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高二の冬

作者: Apoyu

初投稿です。つたない文章で申し訳ありません。

朝起きると午前が終わるまで、あと5分。重い体を起こして、リビングに朝飯を食べに行く。いや昼食か。


食卓につき、おにぎりを頬張る。冷めているがなかなか上手い。


昼食を食べ終わると、自分が昨日シャワーをあびてなかったことに気づき、風呂場へ向かう。

バルブをひねると、冷たい水が出てくる。それを頭からかぶっていると、だんだんと体が温まっていった。

頭も洗わずに5分......いや10分だろうか、そのままでいた。

唐突に体が固まる。呼吸が、荒くなる。


俺はなんでこんな悠長でいられる?俺がこの土日でやったことといえば、寝て、起きて、飯を食って、ゲームをやっていただけ。来週には、学校でテストが控えている。勉強なんてもちろんやっていない。俺はなぜ......


不安がただひたすらに、つもっていった。



風呂からあがってリビングに行くと、お袋が庭いじりをしているのが窓から見えた。良い天気だ。吐き気がするほど。


俺はパジャマに着替えて、布団の中に入った。体を横にしてスマホの電源を入れる。ツイッター、ネット漫画、などの日課を終え、ネットサーフィンをし始める。


時計を見ると、午後2時半。......まだいける。


部屋の窓から差し込む光はとても暖かく、俺を安眠へと誘った。寝ちゃダメだなんてわかっているが、三大欲求に敵うことなんかあるわけがない。起きたら数学をやろう......古典も...英g......。


時計を見ると午後6時半。今日が終わるまで、残り5時間半。急いで起き上がって、机に向かう。

あ、その前に......。

スマホを充電器から取り外し、友人から連絡が来ていないか確認をする。誰からもきていないようだ。


さあ、勉強の時間だ、と気合を入れたその時。「****。ご飯よー。」と一階からお袋の声が聞こえた。

今日は自分の好きな、麻婆豆腐のようだ。やった!と思ったのもつかの間、言葉にできないような恐怖が自分を襲った。また、呼吸が辛くなる。

「ごめん!今日夕飯いらねえや。」

お袋に呼び止められるのを無視して俺の部屋に戻る。

扉を閉めて、布団の中にもぐりこんだ。


なぜこんなにも布団の中は暖かいのだろうか…?

荒くなった呼吸、だんだんと収まり、うとうとしてきた。どうやら自分はまた、昨日...いや、一昨日、その前の日、その前の、つまり今までと同じように、今日も怠惰を貪って一日が終わってしまった。


毎日、寝る前にこんなことを考える。

自分は一体何をやっているんだろう?勉強しなくていいのか?なんて生産性がない人間なんだ。一体俺は、このまま大人になってどうなるっていうんだ…?


その問いかけに答えが返ってくることは決してなかった。

それは未来や現実の真っ暗な中をぐるぐるまわっているようであった。












(結論)自業自得ですね。

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