆったり系で厳しめながら、優しい
私からすると┄いい意味、年上のお姉ちゃんって感じだ。
サリアナお姉様とは違った意味で思いやりがあると、いま┄知ることが出来た。
そして何故に私がけしからん胸のことを言ったのか説明しておこう!
なんと身長は156㎝にも関わらず、上からバスト98/ウエスト58/ヒップ76というナイスバディーなのだ。
そんでもって可愛い系のエロ体系に美少女とは┄どんなヒロイン体形かと文句を言ったよ!
昔の私の身体なんて幼児体形なんだよ、まじ、許せぬし、羨ましい!
見れば見るほど┄┄けしからんぜチクショーめ!
ついじーっと胸を見ている私にサラは┄何を思ったのか
「お嬢様も、胸は成長すれば大きくなりますよ。奥様も大きいですから┄」
と言われて┄私は自分の胸を見て┄お母様の胸の体形を思いだし┄おお! と言ってしまう
うん┄少しばかり成長後の私に希望は見えた気がする┄┄┄┄┄ハッ!
希望ねーぞ! ゲームじゃ体形的には、普通なサイズだったじゃんか、私!
クソ! 未来もくそもねーよ。
あれ? 何か考えてることがズレてないかね私よ
┄┄┄┄┄ハッ! 思い出した!
私はお父様に謹慎されていたんだよ!
どうしよう思い出したら┄またフツフツと怒りが┄するけど、八つ当たりは辞めておこう
何か同じループを繰り返す気がするもの┄サラを見てたらさあ
心配そうに見てくるサラに、私は苦笑したあと目を合わせ
「┄もう大丈夫だから┄、お茶を飲みたいから入れてくれる?」
と話しかけた。
サラは「はい」と返事をし、紅茶の準備をすれば、すぐに作業に取りかかる様子をみながら、この1ヶ月間の間に┄何をしようかと思考を巡らすのだった。