さくっとしゅぱっといきますかね
ーキュウウ
私は気合を入れてボス部屋へと突入した。
そしてその気合いの入ったまま天高く跳躍し、天井近くに浮いた。
それから間髪入れずに風魔法をつかい、ボス兎の首を刎ねた。
…。
一瞬だった。ほんの一瞬の出来事だった。
気合を入れたのが馬鹿馬鹿しくなるほどに一瞬の出来事。
「パンパカパーン!たーかーらーばーこぉー!」
光の粒子となり消えてゆくボス兎。
種族名?個体名?鑑定使う間もなかったのでわからんけど、堪忍な。
そして、あっけなく消えてしまったボス兎の居たその場所にはまた宝箱!
しかもなんと、金色の成金の様なピッカピカの宝箱だ!!
私はワクワクしながらその中を見た。
まず、目に入ったのは毛皮。
ふわふわでもこもこでとっても可愛い毛皮の上着だ。
これで私も今日からセレブの仲間入りね!
って、ちゃうわ!!
確かにめっちゃ、めっちゃ高そう。
しかも、そっと手に取った際指先に感じた触り心地は極上と言える。
「んー…ん…鑑定してみるかな」
宝箱の中身はこれ一つ。
木箱の時の方が中身の数が多かったとかこれいかに。
…あ、違う。宝箱の中まで金ピカだから見えづらかったけど金貨入ってる。
いち、に、さん…25枚入ってる。
これ、多いのか少ないのかわからん。
この金貨1枚分で良いから肉にしてくれないですか神様?無理ですよね、はい。
手に取った金貨をイベントリに収納!…あれ?これ金貨じゃ無いっぽい?大金貨って書いてある。…日本円でこれ何円よ。わからん。
まぁ、貨幣価値は後回しで良いとして…この毛皮ね。
*
ホーンラビットキングのローブ
瞬間移動
*
…おお?
おおお?!なんかこの服…いや、ローブ凄い!
なんか瞬間移動出来るらしい!
てか、さっきのボス兎もキングだったんだ?クイーンって感じだったけど、オスだったのかなぁ?
私はちょっとワクワクしながらローブを着てみる。
…。
これ似合わないよ。
私の身長が157だからだろうか?仕様なのだろうか?仕様だと思おう、うん。
ローブはなんと私の私の身長よりも長かった。
まぁ、持った時になんか長いなとはちょっと思ってたけども。
このローブを私が着ると、袖は親指の先がギリギリ見えるぐらいの長さ。
丈は私の身長よりもかなり長くて末広がりになっている。
瞬間移動出来るとしても着て歩きたく無いな?ゴミ集めていきそう…裏側が真っ黒になっちゃう。
あと、首元にウサギの瞳と同じ様な真っ赤なツヤツヤの紐が付いている。
たぶんこれ首元で結ぶタイプだと思う。リボン結びしてみた。可愛い!
うーん…一回瞬間移動試してみよう。
ーシュンッ
「おおっ!」
なんか五メートルぐらい横に移動してる!凄い!
「なるほどなるほど…」
これは多分、裾が汚れない移動方法だな!!
私はそう納得し、そのローブをイベントリに収納した。
「…まだ肉残ってるけど追加で欲しいなぁ。鍋とか、皿とかも…」
そう呟きつつ私は宝箱の後ろに出てきた扉を潜ったのだった。




