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潔癖症の私が気付けば世界最強に〜この世界で黒髪は絶世の美女扱いらしいです〜  作者: 猫崎ルナ
一章 異世界に来たけど人はどこにいますか?

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運命の分かれ道



 次の扉の向こうも先程と同じ洞窟(ダンジョン)だった。

 まぁ、そうだろうね。知ってた。


 ただ何というか…うーん?臭い?なんかそこはかとなく獣臭?わからん。歩こ。


 何が出てくるのかわからないので耳をすましつつゆっくりと歩く私。

 2度の経験から学んだのである。

 魔物は突然現れるとな!!


 そんな事を考えつつ歩いていくと分かれ道が出てきた。

 いままでも分かれ道はあった。これまでどちらかは行き止まりになっていたので、ここもそうだろう。


 耳をすませてみても何も聞こえない、指をひと舐めして立ててみるがわからない。

 風を感じる様な繊細さは持ち合わせていなかった様だ。

 お風呂魔法をかけてからとりあえずは右へと歩いてみる。


 ◇


「うーん?なんか全く魔物と会わないな?おかしい。」


 そんな事を考えつつ数分。私は困惑していた。

 いま迄だと、これぐらい歩いてたら二、三匹?二、三体?は魔物が出てきてたのに、今回は扉を潜ってからまだ一体もあってない。

 …。


 このままボス部屋に辿り着いたらどうしよう?

 レベル上げできないのはきつい…やっぱりさっきの場所で楽ちんな狩りをしてしまったから神様が怒ってしまったのだろうか?


 すみません神様、私は心を入れ替え…ません!!

 だって安全に倒したい!別に私は戦闘狂じゃないもん!

 血肉湧き踊るだっけ?そんな渇望して無いもん!

 やっぱりこれからも楽できるのなら楽をし続けようと心に決める私だった。


でも、何でこうも魔物が出てこないのだろうか?

そこはかとなく獣臭いんだけどなぁ…?

しかもだんだんその臭いが強くなってきてる気もするし…うーん。うーーん。うーーーん。ハッ!


私はある事を閃いて足を止める。



「あっ!もしかして出口が近いのかもしれない!!!!!」


 もしかするとここは出口エリア付近で、魔物は出てこない場所なのかもしれない。

そうだ、そうに決まっている!そうしかない!!

そうと決まればガンガン歩こう!


 かなり楽観視した予想を立てた私は、気分よく歩き続けたのだが…それから私は数十分も時折曲がりくねる一本道を歩き続けたのだった。



 ◇


 …ジャラララ


 仄暗い洞窟内に鎖の音が重く響く。


「…こい。ここへこい。異世界の勇者よ。」


 両手両足と首と胴を鎖で何重にも縛られた男が嬉しそうに笑みを浮かべる。


 ージャラジャラジャラ


「やっと、やっとだ。早くこい…」


 輝く様な白銀の髪はいつから切っていないのかわからないほどに長く地面に広がっている。


 ージャラジャラジャラジャラ!!!!


「俺を…ここから解放しろ」


 見開かれたその瞳は深い海の底を思わせる程の深い青。


 ージャラララ


「ふふ…ふふふふ…ふふふふふふふ」


 鋭い犬歯を覗かせながら男は楽しそうに笑う。


 それに呼応するかの様に耳と尾が動き、鎖に当たり音を鳴らし続ける。


 ーこの男と星羅が出会うまで後数分。


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