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第5章:依頼完了と出会い

ギルドから南へ約50kmあたり離れた深い森。

そこには以来目標であるアンテイムドウルフの巣窟があると聞く。

何か大きな音を鳴らすと危険を感じ巣窟から出る習性がある。


「この辺か....」


ギルドの依頼を受けたあと魔術を教えてもらいに行ったが、

なぜか教えてもらうことができなかった。

その人の話によるとショウは魔力容量(キャパシティー)が0らしい。


「要するに魔術が使えない、か。異世界に来て魔術が使えないのは悔しいこった」


そう言いながら大きな大木に寄ると背中から武器屋で購入した《ライトニングルミネイト》とは違う

とても重量のある剣、《ダークネスアベンジ》を右手に持つ。

構えは自称我流らしい(笑)。

深呼吸をし大木に向かって剣を振り下ろす。


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!!」


轟音。

大木が倒れる。


「とてもとは言えないほど重いな」


しかし、重い方が割と使いやすいイメージがショウにはある。

軽いと振りやすいが体力を大幅に減少させる。

重い方がその重力で振り下ろしやすい、のかも知れない。


「うしっ、これでアンテイムドルフはでてく・・・・出てきた」


ショウを囲むようにアンテイムドウルフが構えている。


「《ライトニングルミネイト》の方がやりやすいな、多いやつ相手はな。だが、

あえて《ダークネスアベンジ》でやろう」


なぜか重い方が気に入ったらしい、軽い方が敵を倒しやすいはず......

変わった人だと自分でもわかっているらしい。


「はぁっ!!!!!」


次々とウルフを倒していく。

ショウの斬る技はとてもとは言えないがかっこいいか、美しい。

ダンスでも踊るかのように斬っていく....


「ふぅ....、終わったぜ」


「んじゃ帰る」


ギルドへと向かうショウだが何者かの声が聞こえる。


「きゃぁぁぁぁ。やめてぇ」


「なぁ。ちょっとだけさ、俺らとお茶しなーい? 」


どうやらナンパ。この世界は現実とあまり変わらないらしい。


「嫌よ。あなたみたいなキ○ガイな人」


「この会話でキ○ガイとはわからないよね!? 」


男は咳払いしながらもう一度ナンパを始める。


「こ、こほん。とりあえず、一緒にお茶しようよ」


ショウはこれ以上はまずいと感じ、止めに入る。

木が邪魔だな。


「おい、彼女嫌がってるだろ。諦めな」


─────ふっ、決まった!!!


「あ、調子のんなテメェエッッ!!!!!」


男はショウに向かって殴りにかかる。

それを受け流す。


「降参しな。これ以上やったら斬る」


男が体勢を整えようとしたところに顔面へ剣先を突きつける。


「わ、わかった。降参、降参するよ」


「ひぃぃぃぃっぃぃぃぃぃ(涙目)」


「ったく....」


怖がっていた彼女へ近寄る。


「大丈夫か? 」


「はい。ありがとうございました。あ、わたしはイリシア=ガーデ。よろしく」


「霧谷翔です。ショウって呼んでください」


「名前が後に来るなんて珍しいですね」


外国みたいな文化である。

ショウの生き辛そうだな。


「はぁ。あ、ギルドの依頼の帰りなんで一緒に街へ帰りませんか? 」


────ヤバい、完全にナンパだ。どうしよ(汗)


「はい。お願いしますね? 」


「え? あ、はい」


出会いはラノベとあまり変わらないと悟ったショウ。

出会いはまだ会うかもしれないと思ったのはこれはまた別の話。

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