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潔癖症の私が気付けば世界最強に〜この世界で黒髪は絶世の美女扱いらしいです〜  作者: 猫崎ルナ
一章 異世界に来たけど人はどこにいますか?

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せーんろはつづくーよーってな!




「くぅう…」


 私は今、情けない声を出しつつ後ずさっている。


 なんでかって?そりゃあ可愛い兎ちゃんと相対しているからね!

 いや、嘘です。ごめんなさい。全然可愛くないです。


 ーカチカチカチ


 目の前にいる兎の魔物は…とてもデカいのだ。

 例えるとするならばあれだ。一時期流行りに流行ったカピバラ君。あれぐらいの大きさなのである。


 まぁ、それだけなら、まぁ、可愛い…とも言えなくもないかもしれないが、違うんだ。

 真っ白でふわふわの毛に赤いつぶらな瞳。

 …そして酷く鋭利そうな二本の前歯に、おでこに生えた一角。


 ーカチカチカチ


 もう、飛び跳ね、突き刺し、ガリゴリと削られる未来しか見えない。

 え?私がするのかって?バカ言ってんじゃないよ、私がされる側だよ!!!


 ーカチカチカチ


 あの、すみませんがその歯をカチカチカチと鳴らすのやめていただけませんか?

 怖くて怖くて仕方がありません…。


 そんな事を思いつつジリジリと距離をとっていた私は、地面の突起に気が付かないまま足を取られ、その場でしりもちをついてしまった。


 そんな私の隙を見逃す兎ではなかった様で、これ幸いと攻撃をする為に向かってきた。


 そして無様に尻餅をついたままの私は、私に向かって跳躍してくる《《ホーンラビット レベル10》》に短剣を突き出しつつ、風魔法を放ったのだった。





「ふぅ…大勝利ってな!」


 勝利のポーズをとっている私の目の前には、首と胴が分かれた(ホーンラビット)

 そして、ゆっくりとその兎が光の粒子となって消えていっているところである。


「私の風魔法が最強だわ!」


 レベルアップの効果なのだろう、私の風魔法はなんと兎の首を一度で切り裂けるぐらい強化されていたのだ!


 それから自分自身を魔法で綺麗にしつつ、兎が横たわっていた場所の前へゆき、地面に落ちてるものを拾う。そしてすかさず浄化、鑑定。


 *

 ホーンラビットの角

 *



 まぁ、そうだろうね。それ以外何があるのだろうか、まさかこれがゴブリンの角でもあるまいに…普通の事しかかいてないじゃないか。


 もっと他に何かなかったのかと不満に思いつつ、角をイベントリに仕舞うのだった。




 ◇



「あー、神様仏様女神様ぁー、素敵な異性を下さいなぁー」


 流れ作業と化したレベルアップ作業を、自作の歌を歌いつつこなしてゆく数時間。

 その間に私は一つのことに気がついたのだ。


 私、浮きながら肉食べたら良いんじゃない?と。

 そんな事を思い、調子に乗ったのがいけなかったのだろう。


 天井が他よりやや高いボス部屋前で、同じく宙に浮かせた生肉を火魔法でじっくりゆっくりと焼いていたところ…

 その匂いに釣られてしまったのか、私の真下には大量のホーンラビットが集まってしまったのである。


 けれどどれだけ(ホーンラビット)がジャンプしようが、私には到底届かない。

 そして私は片手間に風魔法を使い、兎を殲滅してゆく。

 そして良い焼きごろになったので、新品同様にピカピカになっているナイフで切り分け、棍棒を一本犠牲にして作ったマイ箸で食べる。

 そして喉が渇いたら水魔法でパクリだ。なんと贅沢な事だろうか?


 ゴブリンキングからドロップした肉は柔らかすぎず、かといって硬いわけでもない最高のお肉だった。

 腹減り効果もあったけれど、普通にこれはお高いお肉の味がした。

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