第2話 私に出来る事と大切な約束事②ーワイセイド視点ー
時間的に夕食を終えた頃、娘には今後のために外出をさせることを1ヶ月間禁止と宣告すれば
そうとうにショックだったのか
「お父様のバカーー‼ 大嫌い」
と言われ私へのダメージがグリーンヒットしてしまい、食堂のテーブルに突っ伏してしまったな
さすがに1ヶ月は酷かったようだ、ならば2週間ぐらいならよかったのだろうか?
「いや、娘のためにも┄今回ばかりは、心を鬼にせねば反省しないだろう」
幼いユリアナは魔力調整が出来ずにいるから外出をさせずにいたはずなのに
まさかサリアナ┄あのような場所で秘密基地など作り、連れていっていたと、事件の後に知らされる事になろうとは、頭をかかえたくなった。
サリアナは怪我をするわ、他の3人に王太子までいるし、なによりユリアナが力を暴走し、ベルファルクウォルクを一人で倒したと聞かれたときの、私の気持ちを、衝撃など、誰がわかる┄
本気で動揺したに決まっている
下手をすると娘を二人を死なす所だったのだからな┄┄!!
それに王太子まで何をしてるんだと睨みましたな
私は背もたれに寄りかかると目元に手をあて、そんなことを思案していると、執務室のドアを軽く3回ノックをして中に入室してくる音に扉の方向を向けば、執事のハルクが立ち
真剣な面持ちで私に近づいてくると、机の上に、1通の書状のような手紙を置いた。
「┄なんだ┄これは?」
訝しげにハルクを見れば、わずかに焦るような表情をしたのち
「┄先程、城の使者が現れまして、国王より呼び出しの書状だと渡されたのです」
不穏な言葉をハルクから聞かされ┄、もしかすると事件についてのことやも知れぬと思い
急ぎ書状の封蝋を切り取り、中の書面に目を通すと、やはり事件についてのことを聞かせて欲しいと書かれていた。
「ハルクよ、馬車の用意をせよ。今すぐに城に行く!」
「はい、了解しました」
ハルクは返事を返したあとに一礼すると、執務室を出て行くのを見送り
私は椅子にかけていた儀礼用のマントを羽織り外に出れば┄青空が爽やかに┄太陽が輝いていた。
◆◇◆◇◆◇
城までの距離は┄そんなに時間はかかることはない、屋敷から10分程度で着くことが出来るため、目的地の城にたどりつくなり客間に通りいまにいたる
「┄何故に、客間なのだ?」
私はてっきり謁見のホールにでも行かされるとばかりに思っていたせいで拍子抜けしている
いったい何があるんだ?
少しばかり理解出来ぬ状況に警戒心を高めれば、扉が開き国王が中に入室すると、私を見るなりニッコリと微笑みの笑顔を向け、中央のソファーに座る
「よくきたな、ワイセイド」
「城よりの呼び出しとあらば、強制的に来るのが道理、私は王に仕える騎士なのですから」
「そうであったな。では私が呼んだ理由は察しがつこう」
国王は、笑顔を消して、真剣な瞳で私を見る
空気がピシリと変化したことに気づき、背筋を伸ばし、呼吸を整えるために息を吐く
そして私が思う用件をそのまま正直に話した。
「我が娘が王太子殿下を巻き込んだ事件について┄ですか?」
「半分正解で半分は違うな」
「┄違うとは?」
「別に私の息子であるジルクハートは学園の中では、身分など気にせず友人を作り青春を謳歌するように言っておるゆえ。あ主の娘であるサリアナには何の否はない。ただのう、1つ私には不可解な報告を受けたのだ」
「お前には、もう1人の娘であるユリアナがおろう」
「はい」
「そのユリアナという娘がランクE~Dの群れの魔物を討伐したと報告が上がっているのだが、お主は┄その娘の魔力は把握しておるか┄聞きたくてな」
「はい、知っております。しかし何故に、そのような質問を┄なさるのでしょうか?」
国王は1つ息を吐き私の方へと視線を向け
「魔力が強い者は┄学園に入れる権利があるはずだ┄特に全体を討ち滅ぼさんとする者を欲し、制御させる必要がある。ここまでは┄わかるな?」
真っ直ぐに険しい表情をし、この先の言葉を自分で読めと目を細めて言われ┄
私は自分の頭を抑えて┄凄く嫌な胸騒ぎがして、静かに頷けば
ニヤッと国王が悪い笑みを浮かべている姿に、私は、やはりか┄と思う
「ならば話は早いな┄ワイセイドよ┄良いな。確実にユリアナ嬢に話せよ」
「┄┄┄┄はい」
私が素直に返事をを返せば国王は、とても気分が良いのか┄ガッハハハハと笑っているが
自分のいまの状況は、酷く動揺するものであった。
ユリアナ┄お前はこの話を聞いたら┄とても┄喜びそうで私の胃が痛みそうだ