17話 入学前テスト2
==17話 入学前テスト2==
「「「「「「「「「おおおお!」」」」」」」」」
「殿下があの試験官に勝ったぞ!」
「「殿下かっこいい」」
マインの試験が終わると見ていた生徒達がマインの戦いに賞賛を送っていた
「マイン殿下……まさか中位魔法を使えるようになっていたのですね」
「使うつもりは無かったんだがな」
「はぁ、もっと精進します」
「ああ、俺もまだまだ成長するつもりだからな」
マインは賞賛の声の中試験官の副騎士長と話していた。
「静かに!」
そう学校側の試験監督の先生が言うと皆一斉に静かになった
「続けます。 次、シュラウゲン」
静かになると淡々と試験が再開された。
◇◇◇◇◇
「マインさすがだな」
「マイン殿下、さすがです」
「ありがとう二人とも」
皆に戦いを褒められたあとマインは俺達のところに来た。
「あれは中位魔法だよな」
「ああ、厳密に言えばあれはまだ完璧じゃないんだよ」
「え! そうなんですか」
「ああ、あれの完成をヒロのお父様が使っていてな」
「「へぇ」」
「凄い綺麗なんだあれの完成形は」
マインが帰ってきて話していると
「次はリンナ!」
試験監督の先生がそう言ってきた。
◇◇◇◇◇
「女の子が相手でも普通にやる、そこの理解を頼むぞ」
「分かっています」
最初の確認のあとリンは自分の得意な短剣を両手に構えた。
「来い!」
「【身体強化】×二 【火弾】」
リンは素早く身体強化を二度がけして素早く動きながら火弾を撃った。
「へぇ」
試験官の男の人はリンの二度がけに少し驚きながらリンの魔法を軽々切りながらリンに肉薄していった。
「【爆】!」
「くっ!」
リンの得意な魔法の一つ【爆】でリンも自分にダメージを受けながら距離をとった。
「凄いね、凄い早い魔法だ」
「ダメージがこっちに来るから少し覚悟がいるんですけどねっ」
リンはそう言った後またリンは試験官に突っ込んで行った。
「一辺倒じゃだめだよ」
そう言ってリンを剣の腹で吹き飛ばそうと溜めっているとリンが思いっきり方向変換をしリンがいたところから【火弾】が飛んできて試験管を襲おうとしていた。
「む!」
そう言ったあと【火弾】を溜めていた剣で払うとリンが隙になった横脇を狙い突っ込んだが試験官も読んでおり難なくリンの突撃を避けリンの背中に剣を突き立てる動作で止まっていた。
◇◇◇◇◇
「リン、ドンマイ」
「ありがとヒロ」
悔しそうにしながら俺達のところに帰ってきた。
「次、ヒロト」
「頑張ってねヒロ」
「ああ」
◇◇◇◇◇
俺の相手はマインの相手をした副騎士長が相手だった。
「お願いします」
「ああ、よろしくな」
「行きます」
そう言った後剣をゆらっと持ちながら俺はできるだけゆっくり前に進んだ。
「【火弾】×五」
俺は小声でそう言い俺の周りに火弾を展開させ前に進み
「【身体強化】!」
大きな声でそう言った後【火弾】を置き去りにし後ろをとった。
「甘いわ!」
そう言って剣の腹で俺を飛ばそうとしてくるが俺は
「【小爆】!」
リンが使った魔法より爆発力の小さな爆発で剣の速度を遅らし俺は後ろに下がろうとしながら
「【火炎弾】」
最初に準備していた【火弾】を合成しこの勝負を決めようとしたら、足が絡まり後退が遅れ逸らした剣の腹が俺の脇にクリーンヒットしたあと俺の【火炎弾】が副騎士長に当たったが俺は悶絶状態で動ける状態じゃなくなり負けた。
「「「いや、不運だな!」」」
リンとマインと副騎士長の声が響いてるのが聞こえながら悶絶していた。
◇◇◇◇◇
俺のいた会場の試験が全部終わった。 試験官に当たり判定、勝てたのはマインの他に二人いた。どちらも貴族で実力でしっかりと勝っていた。
「ヒロの不運は凄いな。いや、あれは鈍くさいのか?」
「いや、動きの練習ではしっかり動けていたんだが……」
「うん、ヒロの動きの練習見ていたけどあんなことになってるの見たことないし……」
「はぁ、俺はヒロならSクラスで一緒に語り合えると思っていたのだが」
「すまない、これで致命的にSクラスは無理だな」
マインが残念そうに言っていた。
「すまない、これで致命的にSクラスは無理だな」
「まぁ休暇日に語れれば良いか……」
「休みをくれよ」
と笑いながら寮の前まで行きマインとリンと分かれた。