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電脳世界『ポリゴンワールド』  作者: 虹彩霊音
ストーリーサイド『波動』
17/18

紅虎vs蒼虎!?



?「我にだって忍耐袋の緒が切れる時くらいあるぞ!! 覚悟しろ!!」


?「おわぁっ!? たかがからあげひとつくらいいいじゃないか! 案外ケチなんだな!!」


?「己の所業を悉く後悔しろ! 炎ごと凍らせてやる!!」


蒼虎館から聞こえる獣達の咆哮。二人は呆然とした、館が紅の氷柱で貫かれているのだから!


?「うお、さっむ!さっっむ!!つめたっ!!」


?「そのまま氷像にしてくれようか!!」



音廻「こらぁぁぁぁぁ!!!」



音廻の声に二匹は反応する。


音廻「二人とも何やってんのさ!! 家が凍ってめちゃくちゃじゃんか!!」


?「だって姉上が!」


?「だってこいつが!」


音廻「だってもなにもあるかー! これ以上喧嘩したら二人のこと嫌いになるからね!」


?「「はい……」」


幻「またこれは……派手にやったねぇ……もはや氷でできた家だよ」


?「そこらは安心してくれ。電脳世界だから修復なんてちょいちょいのちょいさ」


軽く吠えると、瞬時に蒼虎館が修復された。


音廻「わー、電脳世界ってすごい」


幻「……ちょっと待ってなんで空飛んでるわけ?」


?「まんま元に戻したってつまらないだろう? どっかに空飛ぶ城があると聞いたのでそれを真似てみた」


?「だが、これはやりすぎだろう」


?「おー、これだから固定概念に囚われた奴は嫌いなんだ。頭かっちかち野郎」


?「んだと、やんのか!?」


?「返り討ちにしてやろうか!?」


音廻「喧嘩はやめろー!!」




アズスチル「さっきはごめんな? 私はオリジナル電脳体の『アズスチル』。武具を強化する『鍛冶屋』を担っているぞ。にしても、姉上はあんなにからあげを待ってたのに、そのうちのたった一つだけ食べただけなのにあんなに怒るなんて器が小さいにもほどがあるよなぁ?」



シルヴァリオン「我はオリジナル電脳体の『シルヴァリオン』。『あいてむののろいを解く』のが我のここでの役割だ。アズスチルめ、よりにもよって我の一番好きな味のからあげを食いやがったのだ。あいつと居るとろくなことがない。……まぁ、弟だから腐れ縁っていうのは避けられないか」



ラピスラズリ「………あぁ、かあ……プレイヤーか。僕はオリジナル電脳体の『ラピスラズリ』」


渚「同じくオリジナル電脳体の『群青 渚』! 私達は拠点で『アイテムの売買』を行っているんだ。欲しいアイテムを買うのもよし、いらないアイテムを売るもよし。ダンジョンにも出張しに行ってるから気軽に足を運んでよ。………大抵はラピスラズリだけど」




アルカディア「拠点では自由にゲームを中断したりできるよ。エネミー電脳体が外に居るわけだけど、拠点内には入れないから安心して大丈夫。ダンジョンをクリアしたり力尽きたらここに転送されるし、集めた仲間もここに送られる。このゲームの目的は……リンカーネイションの攻略、ってところかな」


音廻「リンカーネイション?」


アルカディア「このゲームにある大きなダンジョンのことだよ。入るたびに中の構造が変わるから勝手にそう呼んでるんだ」


音廻「やっぱり、難しい?」


アルカディア「当たり前だよ。でも仲間がたくさん居れば大丈夫だから。まずは仲間を集めよう。僕はポリゴンを通してガイドするから」


音廻「一緒には来ないの?」


アルカディア「拠点からだと色々アクセスしやすいからね。ちゃんとサポートはするから安心して仲間を集めておいで」



幻・エルドラド「待てぇいッ!!」



音廻「幻さん、どうしたの?」


幻「さっきの勝負は確かに私は負けた、だが次こそは勝ってみせる!」


エルドラド「リベンジマッチだ、どちらが多くのオリジナル電脳体を仲間にできるか勝負だ!」


アルカディア「どうするの?」


音廻「……あはは、面白そうじゃん! その勝負乗った!!」


幻「ゲーマーとして、負けるわけにはいかない!」


エルドラド「今度は俺達がお前達を蹂躙してやるぞ!」


アルカディア「なんでそこまでされなきゃいけないのさ」




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