表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

第3章:準備とギルド

ここはファジスタ都市クリアス区のとある大きな商店街。

翔はトカゲのおっちゃんと出会った路地裏を出てから、南東に進んでいった先の街にいる。


「とりあえず金をなんとかしないといけないな」


青い牛革が特徴の財布。

その中身には.....。


「5万.....結構な額だな」


しかし、この世界で日本円が使えないのは当然だ。

だが、持ち物は売れるはずだ。


「うーん。質屋があれば」


100mあたり先に質屋らしき建物が見える。

それを見た翔はそこへ走る。


「すみませーん」


「いらっしゃい。 売りますか? それとも買いますか?」


30代くらいの男性。普通に人間でよかった。


「この財布をお願いします」


「これは......ッ!!!!???」


店員は財布を手からすばやくもぎ取り、目を輝かせる。


「これはどこで....ッ!!!???? 」


訳を言いにくい翔。


「えーと父からの贈り物です」


嘘だ。嘘をついてしまう....。

しかし、ここで「異世界のものです」っていったら怪しまれそうだった。


「そうだねぇ.....」


「じゃぁ、金貨50枚で!!!!」


「んじゃそれで......」


どれくらいの額か知らないから一応もらうことにした。


「それでは.....」


質屋から出て、宿屋へ向かう。


「宿泊できそうなとこは.....」


幸運なことに質屋の目の前。まぁまぁボロくはない。


「すみませーん」


「はい、いらっしゃい。ステインへようこそ」


20代くらいの茶髪の女性。ポーニーテールが特徴.....かな?


「とりあえず一週間泊まりたいです」


「わかりました。料金は前払いなので金貨1枚よ」


金貨を渡すと、部屋の鍵をもらった。


「あの、この辺にギルドみたいなのはないですか? 」


「それならここを出て右に進むとあるよ」


「ありがとうございます」


翔は部屋を出てそこへ向かう。

ギルドの外観はパルテノン神殿みたいなところだ。


「受付受付っと」


「こんにちは。ギルドの入会をお願いします」


「はい。では名前をお願いします」


────名前か、霧谷翔きりたにしょうだから.....


「じゃぁ。ショウで」


単純すぎた名前。改造したくはなかったのか偽名は嫌だったのか。


「ではこちらがギルド会員カードです」


「依頼はそこの張り紙を持ってきてくださいね」


「はい」


─────これで仕事と宿は済んだな。あとは.....装備だな。後にするか


ショウが準備をしていた同時刻、質屋の店主が青の牛革財布を自分のものに

していたのはまた他の話である.....

また、ショウが男だという事実は本人を抜いて信じていない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ