サウナへ
その頃BAR内では、龍崎とバーテンダー兼サポーターの雲塚由香里が他愛も無い話で盛り上がっていた。雲塚はグラス拭きながら
「今日の新しい人はここに来ますかね」
「うーんどうだろうね、でも来るだろう」
「そうですね、ハイボールがお好きなようでしたし、又感じ的に真面目そうでしたもんね」
「由香里ちゃんの言う通りで真面目な感じな方ですけど、まだまだ奥深くの気持ちはわからないですけどね」
「へー、今日の方は物凄く分かりやい性格の方かなと思いましたけど」
「なら、ここに来た際に由香里ちゃんの話術で化けの皮を剥がして下さい」
「化けの皮って、まー、興味あるのであれこれ聞きますけどね」
「流石由香里ちゃん、頼みましたよ」
店長は回転椅子を揺らしながら会話していた。
「改めてですけど、龍崎さんは何で占いや検索する事が好きなんですか?まー、私もですけど」
「うーん、改めてと言われるとそうですね、単純に人の行動や調べる事が好きなんですよ。又、誰かの為に動く事が幸せなんでね」
「前にも聞きましたけど、本当に世話したがりですもんね」
「うん、否定はしないね」
「なんか当たり前に言うのって偽善者っぽいですね」
「そうかな、偽善者と言うより、サービス精神旺盛って言ってくれると嬉しいな」
「はいはい、では、その意思を引き継ぎ新しい方の新たな部分を引き出しておきますね」
「うん、色々含めて宜しくね。いつも有難う、任せっきりで」と言い席を立ちBARから出ようとドア方向へ向かった。
「気にせんでエエよ、慣れてるから」と雲塚が笑顔で返答しながらテキパキと準備に取りかかっていた。
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私はサウナへ行く準備を終えて早速向かうことにした。ドアを開けて廊下に出て、さてさてどんなんやろなーと思いワクワクしながら向かった。茶色のドアを引き中へと足を踏み入れた。踏み入れるとちょっと良さげの脱衣所で、こちらの施設を体験する男性が限られている為、鍵付きロッカーが4つあり少し広めだ。町銭湯のロッカーよりも少し大きめのように思っていただけると良い。
ざっと見渡し清潔感のあり何か整えそうな感じがした中で私的におっ、としたのは高級マッサージチェアがあるではないか、特に3台も、うん、嬉しいな。自然と笑顔になっていた。
そして一通り脱衣所内を見て回り、好きな数字の3のロッカーを選び服を脱いだ。もう頭の中では、いつも通りのルーティンがあり3〜4回を繰り返し、スッキリしてからの、マッサージチェアで締めくくる。よしそれで行こう、と考えているこの時が以外と楽しみなんだよなと1人だから呟いていた。
浴室に入るとこじんまりとして本当に町銭湯のようだが、ここに関しては今流行りのプライベートサウナの様に高級タイルや浴槽があり、シャワーに関しては高級ヘッドが付いている。至れり尽くせりだなと思いながら、お湯や水風呂等の温度も確認。
「おっ、中々冷たい温度だな」と言いながら温度計を見た、何と14.5度だ。この14度は体を急速に冷やし血行を促進する効果があるので、サウナーにとっては"ととのう”ための刺激的で理想的な温度だな。只、自分の身体に合った温度で行うことが大事だとサウナーの先輩から教わっていたので常にそういう気持ちでいる。
丁寧に身体を洗い流し、浴槽で身体を温める。うん、お湯の温度も丁度よい。そして大の字になって浴槽内で何も考えずにのんびりして、さぁーいよいよお待ちかねのサウナタイムだ。
身体を拭き取りいざサウナ室へ。入ると確かに熱い、これは中々の熱さだな。L字型で3段、約6人くらい入れそうでゆったりとしているのでよさそうだな。そしてフィンランド式のセルフロウリュである。まずは、3段目に座り、熱さを体験しよう。
基本は5・6分入り、その後水風呂2分、外気浴10分の基本コースだ。ここは本当の外気浴ではないが中々良いサウナ椅子が3個置いてあった。
じんわりと熱さを身体全体で感じられる、首から下がじんわりと汗が出てきた、頭からも汗が滴り落ちてきた。うん、エエ感じや、腕や胸からも滴り五分ほど経ったと思いサウナ室を出た。
さぁ、水風呂だな。先ずは足にかけて、うん冷たいな、そして順番に頭からかけていき、ザバーンと勢いよく入った、1人だから今は気にしない。温度計よりも冷たく感じるのは開放感を感じるからだろうか。手先が冷たくなってきたタイミングでさっと出た。出た後はタオルで身体を拭き取り、外気浴だな。整いチェアはリクライニングのインフィニティチェアである。これは、中々良いやつだなと思いながら腰を掛け自分のベストの位置に合わせて休む。
外ではない為柔らかく心地良い風はないが、温度が良い送風が適度にありこれも又良いではないか。そう思いながらもふと仕事のことを考えているが自分がいるのも嫌になる。
「いやいや、今は整いに来ているからそんな考えは無視無視」
と自分に問いかけながら忘れようとした。
それを3セット繰り返し、気持ち的にもスッキリしている。ふぅーいやー良かったわー、と呟きながら身体を拭き取り浴室から出た。
でも、2回目に行ったセルフロウリュは少しかけすぎたかな。町中やスーパー銭湯の様に広くないので直ぐに熱くなるため気持ちが盛り上がりすぎたかなとポジティブ思考な考え方になっていた。
その後、高級感のあるマッサージチェアで体をほぐし頭も身体もリフレッシュした感じだ。
「いやー、1人だからかなり良かったわ」と少し大きめの声の独り言を言いながら部屋へ戻った。
部屋に戻るとベッドに大の字で横たわり目を閉じて余韻に浸っていた。その時腹が減った事に気付き、ベッドから降り冷蔵庫にしまったおにぎりとつまみを出してサクサクと食べ進めた。簡単で質素だが、手軽感とお得感があるからこれで良い。そして気付くと2時間経ってるではないか、もう5時間しかないなと思いながらも、ベッドに横たわり色々と考え事をしてるうちに心と体が浮ついた感じになり知らぬ間に眠りについていた。夢の中にいくのかなー…




