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二〇二  作者: 牧田紗矢乃
 
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 ――ここが、私の新天地。


 生まれて初めての一人暮らし。期待と不安に押し潰されそうな私を出迎えたのは、少し古びた一棟の建物だった。

 左上部の「裏野ハイツ」とかたどった文字は、錆色に侵食されて今にも剥がれ落ちそうになっている。


 敷金なし、駅から徒歩七分という好条件に惹かれ入居を決めた。家賃も予算の五万円にぴたりと納まる。写真で見たのは申し分のない物件だったのに、実物を前にすると気圧されてしまった。

 築年数は三十年のはずだ。それ以上の年数を経ているように見えるのは太陽との位置関係のせいだろうか。

 南側を背の高いマンションに陣取られた浦野ハイツは、恨めしげにそびえていた。

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