第4章:装備と初めての依頼
「あとは武器だけだな。あと服は......どこかで着替えるか」
ショウの服は防具無しの黒の無地ロングTシャツに黒のジーパン、黒のコートという黒ずくめ。
「とりあえず女ってことで通すかな....とほほ」
そう言いながらも武器屋に着く。ショウは今までにFPSをほとんどやってきている。しかし....
「本物は使ったことが無いけどな....」
まぁ当然だろう。
武器を試したりはできるか否か。
「すみませーん」
「いらっしゃい、お姉さん」
当然女と思われている。
ショウは不満な顔をしながらも武器を拝見する。
「銃の中で俺....じゃない、私が使えそうなのってありませんか? 」
「そうだなぁ、グロック17とかレベッタM84とか......」
────現実の銃があるのか.....、すごいな。
色々な説明を受けたが迷っている。
それぞれにメリットとデメリットがあるので余計...
「うーん、ではグロック17をください」
そういうと店主は銃の倉庫からグロック17本体と少しの銃弾を持ってきた。
「銃弾はおまけするぜ」
こく。っと縦に頷くと、店主は大きな白い歯を見せて笑った。
「ほいまいどー。後何か欲しいものは無いか? 」
「えーと。剣が欲しいです」
・・・・・・・・・。
「えっ」を言い、目を丸くした店主。
「その銃。メインだけど....」
「いやサブで使います」
即答。
というか剣を使ってみたかったというそれだけの話。
「ライトニングルミネイトはどうだ? これなら重量も軽いし、使いやすい。銃でサポートしながら
戦えると思うが....」
「ではそれを」
「おう! まいど」
店から出て、ギルドへ向かう。
─────今思ったけど、こんなにスムーズに行くものなんだな
ギルドの掲示板にはたくさんの依頼の張り紙がある。
「手始めに手軽なのがいいな...」
目の前に、アンテイムドウルフという害獣の討伐の張り紙があった。
「アンテイムドウルフを5匹討伐かやってみるか・・・・・・・ん? 」
ショウは疑問に思った。「いつこの世界で日本語以外の言語を習ったけ? 」と。
自分を転生させたものが自動的にそうしたのかはわかりはしない。
それを一旦置いておいて、張り紙を持ってギルドの受付に持っていく。
「すみません。この依頼を受けたいのですが」
「はい、ではお願いします。後、アンテイムドウルフの牙を
証拠として持ち帰るようお願いします」
縦に首を振り、ギルド付近の森へ向かう
しかし、途中でとんでもない事件に巻き込まれるとはこの時ショウは
思ってもいなかったのである.......