15話 信託後
==15話 信託後==
六歳になりました。
王子と話したあと王都の宿へ向かうとリンが心配そうに宿の前にいて俺を見つけると心底ほっとしていて凄く可愛かった。
それから一泊したあと街に戻るとバカ三人組が久しぶりに絡んできた。
「今まで通りに逃げれると思うなよ、今なら俺たちの舎弟として扱ってやるよ」
めんどくせー、てか舎弟ってこいつらどこからそんな言葉学ぶんだよ。
「嫌だ。じゃあな」
「ふん、後悔するなよ。いくぞ、ギン、ダチ」
「「おう(でやんす)」」
一斉に来た。めんどい、まぁ逃げますけどね。
そう思って逃げようと後ろに下がろうとした瞬間足が絡まった。
「んぐ!」
「「「もらったー!」」」
その日初めてこいつらの攻撃を受けた。 その日を境に俺の不運とこいつらが絡んでくるようになった。
違う日もバカ三人の攻撃を受けてボロボロになりながら逃げるとリンに会ってしまいリンが激怒して三人をボコボコに仕返すとリンの名前がゴリラだの筋肉女とバカ三人組に言われるようになってしまった。
◇◇◇◇◇
六歳の誕生日の次の日朝王子から王立の学校の招待状が来た。
「ヒロ凄いじゃないか、こんなのが来るなんて」
アルにぃが感動したように言ってきた。
「でも、金かかるだろこれ」
「まぁそうだろうけど、この王子様からの手紙からすると、費用の負担が普通に入るのよりやすくなるな」
「え? なんで?」
「書いてあるぞ? 二枚目に」
そう言われて見みてみると。
『おい、ヒロ。来い、王都に必ずだもう命令だ友達命令だ。お金は大丈夫だ負担が少なくなるように取り計らえるようにしてあるだから来いいや、来て マイン・ロワ・プリネラ』
おい、語彙どうした、
『追伸 なんならリンナ嬢も呼んで良いぞ』
太っ腹だな、いやそこじゃないか
「これどうすれば良いんだ?」
「いけばいいぞ」
急に後ろから声がすると父さんがいた。
「あら? トドさん帰ってきたの?」
「ただいま」
「おかえりなさい」
「ヒロ行けば良い、チャンスだろ」
「だが」
「マインだろ、あいつは信用できる子だぞ」
「父さん、マイン王子のこと知っているの?」
「アル、さすがに知っているさ。一度会ってるしな」
「「へぇ」」
「お金の方も大丈夫だ、行ってこい」
「いいの?」
「ああ、リンちゃんに聞いてこい」
「ああ」
突然来た父さんには驚いたがマインに会って同じように学べるのはたのしみだな。
リンにも話すとお父さんと話すと言って次の日に行くと言ってくれた。
◇◇◇◇◇
「父さんいいの? ヒロのスキルそんなに珍しいのじゃないしあっちで苦労するんじゃ」
「アル、心配しすぎだ。あいつは強いからな」
「? 最近街の悪ガキに負けてるよ。あ、なんかこの話するとイライラしてきた」
「はは、落ち着け。それは来るときに聞いた」
「なら」
「それはヒロが逃げようとしているからだろな」
「え?」
「一度もヒロは手を出していないとも聞いているからな」
「そうなの?」
「アルは家族思いは良いがちゃんと周りを見るんだスキルが上手く使えなくなるぞ」
「むー。分かったよ」
ヒロトがリンに説明している間に父さんがアルにぃに説教をしていた。
◇◇◇◇◇
この春から俺は王都の学校に通うことになりました。