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電脳世界『ポリゴンワールド』  作者: 虹彩霊音
ストーリーサイド『波動』
18/18

桃源郷と行く、仲間を集めて東奔西走!



ジェム「あ、見ない顔だ。私はオリジナル電脳体の『ジェム』。鉱石が大好きなただの人間だよ。鉱石は防御にも攻撃にも使えるし、なんならプレゼントにもできるからいいよね。今度ダイアモンドのネックレスあげるよ!」



イール「はじめまして、で良いのよね。私はオリジナル電脳体の『イール』。まだ子供だけど、これでも龍なのよ。今はある人を捜しているところなのだけれど……声をかけられたが以上は仲間になるしかないわね」



セメタリー「はじめまして。私はオリジナル電脳体の『セメタリー』です。死神ですから寿命の管理は得意なんですよ。貴方に近づくエネミー電脳体は全てこの鎌の錆にしてくれましょう」



次々とダンジョンをクリアし、仲間のオリジナル電脳体を集めている音廻であった。



音廻「もうここら辺にはオリジナル電脳体はいないのかな?」


アルカディア「ちょっとまってね……あ、ふたつの反応を感知したよ」


音廻「本当?」


アルカディア「これは……アルゴスとレーテー?」


音廻「聞いたことない人だ」


アルカディア「かくれんぼしてたみたいだね」



音廻「見つけたよ!」


アルゴス「あ、バレた」


レーテー「だからもう少し離れた方が良いって言ったじゃない」


アルゴス「プレイヤーの顔が見たいって言ったのはレーテー姉さんだろ?」


レーテー「それはそうだけど」


音廻「私の名前は群青 音廻! 私に見つかったが以上は私の仲間になってもらうよっ!」


アルゴス「君がプレイヤーか。もう一人居るって聞いたけどそっちはどうしたの?」


音廻「幻さんとは別行動、ここには居ないよ」


アルゴス「姉さん、どうする?」


レーテー「そうねぇ、でもそんなホイホイついていくほど私達は尻軽じゃないのよね」


音廻「おっ、何か手伝えってこと?」


アルゴス「実は……レーテー姉さんお金を隠した場所を忘れたから僕が探してたんだ。でも全然見つからなくてね、それを見つけてくれたら仲間になっても良いよ」


音廻「そんなリスじゃないんだから……まぁ事情はわかった、見つけてくる!」




数分後……



音廻「……おっかしいなー、フロアの隅々まで探したけど見つからないや……」


アルカディア「自分が忘れるほどの場所に隠すってことはそんな簡単に見つけられたら困るものなんだろうねぇ。はい、そんな音廻さんに良いアイテムがあるよ」


音廻「……探知機と、シャベル?」


アルカディア「探知機はレアアイテムの場所がわかる。シャベルは壁を掘ることができる。まぁ何度か使ったら壊れちゃうけどね。でも部屋に落ちてるからそれ回収して使うと良いよ」


音廻「どれどれ………あ、普通の部屋から隔離された部屋がある」


アルカディア「ビンゴだね。壁を掘ってお金を集めよう」


音廻「………これかなり時間がかかるんじゃないの?」


アルカディア「あくまでゲームだから心配しなくて良いよ」


音廻「わかった、ほいせ、ほいせっと……」




音廻「ほら、これで満足か!」


レーテー「………うん、ちゃんと全部あるわ」


アルゴス「人間のくせに、なかなかやるじゃんか」


音廻「そうだろうそうだろう!」


レーテー「約束通り、貴方の仲間にはなってあげるわ。それにしても……アルゴスを恐れないなんてなかなか肝が据わってるのね」


音廻「?」


アルゴス「ああ、言ってなかったね。僕は百目なんだ」


音廻「え………ぎにゃーーーーー!!?」


アルカディア「音廻さーーーん!!?」



――――――――――――――――――



叡智「大変だ、寂滅」


寂滅「なに?」


叡智「蒼虎館が凍ったらしいぞ」


寂滅「どういうことだってばよ」


叡智「そうとしか言いようがないんだって、ほら」


寂滅「……氷柱でぐっさぐさじゃん」


叡智「なんでも、突然こうなったとか………」


寂滅「何があったんだろう………あれ、この電脳世界のデータ……記憶装置に保存してるわけじゃないんだ」


叡智「なんだ、ハードを解析してるのか。そのゲームは現実世界をそのまま複製しているんだろ? そりゃ莫大なデータ量が必要だ。普通の記憶装置じゃ記憶しきれないよ」


寂滅「どうやってるんだろう………異空間?」


叡智「なるほど、同じ大きさの空間を生み出して、そこに情報をコピーする。なんてやつだ、世界を新たに作っているのと同義だぞ」


寂滅「大丈夫かな、これ」


叡智「わからない。調べ続けるしかないな……」




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