転生土魔法令嬢はやられたのでやり返す
今日は一年を締めくくる日であり、社交シーズンの最終日となる大夜会が開催されている。
入場すると大勢の着飾った男女が、友達や夫婦、婚約者と楽しくダンスや会話を楽しんでいる。
そんな会場は私の後ろの建物の中での話しだ。
私がいるのは会場から少し離れた庭園。目の前には性格の悪そうな(悪い)令嬢が鬼の形相で睨んでいる。
ナタリー公爵令嬢が
「呼ばれた理由は解りますわよね。」
(いや、解らん。)
ミシェル伯爵令嬢が
「貴方が全て仕組んだのは解ってますのよ〜。」
(何をだよ。)
ミリー侯爵令嬢が
「田舎貴族は恥知らずです事。」
(田舎の何が悪い。)
3人は扇子を広げ口元を隠しそう告げる。
私はダンマリを決め、下を向き無視する事に決めた。
「田舎貴族は言葉も知らないのね〜。返事も出来ないなんて。」
「本当に。聞いた事がありますわ!この方のお父様も口下手の無能みたいでしてよ〜。」
(カチン)
「領地も廃れたままで、貧乏貴族。領地経営も出来ないなんて無能でしかありませんわ。」
(カチン☓2)
「辺境伯だとかで肩書は高位貴族。ですが、社交にもこれない程の貧乏。しかも領地経営も出来ない。」
「娘は役立たずの土魔法。」
「親子揃って無能ね。」
3人がそう言った直後、爆発的な魔力が放たれ地面が波打つ様にうねりだした。
3人は立って居られず地面にへたり込む。
3人の目の前に怒りの魔力を纏い立つ。
私はリリアーヌ・アスティ辺境伯令嬢。
土魔法と世間では下に見られ学園では、散々この3人と取り巻き達に虐められた。
全く気にもしてないが。
3人を睨見つける。睨まれた3人はビクリと肩を揺らす。
膨大な怒りの魔力をぶつけられ恐怖に顔を青褪めさせていた。
「あんた達さ〜。言って良い事と悪い事の区別なんて幼稚園児ても知っとるわッ!!」
あ、幼稚園はこの世界にないか。
「辺境で田舎で何が悪い。父は無能では無い。苦しむ領民に税を取らないから貧乏であり、社交しないのは魔物の森に討伐に行くからだよッ!」
「あんたらがペチャクチャお茶飲んで悪口言ってられるのは、アスティ辺境伯の当主が身を削ってるからなんだよ!!解ってんのか。」
「お花畑の3馬鹿令嬢がよっ!!」
3人の令嬢は言われる暴言に腹が立つが、リリアーヌの怒りの方が怖く言い返せない。
突然3人を囲むように丸く白い線で描いた円が出来る。理由も解らない令嬢は円から逃げようとした瞬間。足元に空間が出来そのまま穴に落とされた。
穴は深い。3人が上を向くと、リリアーヌが覗き込んだ。
「散々馬鹿にしてきた仕返しよ?殿下達が私にしてきた事で怒られたのかな?
それなら告げ口したのは私じゃなく婚約者のルーよ。」
やばい。ルーベン様に知られていた。
その事を理解したのか、絶望する。
「殿下達に3人がここに落ちてるのは伝えとくね〜。」
と、 穴からバイバイと手を振り離れた。
夜会会場に戻り殿下達を探す。
先に殿下の側近であるルーベンが私に気付く。
無表情で近付く私に殿下や側近が焦る。
ルーベンたけは、優しく右手を握りしめ場違いにイチャついてきた。
ルーベンを放置し殿下に記録水晶を渡す。
先程の様子が最初から記録されている。
殿下達が映像を確認する。
夜会は始まったばかり。今日の夜会は日付が変わるまで続くのだ。
夜会に顔は出したと、手を繋いだままのルーベンを連れ屋敷に転移した。
そう。リリアーヌは転生者だ。
日本では建築業に就いていた。
ガテン系かと思えば建築の為と、沢山の資格を取るために勉強をしたインテリ系でもあるのだ。
前世も今世も見た目は良かったが、いかんせん現場大好きだったためにこの世界でも口がめちゃくちゃ悪い。
そんな里奈は前世、現場で足を滑らせ転落死。
天国でこの世界の神にスカウトされたのだが。
乙女ゲームの世界と同じだよ!好きでしょ?と熱く聞かれるが、白けた顔をする。神は「建築の知識で魔物の森を護る辺境伯の助けをして欲しかったのに〜クスン。」
私は『建築』
と聞き、スカウトを受け入れた。
アスティ辺境伯の嫡子として、大切に。だが勉強・剣術・魔法は地獄の特訓並みに教えてもらう。
属性は土魔法だが、実は全属性持ち。
目立たない様にと、建築には土魔法が便利だからだ。
3歳で会話が出来る様になると、両親に転生者であるのを告げる。
神に頼まれた領地を豊かにする事も伝えた。
両親は大喜びでリリアーヌのやりたい事をやらせてくれた。
辺境の街を作り変えようと計画し、魔物の森を削る。
転生チートよろしく!と、魔物を次々と生け捕りし、ダンジョンを作りそこに放り込む。
核には魔物の再生を入れ、魔石は出すが生き返るシステムを入れた。
勿論魔石も再生する。
エンドレス魔石の出来上がり!
いつかは生け捕りしたい、S級モンスター。
ダンジョンを辺境の名物にの仕上げていく。
魔物が居なくなった地に頭に浮かべた街並みを土で作りあげる。
ただの土と思うな。コンクリートみたいに頑丈なのだ!
土の中では、下水管を通した。
神に頼んだチート魔法で湖を作り出し、そこから流れる水は浄化魔石を練り込んだ管を通り各家に行く。
家はレンガ作りにした。大きさ間取りを変え、沢山の家を造る。お風呂は絶対だ。
辺境伯邸は小高い丘を魔の森の側に建て、魔物に対応出来る様にする。
ヨーロッパ風の街並みが以前の街の場所のそのまた奥に出来上がる。
元ある街は放置するのか壊すのか悩むと、隣国の辺境伯から難民を少し受け入れて貰えないか話しが来た。
家族会議を開きリリアーヌが提案する。
・難民は全てをこちらが受け入れる。
・1年間難民の支援金をこちらに出す事。
・わが国と平和的条約を結ぶ。
・アスティ辺境伯領の秘密は他言無用。
隣国は感謝しリリアーヌの案を全て受け入れた。
わが国と隣国の両方に面する国が内乱が起き隣国に難民が溢れたのだ。
わが国は魔の森があり来れないからだ。
リリアーヌは元の街を綺麗にし(領民と区別する為だ)全て魔法で修復させる。
街はいつでも住めるようになった。
数ヶ月後難民が来るが、大きな街を丸々与えられ感謝のお礼だからと、とても良く働いてくれた。
アスティ辺境領は2つの街を持ち、とんでもなく栄えた。
そこに昔から付き合いのあるヨルダン公爵一家が新たに作った領地に遊びにきた。
今回は3男のルーベンを連れて。
公爵家当主とルーベン他護衛達の目的はダンジョンに潜る為。
女性陣は温泉だ。勿論元日本人なのだ。
温泉は造る!
夜の顔合わせの晩餐で事が起きる。
ルーベンがリリアーヌに一目惚れし、婚約者となった。
リリアーヌの了承等無い。
両家は即婚約を結びルーベンを置いて公爵家は王都に帰って行く。
仕方がない。とルーベンを受け入れたが、甘々の甘やかしをしてくる。
最初は恥ずかしがっていたリリアーヌも慣れると放置した。遣りたい様にやるルーベンを誰も止めない。
婚約したのがお互い13歳。
学園に入学する16歳まで辺境領で仲良く過ごす。
学園に入る必要の無いくらいに勉学も魔法も習得していた。
だが、王家からの頼みで入学し王太子殿下の(学園にいる間だけの)側近としてルーベンは入学。
ルーベンを入学させる為だけに、リリアーヌは入学させられた。
リリアーヌは魔法科に入り2年間、魔法オタクで過ごす。
ルーベンは殿下のいる貴族科のSクラス。
全く棟が別だから2年間接触が無い筈だった。
だったのだがルーベンのリリアーヌ不足が直ぐに爆発し、魔法科に突撃された。
困るリリアーヌは殿下率いる生徒会の経理になった。
そこで出会ったのが、例の3馬鹿令嬢だ。
ナタリー公爵令嬢は王太子アルベルトの婚約者。
ミシェル伯爵令嬢は宰相ご子息のギルベルト侯爵令息の婚約者。
ミリー侯爵令嬢は、実はルーベンの婚約者になりたく釣り書きを何度も送り断られるが諦めていない。厄介な令嬢だった。
王太子殿下はリリアーヌの能力を正確に知っているのだ。
リリアーヌをわが国から出す訳にも、領地を独立さる事もあってはならない程の人物とされている。
物凄〜く気を使うリリアーヌに腹を立てるのは、ナタリー公爵令嬢。
嫉妬から様々な嫌がらせをするが、全て未遂や無視を決め込まれる。
残り2人も参加し虐めは加速するも、何を言われても気にしないのだ。
元ガテン系女子はつよいのだ!
が、父や領地の話となれば別だ。
3馬鹿令嬢は、リリアーヌの逆鱗に触れたのだ。
怒れるリリアーヌの頭をなでなでし終えると、ルーベンは紅茶やお菓子をリリアーヌの口にせっせと運ぶ。
イチャイチャタイムだ。
一方で残された殿下は3馬鹿令嬢を回収させ、夜会会場に呼ぶ。
同時にルーベンに魔法で手紙を飛ばし会場に戻って欲しいと頼み込む。
王太子殿下の後ろには側近の令息達が控える。
3馬鹿令嬢はその前に立たされた。
ドレスは土で汚れ、華やかさ等皆無な姿だ。
王太子殿下が
「あれ程リリアーヌ嬢に関わるなと伝えたが?理解しない。いや、理解出来ないのか?!」
ナタリー公爵令嬢は反論しようとするが、王太子殿下が手で制した。
「リリアーヌ嬢に土魔法は役立たずと貴方達は馬鹿にするが、土魔法だからとかは関係ないッ。魔法はそれぞれ役割があり優劣は付けてはならない。
会場に居る者もそうだ。これは王家の総意だからな。」
会場は王太子殿下の怒りが強い事を理解した。
静まり返る会場。
殿下とナタリー嬢の真ん中に、当人であるリリアーヌとルーベンが転移魔法で現れる。
「あら殿下。先程振りです。」
カーテシーをした後、振り向いて3馬鹿令嬢に
「穴から出してもらえたのね。」
ニコリと嫌味を言う。
頭に血が昇った3馬鹿令嬢は、各々魔法をリリアーヌにぶつけた。
王家主催の夜会で魔法を使う等あり得ない。
周りの貴族達は、興味の対象者達が魔法を放つのを見て、距離を取ろうと逃げる。
放たれたリリアーヌは右手を前に出すと3つの攻撃魔法を右手の手の平に吸い込ませた。
コロリと3つの魔石が床に転がった。
魔石を拾いあげると、王太子殿下に3つ共渡す。
「王太子殿下、いい加減茶番には付き合えない。私は暇じゃない。」
「全て話して構わない。いい加減に終わらせて貰えます?」
冷たく言葉をかける。
王太子殿下は深く息を吐くとナタリー公爵令嬢に
「ナタリー嬢。貴方には何度も注意しましたね。王太子妃としての行動や言動をする様にと。」
ナタリー嬢はじっと王太子殿下を見つめる。
「ナタリー公爵令嬢。貴方との婚約は解消します。」
後ろからギルベルト侯爵令息も前に立ち
「同じくミシェル伯爵令嬢。貴方との婚約を解消します。理由は殿下と同じです。」
し〜んとなる会場の中、ナタリー公爵令嬢が反論の声をあげる。
「殿下がいけないのです!役立たずな辺境の令嬢を気にかけるのがいけないのですわ。私よりこの令嬢を優先する。あり得ないわッッ。」
ミシェル令嬢も
「私も同じです。ルーベン様の婚約者だからと生徒会に入れ、私達より優遇する。そんな事あってはならないですわッ。」
ミリー令嬢はルーベンを見て
「ルーベン様は騙されてます。可愛く儚そうに見える見た目に騙されているのです。
言葉は荒く、態度も悪い。野蛮な令嬢なんですのよ」
と、手を胸の前で組み、か弱く懇願する。
ルーベンはリリアーヌの腰に手を回しピタリとくっついている。
チラリとミリー嬢を見ただけで、全てを無視した。
ルーベンはリリアーヌの腰から手を離しリリアーヌを自分の腕の中に抱え込むと
「殿下」と視線を向けた。
ルーベンが会場に居る者全てに聞こえるように魔法に声を乗せる。
「アスティ辺境領は確かに昔は疲弊していた。それを建て直し、発展させたのがリリアーヌだ。」
「アスティ辺境領に何が今あるかご存知か?
ダンジョン、温泉付きの保養所。
平民が通う学校は勿論、魔法を使った職業訓練所⋯⋯数え上げたらきりが無いのだよ。」
ざわざわするのは当然。その全てが同じ領地にあるのを殆どの者が知らないからだ。
招待状無くては行けないからだが、王都の貴族が理由なく辺境に足を運ばないのが大きな理由でもある。
流石の3人令嬢も手を出してはいけない相手だったと青ざめる。
リリアーヌが3人の令嬢に
「婚約の解消は仕方ないよね。
相手が誰とか関係なく人を見下して言い訳がない。罰は受けるべきだよ。」
ナタリー公爵令嬢とミシェル伯爵令嬢は
「ごめんなさい」と謝罪を口にした。
ミリー侯爵令嬢だけは、リリアーヌを睨んだままだ。
リリアーヌはミリー令嬢だけは無視し、
「ナタリー様ミシェル様。謝罪は受け取りましたわ。」
と笑顔で許した。
ルーベンの腕から抜け出て、2人に手を出し仲直りの握手をする。
「王太子殿下。罪は罪ですが、2人を私に預ける事で済ませて貰えます?」
とリリアーヌが可愛くお願いする。
ルーベンからの嫉妬の視線を受けた殿下は、了承以外の答えを出せなかった。
和解しそうな空気を破ったのはミリー嬢だ。
リリアーヌに素早く近付き、右手を上げ殴ろうとした。
ルーベンがミリーの手を力任せに払い退けた為、後ろに強く尻餅を着いた。
それでもミリー嬢はリリアーヌを睨むのを止めない。
ため息を1つ吐き、リリアーヌが思い切りミリーの頬を打った。
「いつまで睨んでる。私を睨んでもルーベンは手に入らない。
私を殴ろうとした、王家主催の夜会で魔法も撃った。
あんたの我儘で家族に一族に連座で責任が行くのが解らないのかっ!」
と、怒鳴りつけた。
ルーベン以外は儚げな容姿から放たれた言葉使いにビックリする。
口が悪い……。
「リリアーヌが王家から1目置かれるのは、隣国との和平を導いたのがリリアーヌだからだ。
リリアーヌは、隣国からの信頼が厚いのだ。そこを良く考えろ。」
会場の貴族皆が驚く事になる。
ミリー嬢は理解したが反省はしてないかなぁ〜。
やらかしをしても、3人の令嬢はまだ若いからやり直しさせたかったのだ。
ガテン系で姉御肌のリリアーヌは、処罰後は自分の領地に迎えるつもりだったのだ。
ミリー令嬢だけは殿下の命令で近衛に連れて行かれた。
残された2人の令嬢は居た堪れない空気の中、黙って立っている。
リリアーヌは会場に居る皆に
「迷惑のお詫びに、隣国のお酒を振る舞います。皆様に行き届く様に、沢山出しますわ!」
と、空間魔法から次々とお酒を出した。
隣国のお酒はとても高価なのだ。
会場のテンションが上がる。
「飲めない方は葡萄ジュースもありますわ。」
勿論隣国のね。
と、可愛くウィンクをする。
男性陣は可愛さに殺られる。
女性陣は可愛さに憧れる。
夜会の主役はリリアーヌだった。
結局ミリー令嬢は修道院送りとなる。
リリアーヌは侯爵家に罪が行かぬよう嘆願した。
ナタリー公爵令嬢とミシェル伯爵令嬢は辺境に連れて行かれた。
本来2人は優秀なのだ。
リリアーヌはいずれ処罰されるであろう2人を連れて戻る算段であったのだ。
2人はリリアーヌと腹を割って話しをした。
リリアーヌは自分の生い立ち全てを話した。
2人はリリアーヌの懐の深さを知り、傾倒するのに時間は掛からなかった。
2人と仲良くなれば成る程ルーベンの嫉妬が酷くなり、リリアーヌへの愛情行動に拍車がかかる。
リリアーヌは実は甘々なルーベンを愛しているのだ。
ルーベンは嫌われてはいないのは理解していた。
領地に戻り1年が過ぎた頃。
リリアーヌがルーベンを誘い領地が見渡せる丘に行く。
リリアーヌはルーベンと向かい合うように立ち、ルーベンの両手を握る。
「私リリアーヌはルーベンを愛しています。来年の春にこの領地で結婚式を挙げて下さい。
私と夫婦になって下さい。」
頬を伝う涙をそのままに、勇気を出してプロポーズをしたのだ。
ルーベンは目を見開き、幸せそうに、とろけるような満面の笑みで答える
「勿論です。リリアーヌ、愛しています。」
ルーベンはリリアーヌを優しく胸に抱き込み、髪にキスを落す。
顔をあげたリリアーヌの口に優しくキスを落とした。
「愛しています。」と、またリリアーヌに2度目のキスを落とした。
それからの辺境領はとても栄えた。
2人の夫婦はどこに行くのも一緒で、喧嘩する事もなく。男女の双子も授かる。
側近2人の令嬢もそれぞれ辺境の騎士と結婚し、幸せに過ごした。
勿論リリアーヌの側近は結婚しようと、出産しようと辞めなかった。
アスティ辺境領の幸せはいつまでも続いた。
結婚して10年。
リリアーヌの1番の願いが叶う。
S級モンスターを生け捕りしたのだ。
それは大きな黒龍で、勿論ダンジョンに放り込む。
冒険者達は我こそは!!と意気込むが、クリアーしたのは、リリアーヌとルーベンのみだった。
魔石はデカい。
いつぞやの夜会の謝罪を込め、陛下となったアルベルトに送った。
国を護る結界を張る魔石にするらしい。
とても感謝された。
乙女ゲームはリリアーヌが活躍する事で全く機能せず、ドタバタラブコメを見たかった神だけが不幸な気持ちになった。
❀おしまい❀
お読み頂き、ありがとうございます。
2年程前に書いた作品です。
手直しして投稿しました。
楽しんで頂けたら嬉しいです❀
この作品もいつか連載出来たらと思います。