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異説・東方永夜抄  作者: 小湊拓也
12/90

第12話 フェムト(後編)

原作 上海アリス幻樂団


改変、独自設定その他諸々 小湊拓也

「こっち! こっちだぜ、お前ら! 私を撃ち落としてみろ!」

 魔法の箒を駆りながら、霧雨魔理沙が叫んでいる。

 直訳すると「逃げろ」という事になる。アリス・マーガトロイドは、そう思う。

 縦横無尽に夜空を裂いて高速飛行する魔理沙を、月人の軍勢が執拗に追尾する。執拗に狙撃する。

 土偶を思わせる、小太りの全身甲冑をまとった兵士たち。短く不格好な腕の先端から、ひたすらに光弾を発射しながら魔理沙を追う。

 後方から押し寄せる弾幕を、魔理沙は箒の速度を落とさず回避し続けた。

 こうして月人の軍勢を自分が引き付けている間に、逃げろ。魔理沙はアリスに、犬走椛に、そう言っているのだ。

「……わかっていないわね、魔理沙」

 アリスは飛んだ。

 自分の飛行速度で、魔理沙に追い付けるはずがない。それでも、飛翔した。

「私はアリス・マーガトロイド……名無しの人形使いには、もう戻れないのよ」

「名無しの人形使い……いいじゃないの、それで別に」

 声がした。

 何者かが、アリスと並んで空を飛んでいる。椛、ではない。

「貴女は相変わらず、神綺様にもアリスにもなれない半端者のまま……それで、いいと思うわよ? 誰も困りはしない」

 もう1人の、アリスだった。

「無様なアリスは、私が引き受けてあげる。今まで通りよ」

「……そうね。今までは確かに、それでも良かった」

 もう1人の自分を、アリスはちらりと見た。

 冷たい眼差しが、返って来た。アリスは微笑んだ。

「貴女に全てを押し付けて、私は誰もいない場所にいた。目をそらせて膝を抱えていた。とても居心地が良かったわ……だけどね、もう駄目」

 縦横無尽に弾幕を回避し続ける魔理沙を、アリスは目で追った。

 視線だけを追いすがらせる、だけでは駄目なのだ。

 自分は今から、霧雨魔理沙に追い付かなければならない。

「今、私のいる場所は……誰もいない場所、ではないのだから」

「そう、いるわね。魔理沙だけでなく、あの恐ろしい風見幽香もね」

 もう1人のアリスが、口調険しく問いかけてくる。

「そんな場所で……貴女、ねえ1人でやってゆけるの? 魔理沙だってね、いつでも都合良く傍にいてくれるわけではないのよ。つまり独りぼっちよアリス・マーガトロイド」

「今に始まった事ではないわ。ずっと昔から、私は独りぼっち……夢子たちとも、うまくやっていけなかった。だから神綺様にも疎んじられ、魔界から追放された」

 神綺は、あるいはそういった好悪の感情とは別に、何か思うところあってアリスを幻想郷へと放逐したのかも知れない。そうであれば、いずれわかる事だ。

「……今は、魔理沙よ。魔理沙を助けて、魔理沙と共に戦う。貴女の力が必要になるわ」

 アリスは振り向き、もう1人の自分を見つめた。

「……私が憎いのよね? 復讐なら、いつでも受ける。今は、どうか力を貸してちょうだい」

 もう1人のアリスなど、いなかった。

 物言わぬ上海人形が、空を飛んでいるだけである。

 ほんの一時期とは言えしかし、この人形はアリス・マーガトロイドであったのだ。

 これからも、もう1人の自分であり続けるだろう。

 上海人形と共に、アリスは飛んだ。

 上海人形の方が、いくらか先行した。キラキラと光を振り撒きながらだ。

 その煌めきが全て、光弾に変わった。

 細かく煌めく弾幕が、月人の軍勢を襲う。

 もちろん効くわけがなかった。

 土偶のような甲冑の群れが、光弾を跳ね返しながら一斉にアリスの方を向く。魔理沙を追撃する動きが止まった。

「そうよ、こちらを見なさい……貴方たちが戦う相手は、魔理沙だけではなくてよ」

 一斉に向けられて来る眼差しを、アリスは全て受け止めた。全身で、魔力を燃やしながら。

 いや、眼差しなどない。アリスは、そう感じた。

 この不恰好な全身甲冑の中には、眼差しを放つような生き物がいない。

 何もない。それが、この月人という種族なのか。

「羨ましい……」

 燃える魔力を解放しながら、アリスは呟いた。

「中途半端に何かがある、くらいなら……何もない方が、ずっといい……」

 解放されたものが、弾幕となった。無数の、青紫色の大型光弾。それらが月人の兵団を直撃する。

 その弾幕を無傷で蹴散らし、土偶の群れが迫り来る。不恰好な手で、光弾を速射しながらだ。

 無慈悲に無感情に、地上の生あるものを殺傷する月の弾幕。それをアリスは、かわさなかった。かわす必要がなかった。

「アリス……ばか! 何やってる!」

 横合いから魔理沙が飛び込んで来て、さらってくれたからだ。

 アリスの細身を横抱きしたまま、魔理沙は箒を駆り続ける。

 月人たちの弾幕が、降り注ぎ追いすがって来る。逃げ回りながら魔理沙が叫ぶ。

「無茶するなよ!」

「無茶でも、無理でも……ここで戦わないと」

 アリスは、魔理沙の身体にしがみ付いていた。

「貴女だって、ずっと逃げ続けていられるわけじゃないでしょう? 永遠に……逃げ続ける事なんて、出来ないのよ」

「アリス……」

「それを教えてくれたのは貴女よ、魔理沙」

「……そんなつもり、なかったんだけどな」

 苦笑しつつ魔理沙は、箒を方向転換させた。

「……死ぬかも知れない、いや多分……死ぬ。わかってるのか? アリス」

「今更よ。貴女がいてくれなかったら私、風見幽香に殺されていたわ」

「私もあいつに殺されるとこだったぜ。お前や成子がいてくれなかったら」

 微笑む魔理沙の前方に、上海人形がふわりと浮かぶ。

「……下手すりゃ今頃もう死んでるのか、私たち」

「私、魔理沙と一緒に死ねるならいいわ。気持ち悪かったら、ごめんね」

「私は……お前と一緒に、生きたいな」

 しがみ付くアリスの腕を、魔理沙がそっと撫でてくれる。

 アリスの中で、魔力が燃えた。生命が燃えた。

 自分は今、生死の境目にいる。魔理沙と一緒にだ。

 死の間際で、生命を燃やしている。魔理沙と、共にだ。

 何が相手でも負けはしない。そんな気がした。

「やるぞ、アリス……」

 小刻みに箒の進行方向を調整しながら魔理沙もまた、魔力と生命を燃え輝かせている。

「やれる……これなら、やれるかも知れない! 私と、お前なら!」

 月人の弾幕が、前方から押し寄せて来る。

 魔理沙の帽子を、アリスの細腕を、光弾がかすめて飛ぶ。

 押し寄せる死の中に、自分と魔理沙だけがいる。それだけをアリスは思った。

 上海人形が、魔理沙の眼前でぼんやりと発光している。

 アリスと、魔理沙。2人の燃え輝くものが人形に宿り、人形の中で集束してゆく。

 放たれた。

 上海人形の小さな身体から、光が一直線に迸り、超高速で伸び、月人の軍勢に突き刺さる。

 土偶が1体、砕け散った。

 2体、3体。マスタースパークをも弾く甲冑が、光の線条に穿たれ粉砕され、消滅してゆく。

 甲冑の中身など、やはり無いのだ、とアリスは思った。

 何もない。命も、心も、名前も持たない、兵士たち。

(貴方たち……みたいに、私もなりたかった……)

 魔法の箒の上で魔理沙と抱き合ったまま、アリスは涙を流していた。

(だけど、もう駄目……私は、自分の名前を思い出してしまったから……)



 夜空が、青く、赤く、染まっていた。

 巨大な2色の結界が、夜闇を激しく照らしながら、月人の軍勢を押し潰す。

 今や生死の穢れ、そのものと化した博麗霊夢が生み出した結界。

 ずんぐりと不恰好な全身甲冑の群れが、2色の光に擂り潰され、破片を散らせ、消えてゆく。

 地上で『土偶』と呼ばれるものに似た装着兵器。人型のフェムトファイバー装甲。

 それをまとう月人の兵士が数名、辛うじて2色の結界をかわして飛翔し、圧殺を免れ、逃げて行く。満身創痍の霊夢に、攻撃を加えようとせず。

 生死を拒絶した月人とは言え、己の生命が危うくなれば逃げる。生物としての最後の防衛本能だけは、辛うじて残っている。

 それすら、もう数百年も経てば失われてしまうかも知れない、と綿月依姫は思う。

 ともかく霊夢は、逃亡を許さなかった。血まみれの細身が疾風の如く飛び、すらりと鋭利な脚を一閃させながら月人たちを襲う。

 飛び蹴りだった。数人分のフェムトファイバー甲冑が、ことごとく中身もろとも砕け散った。

 月人兵士の、最後の1人が、ぐしゃりと歪みながら動きを止める。

 その全身に、霊夢の左手から伸びたものが幾重にも巻き付いている。注連縄だった。

「中身なんて、どうでもいい……とは思ったけど一応、見て確認しておくわ。どんな化け物なのか」

 言いつつ霊夢が、ぐいと注連縄を引く。

 幾重にも束縛・圧迫された全身甲冑の、あちこちが割れ裂けた。

 その裂け目を、霊夢が覗き込む。凝視する。

 満身創痍で出血多量、それでも血の気を失わず闘志を漲らせていた霊夢の顔が、青ざめてゆく。

「…………何……これ……」

「……見ての通り、それが月人よ」

 依姫は言った。

「生を、死を、それらに関わり深いものことごとくを、おぞましき穢れと断じ拒絶し続けてきた結果……と言えるでしょうね」

「生きる事も、死ぬ事も……穢れ……」

 霊夢は呻く。

「……じゃあ、穢れのない状態って?」

「何もせず、ただ存在し続ける事。何かをすれば、穢れになってしまうから」

 依姫は笑った。笑うしかないような事を今、自分は言っている。

「手足を動かす、言葉を発する、ものを食べる……月人にとってはね、その全てが穢れに繋がる行為なのよ。歩けば誰かに出会って、諍いが起こるかも知れない。それが殺し合いに発展するかも知れない。何かを言えば他人を傷付け、怒らせ、戦いになってしまうかも知れない。食べ物を得るには当然、他の生き物を殺さなければならなくなる。だから月人は、それら全てを拒絶し、何もしない生命体となった。行動のための手足も、言葉を作る思考能力も、食べ物を消化する臓器も、全て不要となり……失われてしまった」

 様々なものを失った月人の肉体を、霊夢は凝視している。

 依姫は、なおも言った。

「今の月人はね、栄養を注入されて生き長らえるだけの存在よ。フェムトファイバー製の手足胴体を着込まなければ何も出来ない、宇宙で最も非力な生命体」

「そんな連中が」

 霊夢は注連縄を引き、月人の肉体を甲冑もろとも締め潰した。助けてやるべきだったのだろうか、と依姫は思った。

「……何で、幻想郷に攻めて来るわけ?」

「月の都の支配者が、穢れそのものと言うべき存在だから」

 助けたところで、月人が地上で生きてゆけるはずがなかった。

「支配者の名は、嫦娥……私の母よ」

「依姫さんの……」

「嫦娥は、今や自分で何かを考える事さえ出来なくなった月人を兵隊として使い潰しながら、己の野望を実行せんとしている」

「そんな奴らが、幻想郷にちょっかい出そうとしてるわけ……」

 霊夢の、血まみれの美貌が、まっすぐ依姫に向けられる。

「……綿月依姫さん。貴女の身の安全は、私が保証します。博麗神社で大人しくしていてくれる限りはね」

「それはどうも……」

「月の都は、滅ぼします」

 あの時の八雲紫のような事を、霊夢は言った。

「幻想郷から月に向かう手立てを考えなきゃいけない。依姫さんにも、協力してもらうわよ」

「断る」

 依姫は即答した。

「……あのような場所でも、私にとっては故郷だ」

「ま、そうよね。しょうがない、せめて邪魔はしないで」

「それも断る」

 長大な抜き身を、依姫は構えた。

「月の都を滅ぼす、などと……冗談でそんな事を言う博麗霊夢ではない、それはわかっている。止めさせて、もらうぞ」

「……弾幕戦ね。いいじゃない」

 死にかけているはずの霊夢の肉体が、禍々しいほど旺盛な生命力を漲らせてゆく。

「ほら、とっとと神様を降ろしなさいよ。待っててあげるから」



 夜の博麗神社の境内で、凄まじい回転が起こっていた。

 まるで黄金色の火の玉だ、と高麗野あうんは思った。

 ふっさりと豊かな、九つの尻尾。それらが激しく弧を描き、甲冑の破片を蹴散らしている。微かな肉片のようなものも、飛び散っているようだ。

 轟音と暴風を伴う猛回転が、月人の兵士5体を全て粉砕していた。

 血まみれで倒れたまま呆然と見つめるあうんを、伊吹萃香が、小さな豪腕で抱き起こしてくれた。

「よう、大丈夫かい。こまちゃん」

「わ、私……頑丈ですから、狛犬ですから……」

「よく頑張ったな、偉いぞ」

「……私……何にも……」

「あいつを助けたじゃないか」

 あいつ、と呼ばれた大妖怪が、ふわりと回転を止めて石畳に着地する。

「……無事か……高麗野あうん……」

 血まみれの裸身を晒しながら、八雲藍がこちらを向く。

「……いや、無事ではないな……すまん。感謝する……」

「まったくだぜ。おめえ、こまちゃんに美味い酒しこたま奉納しねえと駄目だぞう」

「あはは……全部、霊夢さんに飲まれちゃいます……」

 腫れ上がった血まみれの顔で、あうんは微笑んで見せた。

 萃香が、瓢箪の中身をぐいと呷る。

 そして息をつき、言った。

「……ほんと、よく頑張ったなあ……お前ら……」

 その声が、震えている。

「……ごめん……ごめんなあ、助けてやらなくて……おめえらがよ、あんまり頑張るもんだからよぉ……」

 萃香は、泣きじゃくっていた。

 涙も鼻水も拭わずに、月を睨む。絵に描いたような、美しすぎる満月。

「……あとは、私に任せな」

 長く明けぬ夜の空を背景に、何かが浮かんでいる。飛行し、こちらに向かって来る。

 土偶の群れ、であった。不恰好な甲冑をまとう、月人の兵士たち。

 それらが空中から博麗神社に、弾幕を振らせようとしている。

 血まみれ全裸で跳躍しようとする藍を制止する格好で、萃香が前に出た。

「八雲藍、あれでいい。私も1度あいつらになあ、おめえと同じくらいに! 殺されかけてなあッ!」

 牙を剥きながら、夜空に向かって拳を突き上げる。鬼の少女の、小さな拳。

 だが、あうんは確かに見た。ほんの一瞬。夜空を打ち砕くが如き、巨大なる鬼神の拳を。

 それが、月人の兵士を1体残らず粉砕していた。無数の破片が、空中でキラキラと消滅する。

 藍が、息を呑んだ。

「……穢れた、のか」

「そうよ……死にかけて、命を燃やした……」

 萃香の拳が、声が、震えている。

「おかげでなあ、今の私は……特に死にかける必要もなく、自分の状態をそこまで持って行ける……」

 何かが、落下して来た。

 辛うじて原形をとどめた、月人の兵士。土偶のような全身甲冑は、あちこちが破裂している。中の肉体も、もはや助かりはしないだろう。

 萃香が、歩み寄って行った。

「おめえもな八雲藍、それが出来るはずだ。身体が、覚えちまってる……」

 言いつつ、破損した甲冑を引き剥がす。

 どのような中身が現れたのか、あうんの位置からは見えない。ただ想像はつく。

「まぁアレだ。飲み込みの早い奴ならな、別に死にかけなくたって掴めるコツ……ってオイ……な……何だぁ、こりゃあああ…………」

 萃香が、叫んでいるからだ。

「何てこったよ……あの頃はよぉ、もうちっと生き物らしい形してたのに……もう、こんなんなっちまったのかよ! おめえらはぁあああああああああッ!」

 それは激怒であり、慟哭であった。

「生きる事も、死ぬ事も! 戦う事も、命を懸ける事も! てめえで何かしたいと思う事も! 誰かのために何かする事も! 何もかんも穢れになっちまう! 憎む事も愛する事も出来ない、美味いものも食えない、美味い酒も飲めない! てめえらよォ、一体何のために生きてんだよおおおおおおおおおおおおっっ!」

 ここ数日間の酒が全て出てしまっているのではないか、と思えるほど大量の涙を萃香は噴射していた。

 呆然と見つめるしかない藍とあうんに、声をかける者がいる。

『……大江山の大将も、相変わらずだねえ』

 あうんは振り返った。

 巨大な白い生き物がそこにいる、ような気がした。白い猪、いや熊か。

『お前さんたちもね、飲み仲間になってやるのはいいけど程々にね』

 違う。兎であった。兎が、果たしてどれほど長く生きれば、これほどの大きさになるのか。

 萃香が、涙目で睨み付ける。

「……何でぇ、因幡の業突く婆ぁが何しに来やがった。ひっく」

「業突く婆ぁは引退さ。今の私はねぇ、幸せを運ぶ素兎だよ」

 巨大な兎など、いなかった。

 そこにいたのは、白い服を着た小柄な少女である。頭から生えた兎の耳が、装飾品か本物であるのかは、わからない。

 いささか重そうに背負っていた風呂敷包みを、その少女は石畳に下ろした。

「ええと……博麗の巫女さんは、お留守かい? お届け物なんだけどねえ」

「……帰って来るのがいつになるか、ちょっとわかりません」

「あんた……怪我してるねえ、狛犬さん。それに、そっちの痴女狐」

「……知っているか? 狐はな、兎を食らうのだぞ」

「幸運の素兎を食べてはいけない。それより、あんた方は怪我を治さないとねえ……ほら、幸せを運んで来たよ」

 言いつつ、兎の少女が風呂敷包みを開く。

「巫女さんと、その相方の魔法使いにね、うちの先生からの贈り物さ」

 掌ほどの大きさの、四角い、固い何か。それが大量に、山積みになっている。一見すると、餅である。

「何しろねえ、こいつを服用して、ちゃんと治って生きている。貴重な貴重な実験台……ああ、うん。まあ患者さんが治って元気にしてるのは喜ばしい事さね」

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