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TDW{Two Dimensions World} 第四、五話

※今回は全回より長いです。ご覚悟を。

~注意事項~

 ネオ=悠…前話を読んでいただければわかると思いますが、これからはネオで通します


TDW ~第四話 まずは町へ~

 ネオ「代理人さんが言ってたのはここだよね…」

 ネオは道なりに進み、代理人の言っていた目の前にある町の前に来た

 その町は木製の高さ7メートルのバリケードを張っており、入口も同じ高さの木製の門があり、その両端には見張り台がついていたが、人影は見えなかった

 ネオ「じゃ…じゃあ、入ろうかな…」

 少し入口が重々しいので、少し怯えるネオだが、勇気を振り絞り門を叩きつつ声を上げる

 ネオ「すみませ~ん!!代理人さんに言われて来たのですが~!!」

 すると中から声がする

 男1の声「うぉっ!?だ、誰だ?いや、お前はどこから来たんだ?」


男1の声「代理人?誰だそいつは?俺たちはそんなの知らんぞ?」

 その言葉に驚愕したネオは思う

 (代理人さんを知らない!?じゃあ違うのかな…?…でも場所は間違ってないよね…なら!!)

 そうネオは思い、言葉を変える

 ネオ「すみませ~ん!!間違えました!!道に迷っちゃったので入れてくれませんか!?」

 男1の声「ん~?そうなのか?じゃあちょっと待てよ…」

 女の声「入れてあげてもいいんじゃない?相手は子供一人だよ?」

 そう上から声がしたのでネオは上を見上げると、明るい赤髪で短髪の女性がおり、こちらが見ているのに気づいた彼女はニッと音が聞こえるかのように笑った

 男1の声「な…ガキ!?」

 男2の声「ちょっ!マジかよミリア!?」

 どうやらこの赤髪の女性の名前はミリアというらしい、ミリアは男に質問されて答えた

 ミリア「うん。剣と銃持ってるし、なんかワケありなんじゃない?…それに、最近はこの付近も魔物が増えてきてるし…外に出したままは危ないんじゃない?」

 男1の声「それもそうだな…よし!お前ら引け!!」

 男共「了解!!!」

 そう声がするとズズズズッと音を立てながら門の片方が向こう側へ引っ張られていく。どうやら紐で引っ張っているようだ

 それを見たネオはミリアへの方へ向き礼を言う

 ネオ「お姉さん!ありがとう!」

 そうネオが言うとミリアはにっこりしながらいいのよと言わんばかりに手を振った

 そして人が通れるぐらいになったら門の向こう側から、「坊主、入れ!」{男1}と聞こえたので、ネオは返事をして門の中へ入った

 男1「よし!じゃあ、お前ら閉めろ!!…さて、坊主。その武器を預けてくれないか?一応念の為なんだ。頼む」

 ネオ「え?でもこれは…渡せません。これで最後まで行かなきゃいけないんです!」

 (代理人が言っていたから、きっとこの武器は最後まで使うんだ!)

 そう思ったネオは武器を渡すわけにはいかないと反論した

 男1「でもな…それがあるとみんな怖くて不安になってしまうんだぞ?みんなを怖がらせたくないだろ?」

 ネオ「で、でも…」

 ミリア「武器が光となって自分の手の平に入っていくイメージをしなさい。それで武器をしまえるわよ?」

 見張り台から降りてきたミリアがそう言う

 男1「ミ、ミリア…お前こいつが魔法使いだというのか?」

 ミリア「何となく、勘よ。女の勘はあたるというじゃない」

 男1「で、でもな…たとえ素質があったとしてもそれをするには約一ヶ月の修練が…」

 (武器が光となって手に入っていく…武器が光に…)

 口論する二人をよそ目にネオはイメージをしていた。そして

シュンッ

 剣とライフルは白く光る塵となり、それは瞬く間に手のひらに吸い込まれた

 男1「こ…これは…」

 ミリア「ん、できたようだね。…ね?言ったでしょ、リオット。女の勘は当たるって」

 リオット{男1}「むぅ…そ、そうだな…」

 何となく受け入れがたい理屈を力説されて困るリオット。そんな彼を気にせずにもう門を閉じ終えた他の仲間はネオに称賛の言葉を言っていた

 男2「へぇ、すげぇなお前、ガキのくせに魔法使いかこのこの~」{そういい頭をボサボサにする勢いで撫でる}

 男3「私も一応魔法使いだが、そんな年ではまだなっていなかったな。やるじゃないか」

 ネオ「い、いえ…そこまですごいことは…えへへ…」

 この世界にきてここまで褒められたのは初めてなので{代理人の賞賛は嬉しく無かった}少し嬉しいネオ

 そこにミリアが入ってくる

 ミリア「ほらほら、あんたらは見張りしてな。私はこの子を宿屋へ案内するよ」

 男2「お、おい!ミリア、サボる気か!?」

 ミリア「終わったらちゃんと戻ってくるよ。じゃあね~」

 そうミリアは言い、ネオの背中を押しながら去って行った

 ミリア「ふぅっ…サボる理由ができてよかったわ。ありがとうね。ボク」

 門が見えなくなるよう建物の角を曲がったミリアはすかさずそう言った

 町の中は、外に張ってあるバリケードのような重々しさは全く感じられない程、賑わう声が響き、地面は門より少し離れたここはレンガのようになっていて、建物もレンガづくりが主だった

 ネオ「うわぁ〜すごい〜!」

 まるで西洋のような景色に見とれていたネオは、さっきミリアが言った職務怠慢のセリフをすっかり聞いていなかった

 ミリア「すごいでしょう?大都市というわけでもないのに、このような町は中々ないのよ?ほとんどの町の主は木造建築だからね。ここが通商の通り道になったことがこの町の発展の理由よ」

 ネオ「通商…?通り道?」

 ミリア「あ〜…まだわからないわよね。要するに、いろんな人々がここを通るからいっぱい稼げれて、このような町にできたのよ」

 まだ子供のネオに商売への説明は早いと悟ったミリアは話題を変える

 ミリア「そうだボク。名前はなんていうの?…あ、私はミリア。お姉さんでもいいけど、呼び捨てでも構わないわ。で、ボクの名前は?」

 ネオ「僕の名前はゆっ!…」

 はっとネオは思い出す。代理人が言っていた本名を明かしてはいけないということを思い出したネオは咄嗟に言葉を変える

 ネオ「ゆ、じゃなくてネオ!ネオです!あはは…」

ミリア「ネオね。じゃあよろしくね。ネオ」

ミリアそう言いつつ、手を差し出す

ネオ「はい!よろしくお願いします!」

 ネオは、快く手を握り握手した

 ミリア「さて、じゃあ宿屋に行こうか、お金はこっちで負担するから、今日はこの町で休みなさい。まだ昼だけどね」

 そう言って歩くミリアの後をネオはついていった

 そして

 ミリア「ここよ。ここが中々に安い割には寝心地の良いベッドがあるわ。私もたまに使わせて貰ってるわ」

 ネオ「へぇ~まるでゲームみたいだ…」

 その使わせてもらうとは、サボリにという意味だったが、もちろんネオにそのことは気づかなかった

 ミリア「じゃあ、早速中に入るわね。…や!おばさん!人一人分泊まるよ!」

 中に入ったミリアは受付にいる年齢60後半ぐらいだろうおばさんにそう言った

 おばさん「あらミリアさんじゃない。泊まりって、今日はフルでサボる気かい?」

 ミリア「今日は違うわ。この子の分よ」

 おばさん「あら、迷子かい?」

 ミリア「まぁ、そのようなものだと思うわ。で、一人分の代金はっと…これでいいよね」

 おばさん「どれどれ…ふむ、泊まり料金一人分の100オールちょっきしだね。じゃあこれが鍵だよ、部屋は一人用部屋の11号室だよ」

 (泊まるの初めてだなー!すごい楽しみ!)

 ネオはそんなことを考えながら、部屋を案内すると言うミリアについて行った

 ミリア「はい、この部屋だよ。ちょっと待ってね」

 鍵を開けたミリアは先にネオが入るよう促したので、ネオはそれに従い、部屋に入った

 ネオ「うわぁ〜!」

 大して広くもないし豪華というわけでもないが、ネオは今日はこの部屋を独占できるのだと思うと興奮してそのような声がでた

 布団に飛び込むとふかふかだった

 ミリア「うふふ、宿に泊まるのは初めてかしら?」

 ネオ「はい!初めてです」

 ミリア「そう、じゃあ鍵はこれよ{近づいてきて手渡した}それじゃあ、そろそろ行くわね。そこら辺をふらつくわ」

 ネオ「あ、あの…ミリアさん!今日はありがとうございました!!」

 元気よくネオは礼を言う

 ミリア「ふふ、どういたしまして。それじゃあ、またね。ネオ」

 そう言って出ていこうとするミリアが何かを思い出したように振り返りネオに言い始める

 ミリア「そうそう、腕時計はもうつけた?…つけてないようね。つけなさい。きっと色んなことを教えてくれると思うわ。それと、もう外に出ないのなら一応鍵はかけた方がいいわよ?この町は治安がいいけど念には念を入れたほうがいいわ。じゃあね」

 そう言ってミリアは軽くウィンクをして去って行った

 そしてミリアが去ってから少し経ち、ベッド興奮も少し収まりかけた頃

 ネオ「腕時計をつけろって言ってたな…そろそろつけるかな…」

 ベッドに座ったままネオはずっと握りしめていた腕時計を左腕につけた

ピーーー!

 つけた瞬間そう音が鳴ったので、ネオは慌てて音を小さくしようと手で覆い、さらに身体で覆うと

ブウォン

 そう音が鳴ったかと思うとさっきの高い音は止まり、腕時計の液晶部位が薄緑色に光っていた

 ネオ「な、なんだろ…これ…?」

 ネオはそう言い薄緑色に光る液晶を触ると、その薄緑色は広がりながら浮かび上がり、小さなモニターのようになった。するとさまざまな文字が出てくる。どうやら説明みたいなのだが、まだ知らない漢字が多く、ネオは全く読めなかった。それに少しずつイライラしたネオは

 ネオ「読めないよ!もっと簡単にして!!」

 そう叫ぶと文字はほとんど平仮名になり、熟語も意味を表示するようになった。

どうやらスライドさせるとまた別のページになったりするようで、この日はそれをずっと読んでいた。それだけですっかり夜になっていた

 ネオ「うわぁ…すっかり夜だよ。ちょっと外に出ようかなって思ってたのに…」

 窓から外を見ると昼間の賑わっていた情景はもうなく、すっかり暗くなっていた{部屋にはランプとマッチがあり、それで明るくした}しかし、まだまだ説明を読み終わっていないため、今日はもう外に出るのは諦めようとネオは部屋の扉に鍵をかけた

 ネオ「そういやお腹…ああ、空かないんだった」

 説明によると、空腹や尿意などの戦闘の支障になる体調状態にかかることはないと書かれていた。

しかし、敵の毒による状態異常はしっかりあることや、睡眠への欲求はあるが魔法を使ってごまかすことが可能など色々書いてあった

 ネオ「そして元の世界に帰る方法は…五体の強力な魔物…「襲ってくる植物達」「刃の羽を持つ機械鳥」「亡霊の王」「巨人並みの大きさの鬼」「6枚の翼を持つ竜」これらを倒した上に現れる試練を乗り越えれば帰れるんだっけ…でもその前に行かなきゃならない場所があるんだよね…」

 そういいネオは腕時計のモニターを少しタッチする。すると地図が現れ、現在地と書かれた黄色い点より南に赤い点がある。その赤い点に触れると「Lv20より上で来る所」と出てくる

 ネオ「なんだか、手伝ってくれる人がいるみたいだけど…まずはこの付近でレベル上げしないと…」

 レベル上げ…それはつまりここに来る前にやった戦いをするということ…ネオはゴブリンとの戦いを思いだし、少し震えるがすぐに治まった

 ネオ「さて、まだまだ説明があるようだし読もう読もう!!」

 そう言って読み続けるネオだった


TDW 〜第五話 さて、レベル上げ〜

 翌日、宿屋を出たネオは早速昨日入ってきた門へ行き、門を開けてもらえるよう言った。

 ちなみにこの世界では、特に町を出入りするに値しない理由でもネオのようなプレイヤー{三次元の者}ならば、基本的に町の出入りは自由であるようだ

 リオット「おお、いいぞ。よし!お前ら引け!」

 ネオ「…あれ?ミリアさんは?」

 周囲を見るとミリアがいなかったのでネオはそう聞いた

 リオット「…ん?ミリアか?あいつはいつも通り寝坊だよ」

 いつも通りでいいのだろうか、とネオは思ったが言わずにいた

 そして門が人が通れる分開いたので、門を抜ける

 リオット「おい坊主!夜には戻って来るんだぞ!夜は危険な魔物が出てくるからな!」

 ネオ「は〜い!……ん〜…ぷはっ!」

 門から出たネオは背伸びをする

 ネオ「さ〜て、どんな敵がいるのかな…」

 ネオは少しずつ町から、そして舗装された道から離れていく。人の通るところに魔物はあまり寄り付かないようなのだ

 そして枯れ草のような色をした草がへそまで生えているところまで行くと町のバリケードは随分と小さくなっていた

 (随分遠く来たのかな…それにしてもゲームのようにいるのかな?現実だったらありえないよ…)

 そのようなことを考えていると腕時計から「ピー-!」と音がした

 ネオ「うわっ!ど、どこだ!?」

 (昨日セットした、敵探知アラーム{レベル2 消費MP一回につき2}が鳴った…半径20メートル以内のどこかだ!)

 よく見ると地面に影があるので上をみると、翼開長50センチはあるだろう。でかく白い蝶が空を飛んでいた

 ネオ「うぇぇっ!気持ち悪っ!一応体力と名前確認しよう」

 ネオはそう言うと腕時計に触れ、表れた薄緑色のスクリーンを縦にし、蝶が写るように動かした{次からこの行為をスキャンと略する。これにより敵の名前、HPがわかる。消費MP0}

 ネオ「ビッグバタフライ白…HPは10…低っ!ゴブリンなんだったのさ!?」

 そう声を上げるとビックバタフライは逃げようとする

 ネオ「あ、待て!よし、銃を出して…」

 ネオは銃が手の平から出るイメージをすると、光が手の平から表れ、拳銃になり{武器出しに消費MPはない}それを両手でもって狙いを定めた

 ネオ「行けっ!」

ドンッ

 ネオが撃った弾はビッグバタフライに当たり、そいつはバラバラになって落ちていった。一撃で倒したがMPが消費していたのに気づくと{3程}残念そうにネオは言う

 ネオ「あ、外してたんだ…何か物を当てたいときに、余程外してない場合は向きが変わって当てれるけど…MP消費しちゃった…」

 つまり本来は命中していなかったことがわかると少し気分が落ちる{投擲補正 場合により消費量変化}しかもこれが初の経験値なのだからさらに気乗りしなかった

 ネオ「とりあえず頑張ろう…」

 そう言って拳銃を一度戻し、もう一度出す{これが銃の楽なリロード方法。そのまま銃弾を取り出してリロードする方法もあるが、手間がかかる。なお銃弾数は無限である}

 そして次の敵をみつけようとすると何かが迫ってくるのがわかった。それに合わせてアラームも鳴る。草が動くので地面を歩く敵だということはネオも理解した。問題はそれが三個あるということだ

 (えっ!三匹!?ちょっと逃げよう!)

 そう思ったネオは草が生えているところから抜けるために走った。ついでに拳銃は左手にもち、右手に剣を出した。そして、草むらを抜けると狼が草むらから出てきた。出てきた三匹にすかさずスキャンをかけると

 ネオ「ウルフa、HPは70…他の2体も体力は同じ…頑張るぞ…」{aとは複数いる時にどの個体なのか見分ける方法である。他の二体にはb、cとつけられている}

 ウルフ達は高さこそネオの腰よりちょっと下だが、体長はネオの身長くらいある。そんなのが三体いるのだから怖くない訳が無い。しかしネオは拳銃で一匹めがけて撃った

ドンッドンッ

 一匹の胴部に2発とも当たり、吹き飛ぶ。すると残り2体のうち一匹は迫ってきて、もう一匹は後ろから攻撃するつもりなのか、ネオの外側を回った

 ネオ「おおおぉぉ!!」

 迫ってくる奴に剣をふる。一回目の振りはウルフが後ろに跳んだため避けられたが、後ろに跳んだあとすかさず噛みつくために飛びかかってきたタイミングに見事に合い、首を突き抜けるように剣が刺さった

キャン

 そんな声を上げていたウルフを剣ごと落とし、拳銃で頭部を撃つと穴が空き、塵になって消えた。するとさっき後ろに回っていたウルフが後ろから飛びかかる

 ネオ「うわっ!…痛っ!!」

 咄嗟の反射で右腕に噛ませたネオは、左手の拳銃でぶら下がっているウルフの胴を撃とうとするとすぐにウルフが離れる

 ネオ「はぁぁ!」

 下りたウルフの首を狙い銃を撃つが避けられてしまう{投擲補正はしっかり狙った時のみの話}。なので拳銃を構えて走ろうとすると今度は右足に痛みが襲い、ネオは横になった。見ると最初に撃ったウルフがすでに起き上がっており、ふくらはぎを噛んでいた

 ネオ「くっ!離れろ!」

 すかさず落ちてた剣を振るうが避けられる。また、ふくらはぎを噛まれていたので、立ち上がれずに膝をつく。そこを二匹が前と横から首を狙っているかのように襲ってくる。だがネオはあることを思いだし、ある言葉を発する

 ネオ「タイム!」

 ネオがそう叫ぶと周りの空間が緩やかな速度になる。これも説明にあったやつで、一時的に動体視力を上昇させ、状況を見るものだ。ただしかなりMPを消費する{タイムアイ レベル1 消費MP2秒につき50}

 しかしたとえ数秒でも意味はあった。ネオは左手と拳銃を前にし撃つ

ドンッドンッドンッ

キャン

 前にいたウルフの頭部に3発も命中した。するとそのウルフの頭には2つ穴が空く。そして横から迫ってきたやつは飛びかかってきたが、迫ってきた方向と逆の方へ倒れながら剣を向けると

グサッ

キャン

 胴部を貫通するように刺さる。すかさずネオは

 ネオ「はぁぁぁ!!」

 と叫びながら地面に押し倒し、剣を抜こうと剣を動かしていると、次第に動かなくなった。そしてウルフ達は塵になり消えていった

 ネオ「はぁはぁ…え?」

 腕時計を見ると「レベルアップしました!」と文字が出ている。音楽が欲しいと思ったネオだが、読んだ説明によるとレベル50までなら、レベルアップすると全快するようなので、次の敵を探しに立ち上がり歩いた。

 その後夕暮れになるまでにビッグバタフライ27匹、ウルフ15匹を倒してレベルは11まで上がった{HP5180 MP192}夜も戦おうかと考えたが、夜には強敵が現れるので、ネオは万全を期して町に戻ることにした

 ネオ「ふぅ…結構頑張ったなぁ。でもここはあの2体しかいないのかな?夜になったら昼より強い奴がでてくるらしいけどどれくらいかわからないし…」

 そう言いながら歩いていると、暗くなっていき、町をあと200メートル程度にして辺りは半月が照らしてくれる以外暗闇になってしまった

 ネオ「う~ん、ちょっと遠くまで行き過ぎてたかも、門の明かり以外見づらいし…」

ピー-!

 ネオ「えっ!?この距離で!?何だ…」

ブチッ

 後ろを振り向いた瞬間でかいなにかに突き飛ばされたと同時に右腕を肘を中心に喰いちぎられた

 ネオ「あがぁぁっっ!!」

 倒れた状態でちぎれた腕を手で押さえ、悶えながら襲ってきた敵を見ると、なんと人間の大人ぐらいの高さの狼が一匹、こっちを見ていた

 ネオ「な、何これ!?うっく…」

 ちぎられた腕を見ると傷口が緑色に光りながらだんだんと元の腕に戻っていく。出血表現の切り替えがあり、それでオフにしていたので血は出ていなかったが、骨や筋肉が見えるので生々しく、それを見たネオは少し吐き気がした{精神的な体調異常は適用される}

 そうしていると大きい狼はネオの頭を噛もうと、迫ってきて口を広げた

 ネオ「うっ…わぁぁぁっ!!」

 ネオは恐怖により悲鳴をあげながら左手に逆手で剣を出し、狼の頭を横に貫いた。すると狼は「ヴォン」と叫びながら後ろに跳んだ。それにより剣は狼の頭に刺さったままになったが、剣は光る塵となって瞬く間にネオの体に吸い込まれた{武器は特殊な状況以外では、本人の手から離れると消える仕組み}

ヴヴヴッ…

 狼がそう唸りながらネオの周りを回る。ネオは右手が元の形に戻っていたので立ち上がる

 ネオ「はぁはぁ、ふぅ…」

 やっと落ち着いたネオは左腕を上げてスキャンする。そこには「ビッグウルフ HP232/300」とでた

 ネオ「300!?ウルフなんかより高い…」

 呆気にとられたネオに狼は好機と見たのか、一気に迫ってくる

 ネオ「うわっ!?」

 油断をしていたネオだが反射的に横に避けた。が、また噛み付こうとしてきた口を両手で歯が刺さりながらも受け止めてしまった

 ネオ「くぅっー!!」

 痛みでそのような声がでた。だが、ネオは

 (このまま、顎を外してやる!)

 と思い、力を込める。

 そして、一気に顎を開くと「ゴキッ」と音がなったが、知らず知らずにMPを消費した{子供の力で顎は外れない 腕力増強 レベル7 効果はレベル分筋肉倍増 消費MPはレベル×5}

ヴォオン

 と狼は鳴き声をあげ後退した。敵は致命の攻撃以外はどんな攻撃をくらっても損傷をしないので顎は元に戻っていた。しかしネオは手に空いた穴を修復していた。

 それから手の穴がなくなるとネオはすかさず右手に剣を、左手に拳銃を取り出した

 ネオ「くらえっ!」

ドンッドンッドンッドンッドンッ

 狼の胴部に4発当たる。図体はでかいから狙いは定めてなくても当てやすい。ネオはそのまま数発撃った

ドンッドンッドンッカチッ

(弾切れ!?しまわなくちゃ)

 胴部に1発当たるが、弾切れになったので拳銃をしまいつつ、斬りかかる

 ネオ「うぅおおぉっ!」

 だがその一撃は頭をずらすだけで避けられ、狼は噛み付いてきた。ネオは噛み付いてきた狼の口の中めがけて剣を突き刺したが、狼はそれに動じずにそのまま噛み付いてきた

ブシュッ ブチッ

 狼の口から体内に剣はそのまま通っただろう、しかし勢いを止めなかった狼の口にまたもや右腕を噛みちぎられた

 ネオ「うっくぁぁぁ!!」

 また右腕を抑える。狼も後退しながら狼狽えていた

 (今しかない!)

 そう思ったネオは左手を狼の方へ向け拳銃を出す。そして

 ネオ「当たれ!!」

ドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッ

 1、2発は頭に当たったが。残りの幾つかは足に当たった。すると足に穴が空き、狼は倒れこむ。しかし消える気配はない

 ネオ「ああ、そういえば。止め刺さなきゃいけないんだっけ…」

 そのことを思い出したネオは拳銃をしまって、左手に剣を出し、狼の頭が足元付近にくるまで近づいた

 ネオ「終わりっ!」

ザクッ

 頭部の人でいう頬の部分を貫いたので、剣を抜くとビッグウルフは塵になって消えた。それと同時に右手も治っていた。

 そして、腕時計には「レベルアップしました」と文字が出ていた

 ネオ「ふぅ…疲れた…でも、早く戻らなきゃ…」

 なんとか夜の敵を倒したネオだが、全部こういくとは限らない。そう思ったネオはあと200メートルぐらい離れた町に向かって走った

 どうもNEOです。第二個目読んでくれてありがとうございます。

 まず…駄文だらけですね…本当は第六話でレベル20までやりたかったのですけど…力尽きました…本当はビッグウルフが最後に助けの声を上げて複数のビッグウルフがやってきて、ピンチになったところをミリア達に助けてもらう…というシーンも想定してたのですけれど…やめました。このビッグウルフははぐれものであって、実は周りにほかの奴がいるけれど、はぐれものだから誰も助けない…ってことにしてください(オイ)

 さて、内容ですが、まず新キャラ紹介から

 ミリア…明るい赤髪で短髪の少し男っ気ある優しいお姉さんです。魔法も使えますが、サボり癖があるのが珠にキズ。そして、腕時計をつけなさいと言った彼女は実は代理人に操られてます(ネタバレ乙)名前は適当につけました。そもそも小学の時考えていた設定では特定人物以外名前つけていませんでしたから…

 リオット…東門番のリーダー。物事をしっかりと見て、正しいことをしようとするリーダー的存在の人。名前は適当です。

 後は特に記載するほどの人はいません


 次は腕時計について

 ネオは代理人に渡された腕時計により様々な能力の使い方や、さまざまなことを学びます。色々と登場させてみましたが、それでもまだまだあります。

正直、読者はわからないのに、さも誰もが知ってる能力みたいな文構成になっていますが、大丈夫でしょうか? 一応現段階で教えれるところは言おうと思います(中身で書いてることは抜粋)

 ・人には魔法を使える者と使えない者がいる…ミリアは魔法を使えますが、リオットは使えません(プレイヤーはみんな使える)

 ・基本的に人のHPは0。ただし、人の攻撃は魔物に対しては一撃が止めの攻撃になり、プレイヤーに対しては受けた傷の部分が治るのに時間がかかる。そして普通に治るよりも十倍HPを使う

 ・作中にでてきたオールとは基本この世界でどこでも使えるお金。敵を倒すと経験値と一緒に入ってくるが作中にそんなことはどこにも書いていない。いつかこのことについても書きます

 ・一応他のプレイヤーとも会える可能性はあるが無限に広がるこの世界であうのはないと思ったほうがいい

 こんなところです。尚、作中でもこの設定を使う時が来たら説明しますので、また同じ文構成になりそうですが、御愛敬。


 次は戦闘についてですね

 まず皆さん。前回では書くのを忘れていましたが、やけにネオのHP高いと思いませんでしたか?これは初心者補正です。さすがに神も小学五年にこの世界はきついだろうと考えた結果です…ってこの設定見るたびに思うんですけど、ネオって本当に小学生か?腕ちぎられて発狂しない小学生なんていないと思うんだけど……強い子ってことにしてください(裏設定でアドレナリンが働いているからというのがありますが、さて本文で説明できるのはいつになるか…)

 次にネオの攻撃の威力ですが、基本的に通常の敵の場合(レベル12現在)弱点以外、剣 約40、拳銃 約10、弱点、剣 約80、拳銃 約20を目安にしています。他にも抜かさった時の出血分とか、殴ったときとかありますがこれでいきます(レベルに応じて一撃はだんだんと強くなっていく設定)

 さて、これであとがきを終了させたいと思います。だいぶ長くさせてしまってごめんなさい。それでは次回のあとがきで会いましょう。では!

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