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電脳世界『ポリゴンワールド』  作者: 虹彩霊音
ストーリーサイド『幻想』
15/18

エネミー電脳体大討伐作戦



ドラヘル「……あの」


音廻「どうしたの?」


ドラヘル「僕も、君達と一緒に行く!」


幻「どうして?」


ドラヘル「君達は僕達オリジナル電脳体達を助けてくれた、だからその恩返しがしたい」


音廻「……私達は現実世界を救うためにここに来ている、だから恩返しなんて要らないよ。結果論なんだ」


幻「でも、仲間になりたいなら良いんじゃない? 戦力増えるし」


音廻「まぁ、幻さんがそう言うなら……」


幻「というわけで、これからよろしく! あんなラブコールをされたら受け入れるしかないよね」


ドラヘル「ラブッ…!?」






アルカディア「おーい」


幻「あ、アルカディア達だ。何かあった?」


エルドラド「あれからエネミー電脳体の居場所を調べていたんだが……大量のエネミー電脳体が一箇所に集まっていることがわかったんだ」


幻「………ここは」


音廻「まさか、拠点のすぐ近く?」


アルカディア「その通り」


音廻「またここがエネミー電脳体に襲撃される可能性があるな……」


幻「何を企んでるかは知らないけどさ……やられる前に、やるしかないよ」


エルドラド「奇襲に最適なルートを調べておく。また後で声をかける」




幻「みんなー、準備は良いかー!?」


オリジナル電脳体達「うおおおおおおお!!!」


アビス「腕が鳴るぜ、ボコボコにしてやるよ!」


イージス「こっちはいつでも行けるわ」


白狐「幻ちゃんに近づく不埒な人は全員黄泉に送ってあげるわ〜」


プラセンタ「回復役なら任せてください!」


ネコガミ「イヌガミ! 良いことを考えたぞ! お前がエネミー電脳体に取り憑いて反乱を起こすんだ!!」


イヌガミ「たわけ。敵がどれだけ居ると思ってる。取り憑くにも限界があるぞ」


ネコガミ「そこは頑張れよ」


音廻「うん、みんな気合いばっちりだ」


イヌガミ「奇襲をしかけるのか、戦力は多い方が良いだろう」


ネコガミ「私達の仲さ、遠慮はするな!」


ウマツキ「お前はもう少し遠慮しろ」


鳴鼓「助けてくれたこともあるからね、手伝わせてもらうわ」


ビースト「僕も手伝うよ! エネミー電脳体からみんなを守らなくちゃ!」


リザード「こら待ちなさい! 全く…ビーストが行くなら私も行かざるを得ませんね」


ディマドリード「私も同行させてもらいます」


ナイト「僕も行くぜ! トカゲ三体は使えないだろうから置いてきた!」


ディマドリード「貴方にも留守番してほしかったんですがね」


音廻「はは、みんなお人好しなんだね」


幻「協力してくれるみんなのためにも、この勝負絶対に勝とう」



―――――――――――――――――――



神居「エネミー電脳体の動きが……暁様に命令され尾行したのは良かったものの……まさか、こんなことになっているだなんて」


窮奇「フンッ!! どうした、お前らの強化内容アップデートはその程度か?」


神居「まさか、貴方が助けに来てくれるだなんて思ってもいなかった」


窮奇「勘違いするなよ、俺は暴走したコイツらの強さに興味があっただけだ」


神居「そういうことにしましょう。しかし、トカゲの尻尾のように斬っても斬っても新手がやってくる。流石にキツい……」



?「なら、大人しく休んでなって!」



窮奇「誰だッ! 名を名乗れ!!」


音廻「あの白狐さんの側近だっていうのに、もう弱音を吐くんだ?」


ネコガミ「同じネコ科として今の言葉は聞き捨てならないぞ!」


ウマツキ「そういう意味じゃねぇから」


イヌガミ「ネコガミは素直すぎるのが問題だな……」


鳴鼓「よし、高まってきたわね」


ナイト「全員僕の呪いに屈服させてやるぜ!」


ブレイク「骨の髄まで噛み砕いてやんよ!」


プラセンタ「この戦のために薬をたんまりもってきました! いつでも急患に対応できます!」


アルゴス「とはいえ、多少は骨が折れそうだ。ま、僕に死角はないけどさ」


レーテー「まぁその気になれば私が奴らの能力を消してあげるわ。限度はあるだろうけど」


アビス「神居しかり、窮奇しかり、神出鬼没だな。何を考えてんだか」


ディマドリード「彼らには彼らの考えがあるんでしょうね」


リザード「……神居さんはともかく、窮奇さんは何も考えず流れのみで戦っているようです」


ディマドリード「……まじかよ」


窮奇「おお、戦友が来たぞ!」


アビス「今更気づいたのかよ……それに、お前と友達になった覚えはない」


窮奇「ガーン」


幻「アビス、そんないじわるしないの。確かに目を二回もやられたけどさ。『一度会ったら友達』って言葉もあるんだよ?」


神居「その話、今じゃないとダメなんですかー!?」


幻「おっと、それもそうだった」


音廻「みんな構えろ! エネミー電脳体の軍隊が来るぞッ!」





神居「………なんとか片付いたようですね」


幻「百鬼夜行みたいだったね」


窮奇「ふん、しょうもない。所詮はこの程度か」


音廻「その割には翼がぐったりしてるけど?」


窮奇「気のせいだ!」


イヌガミ「二人とも、大丈夫か?」


ウマツキ「正直かなり疲れたな……」


ネコガミ「はっ、だらしないな!」


ウマツキ「お前も肉球汗びっしゃりだろうが!」


イヌガミ「この様子だと問題はなさそうだな」


雪月「なんだ、もう終わりですか。あっけないですねぇ」


鳥風「その余裕はオスライオンなだけあるわね」


リザード「なんでみなさんそんなに平然といられるんですか……無念」


ビースト「うわあああリザード様が倒れたぁぁぁぁ!!」


ドラヘル「みんな、怪我とかしてない?」


アルゴス「ちょっと背中の目がやられたけど、すぐに治るよ」


レーテー「みんな、アルゴスの目にビビってたわねぇ」


プラセンタ「少々お待ちを、すぐ目薬をさします!」


ディマドリード「………こんなものか」


白狐「幻ちゃん、戦ったらお腹空いたわー。何か食べ物ちょうだーい」


アビス「もう終わりなのか? まだ暴れたいものだぜ」


イージス「私は流石にもう帰りたいわ」


鳴鼓「そうね、身体がクタクタだわ」


音廻「目的は達成したから……拠点に戻ろうか」


幻「神居さん達はどうするの?」


神居「迷惑でなければご一緒させていただきたいと考えています。この状況、単独で動くのは危険なので」


窮奇「昨日の敵は今日の友、友の家に遊びに行って何が悪い!」


音廻「……つまり?」


窮奇「一緒に行きたいなー、と」


幻「あはは、大歓迎だよ。それじゃあ帰ろうか!」




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