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始まり‐プレゼント

 さて、その後他の項目をいくらか見た。その結果、兄からの御恵らしきものが三つ見つかった。


 まずこの世界の金銭、$だ。本来は初期金額は$1,000だったはずだが、俺のは$100,000,000と表示されている。ワケガワカラナイヨ。ひとまずこれについては置いておく。


 二つ目は武装だ。

 固有(オリジナル)武装(アーム):秘宝の太刀。初期装備にしては高い攻撃力を持っている。まあそれも微妙な数字であるが。だが、その他に面白い項目があった。


 耐久力:∞。強化可能数:∞。


 これはつまり、いくら使っても壊れることがなく、さらにいくらでも武器のステータスを上げることが出来ると言うことを意味する。

 さらにもう一つ。


 吸収(グロウ):様々なアイテムを吸収させることで、装備が強化されていく。(稀にスキルが付く)


 さすがにふざけすぎだろ兄貴(あのバカ)。がそれをいまさら言ったところで何も変わらない。貰ったものはありがたく使わせてもらう。


 そして最後に3つ目が小物(アクセサリー)の、頭に着けるリボンだった。確実におちょくっているのが分かるが、何分能力が高い。しかもアクセサリとしては破格ともいえるレベルで。


「やべえ……つけるかどうかすごく迷う……」


 能力至上主義だった俺としては外見を気にせずつけるところだ。それを見越している兄貴が微妙にうざい。


「ああ、もういいや! 外見何て気にするか! どうせなんも変わらん!」


 リボンを頭の小物欄に装着する。体がかなり軽くなるのを感じた。


「なんてもんを初期装備にしてるんだよ……」


 それでも数を絞ったのは、ゲームバランスを破壊しないためなのだろう。微妙に狡猾だ。

 すでに破壊してるだろとかいうツッコミは無しにしてもらいたい。

 先ほどの太刀を武器欄にセットし、左腰に装着する。子供が遊びで刀を持っているような感じになったが、そこは無視。

 近くにあった窓で見てみると、赤いリボンはカチューシャのように髪を留めていた。長い髪がまとまり、つけていない時よりも左右に揺れなくなった気がする。ここまで考えてこのアイテムにしたのなら、すこし兄に感謝する気持ちが芽生える。


 そもそもこんなアバターにするなよとも言いたかったが。


 時計をみると、今はまだ四時。少しフィールドにでて、この身体の動かしかたを思い出すのもいいかもしれない。風景がきれいだとも言ってたし。



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