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電脳世界『ポリゴンワールド』  作者: 虹彩霊音
ストーリーサイド『幻想』
13/19

エネミー電脳体注意報!



叡智「おーい!」


幻「あれ、姉さん達。どうしたの?」


音廻「息がすごいあがってるけど」


寂滅「た、大変なんだ。エネミー電脳体が大量発生してるんだよ! 規定値オーバーだ!」


叡智「おかげでデータ量がとんでもないことになってる、あー吐きそう」


幻「膨大なデータでこの世界がパンクするってこと?」


叡智「いや、その点は問題ない。この世界の容量は無限に等しい。そのくらいじゃ埋まったりはしない。むしろ心配なのは……」


音廻「現実世界への影響……か」


寂滅「全く予想がつかないよ、これが現実にどのような影響を及ぼすかなんて……」


幻「どうすれば解決できる?」


叡智「エネミー電脳体は『生産プロダクションシステム:エネミー』で作られ、ダンジョンに送られる。そこになんらかの異常が起きたんだろう」


音廻「なんらかって……何?」


叡智「直接赴かないことにはわからないって」


幻「ならとっととそのシステムのところに行くよ!」


寂滅「そのことなんだけど……あまり大人数で行かない方が良いと思うんだ。目立つし敵多いし……」


音廻「仲間の中から厳選しろってこと?」


幻「言い方に悪意を感じる」


アビス「話は聞かせてもらったぜ!」


イージス「私達も同行するわ」


エルドラド「おっと、俺達も忘れちゃ困るぜ」


幻「二人は流石にここで待ってた方が良いんじゃないの?」


アルカディア「プロダクションシステムに行くんでしょ、僕ら以上の適任は居ないと思うよ」


音廻「確かにゲームマスター以上に詳しい人は居ないか……」


白狐「あらら、幻ちゃんが行くなら私も行くわよ〜。娘を危険に晒すわけには行かないわ〜」


幻「どんどん候補が埋まっていくやんけ」



――――――――――――――――――



エルドラド「ここがプロダクションシステムのエネミー生産を担うところだ」


音廻「エネミー電脳体を送る管みたいなのがいっぱいある……」


叡智「手分けして異常があるところを探そう、見つけたら教えてくれ。すぐに直す」


幻「私達は周囲の警戒をしておこう。……白狐さんわかったからもふもふやめて」


音廻「早く元に戻ると良いけど……」


寂滅「…うわぁっ!?」


アビス「どうした!?」


叡智「くっそやられた!! どこの誰だか知らないがトラップをしかけてやがる!!」


イージス「エネミー電脳体がたくさん集まってきてるわ………って何よアレ!?」


目の前に顕現したのは巨大な黒龍!


エルドラド「おそらく、このエネミー電脳体の大群の長だ! やつをやらねぇとこの大群は止まらないぞ!」


叡智「なんとか時間を稼いでくれ!! 私はトラップを解除して異常箇所を修復する!!」





叡智「これをこうして………これは……!」


寂滅「どうしたの?」


叡智「何者かによる不正アクセスを確認した。さらにはデータを書き換えてやがる、どうりでこんなにエネミー電脳体が増えたわけだ」


寂滅「まるで、この世界まるごと乗っ取ろうとしてるみたいだね」


叡智「……今後の方針が決まった。私達は不正アクセスをした奴の後を追う」


幻「犯人を直接叩くってわけか」


音廻「ここを直しただけじゃダメってこと?」


叡智「本来この場所はセキュリティレベルが高いところなんだ。だのにこんな容易く破ってさらにはデータを書き換えてトラップを仕掛けて……相手はとんでもない奴だな、確実に」


寂滅「幻達は増えたエネミー電脳体を討伐してきてほしいんだ。増えたものはどうやっても戻せないからね」


幻「うわぁ、面倒くさいな」


音廻「あまり時間は残されていないな、早めに出発しよう」


幻「現実世界に影響が起きる前に終わらせられると良いけど……」




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