楽園での再会
叡智「ブラックコーヒーオイシー、カフェインマシマシパーリーナイト!」
幻「……叡智姉、大丈夫?」
叡智「至って問題ありません、頭がカフェインで満たされて麻薬やってる気分だぜ! ハッピーハッピーハッピー!」
音廻「ダメ、ゼッタイ。」
叡智「電脳世界にはもう入れるようにはなってるよ。いやー、めっちゃ苦労したわー。これはノーベル賞授与されてもいいレベルだよね」
幻「……電脳世界と現実世界の重なりもどうにかなったの?」
叡智「そうなんだよ問題はむしろそっちなんだよ!! コーヒー10杯もキメたっていうのに一向に改善の余地が見られない、マジでうんこ!! エナドリでも飲もうかな!!!」
幻「このまま放置?」
叡智「そうせざるを得ないかなぁ、何よりもうお姉ちゃん限界で吐きそう……」
音廻「大丈夫なの?」
叡智「現実世界で何かが起きた時は電脳世界で何か起きた時だけ。何も起こらなければ大丈夫だよ。………あ、待って不味い吐くオロロロロロロロ」
幻「大丈夫かな……二重の意味で」
叡智「何がが起きると不味いなら、何も起きないようにすれば良いだけの話じゃん?」
音廻「電脳世界のヒーローになれって?」
叡智「理解が早いじゃん」
幻「私達、だけで?」
叡智「あまり他人は巻き込みたくない。私がなんとかするから、時間稼ぎをしてほしいんだ」
音廻「まぁ、やるっきゃないだろうけどさ」
幻「だね」
叡智「よし、そうと決まれば早速見回りを頼むよ。寂滅、初期位置は蒼虎館にセットしておいて。私は11杯目のブラックコーヒーを淹れてくる」
幻「もうコーヒーを飲むのはやめろォ!!」
音廻「確かに、初期位置は蒼虎館になってるみたい」
幻「仲間を迎えるのにここに来る手間が省けて良かったよ」
?「………幻」
幻「! エルドラド!」
エルドラド「ああ、良かった。ちゃんと来てくれたんだな」
幻「えへへ、久しぶり! ちゃんと約束守ったからね!」
音廻「うわー、目の前にリア充が! まぶしー!」
?「音廻さんだーーーーーー!!!」
音廻「あ、アルカディアさん久しぶり……強烈なタックル炸裂ッッ!!!」
アルカディア「僕ちゃんと良い子にして待ってたよ!」
音廻「よく待てました………うへぇ自分のガイドに殺されかけるとは思わなかった……愛が重い……」
エルドラド「ふっ、まるで親の帰りを待つ子供みたいだぜ」
アルカディア「そっちこそ、物音がするたびに『幻ッ!?』ってなってたくせに」
エルドラド「んな、見てたのか!?」
アルカディア「見てたけどー?」
エルドラド「てめぇまた中心区送りにしてやろうか!!」
幻「はいはい喧嘩しないの」
音廻「元気そうで良かった……」
エルドラド「この世界を救ってくれてありがとうな」
幻「お礼なんて要らないよ。現実世界を救うには電脳世界を救うしかない……んだから。お礼だなんて場違いだよ」
エルドラド「お前のそういうところが俺は好きだぜ?」
幻「え?」
エルドラド「……なんでもない、忘れろ。命令」
幻「はぁい」
エルドラド「この後何か予定ある?」
幻「今回は見回りに来ただけだし……特に異常はなさそうだね」
エルドラド「だったら少し遊んでけよ。管理システムの修復と共にアップデートが行われたんだ。新しいオリジナル電脳体も増えたんだぜ」
幻「それじゃあ……リンカーネイションでも行こうかな。この前は中途半端に終わっちゃったから」
エルドラド「ああ、そうすると良い」
幻「そうだ、エルドラドも一緒に行こうよ!」
エルドラド「俺も?」
幻「ガイドの仕事があるから無理?」
エルドラド「いや、ガイドしながら行くわ」
幻「わぁお器用だ。それじゃ、一緒にリンカーネイションをクリアしに行こう!」
エルドラド「おう!」