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閑話B 3話


 ==閑話B 3話==


「コイツは育つ」と言われた後ついてこいと言われてついていくとドンドン教会の下に降って行った


「なぁ嬢ちゃん。名前は?」

「……二、ニニナです」

「そうかい、良い名前だな」

「おじさんのな、名前は?」

「ああ、俺はリータ。あ、先に言うが今からお前は教会所属でなく俺の所属だ」

「え?」

「教会の命令で無くまぁ俺の命令で動かないといけないし祈りをバカバカしくやらんでいい」


 え……


 教会……聖神国にいれば神様というのを信じて祈りというのをしないといけない、というか全員がそうしてると思っていたのに全く反対のこと言ってる


「神に祈って命が助かるなら俺もするが大切なのは神への祈りじゃねぇ、自分を信じて持つ力で未来を切り開いていかねぇと意味が無い。これ、忘れるなよ」

「は、はい」


 なんかすごいことを言われた気がする……


「さてと、もう一個重要な事言わないとな。これから向かうの迷宮(ダンジョン)だ」

「え!?」


 迷宮(ダンジョン)


 この世のモノでは無いモノが発掘されたり


 普通よりも強い魔物が出たり


 過去の歴史が動くようなモノが見つかったりされる と言われる場所


 私でも知っている事で言うと昔迷宮を完全踏破を行った人が後に英雄として戦場を駆け回り以降その英雄が死ぬまでその国は戦争での負け知らずだったという話が有名


 そんなものがここに……


「ここでまずはお嬢ちゃんを鍛えてそこで魔物を討伐し続けて貰う、俺と一緒にな」


 階段の一番下に着くと冷え冷えとして暗く壁にある灯りでギリギリ前が見えるくらい


「こっからは迷路になっている」

「な、何でですか?」

「この先が迷宮だからだ」


 迷宮って夢を見る場所みたいに聞いたことがあるのになんでそんなに暗い顔なんだろ……


「着くまでに時間があるし教えておくか、この迷宮の名前は《時歪》」

「ジユ……」

「中の時間と外の時間が歪んでいる。まぁつまり中の時間は早くて外が遅いんだよね。だから外で待っていると迷宮から魔物があふれ出てきちまう。それを防ぐのが俺の仕事。先護師と言う任だ」


 そう言いながらスタスタと迷路()を進んでいく


「ま、今は派遣された奴が一人奮起してる。まぁあいつは強いからな問題は無い」

「手伝わないの?」

「手伝い。はは、あいつに対してはいらん心配だな。なんせこの国で一番強いからな」

「ふえ?」


 そういう顔は少し楽しそうな顔だった


「さて、着いた」


 着いた場所にはすごく大きくて重たそうな扉があった


「で、でかい……」

「第一関門。これ、開けて」

「え……」

「手伝うさ。まぁ修行といこうか。よし、見本な」


 そう言うとリータは体の前で手を組んで


「起きろ、蒼鬼」


 そう言うと腕が黒くうっすら青くなり二回りくらい大きくなった


 両腕で取っ手を掴むと普通に扉を開けるように開けたけど音がぎぎぎぎぎぎぃいいっとすごく重い音がした


「こんな感じだ。お嬢ちゃんもこの腕……持ってるんだろ?」

「う、うん。なんで知っているの?」

「……この腕は鬼封じと言われる……一つの呪いだ。鬼が封じられている。鬼が他の鬼を感じる……初めて俺以外のに会ったが感じたものを信じないわけにはいかないしなまぁぶっちゃけ違ったらどうしようとか思ったが持っていて何よりだ」

「そんなことで決めて良いんですか?」

「ま。確信に近い物感じたし良いんだよ。さ、やってみてくれ」


 いつもみたいに腕に力を入れるとぐぐっと力が溢れるように巡って少しの痛みと一緒に腕が太くなった


 扉の取っ手を掴んで開けようとしてもビクとも動かなかった


「あ、あれ?」

「ふふ、これは……」


 私が戸惑っていると何かを呟いていた


「え?」

「いや、何でも無い。そうだな、それは力だけじゃ開かないんだよ」

「力じゃ開かない……」

「必要なのは魔力……内側から出る力を見つけろ、流れるものがあるそれを見て腕に流れるそれを感じれば開く」


 体の内側……目を閉じて体の内側に意識をと思っても何も感じない……


「な、何も感じない……」

「……そうか、常に意識をし続けるんだ。その内感じる」

「はい」



 

 取っ手を掴んだまま自分の内側に意識を向け続けて一日経つ頃に開ける事ができた



 中は薄青く光っていて暗くなかった


「あれ? リータ……早いですね」


 中に入るとすごく綺麗な人がいた


 白い布を纏っていて目の色が左右で違う


 右目は青く左目は緑色、髪は綺麗な白色


「テレサ、どうだ?」

「問題ないですよ……その子は?」

「ニニナ、今日ここに来た連中から連れてきた」

「ニ、ニニナです」

「私はテレサ・サン・ベルホルゴン。この国の教皇を任されています」


 教皇……教皇!?


「え、教皇?」

「正確には教皇に聖女、法王もですね」

「コイツが権力を丸ごと持っているから媚び売っといた方が良いぞ」

「はぁ……媚び売っといた方が良いなんて言いながら貴方は一回も敬語使いませんよね」

「使って欲しいか?」

「いいえ、全く」


 はん。と鼻で笑って横を向いた


 この二人は仲が良いな~


「リータ、こんなに小さい子をここに連れてくるなんて……何を考えているんですか?」

「コイツは俺と同じモンを持っている」


 そうリータさんが言うとテレサさんは目を少し大きく見開いてこっちを見てきた


「そう……ですか……それで育てると。後任でも任せるつもりですか」


 テレサさんの声に少しの怒りを感じた


 何でだろう


「いや、コイツはここには残らないと思うぞ、コイツが信じているのはここにいない」

「……そういうことですか」


 話に置いて行かれている。全然話が分からない、勝手に納得されている


「あの……」

「ん? まぁコイツを強くしたいだけだ。な」

「あ、ありがとうございます」

「はぁ。まぁ良いですけど、ニニナちゃん、ここが嫌になったら早く言ってね、仲間の人がいるでしょ? そこに言って貰うから」

「あ、はい」

「装備しないとな。ホイホイ」


 そう言ってベルトを渡された


 何かを挿す穴が十本ある


「なんですかこの穴は?」

「これだよ」


 そう言って小さく細長い瓶を見せられた


回復薬(ポーション)ですよ」

「そ、ここに潜っていると必要になる」


 そう言ってベルトを着けてくれ十本挿してくれた


「武器は拳だからな」

「私はここで見張りますね。怪我に気をつけて」

「いや、ダンジョンで怪我しないのは無理だろ」


 そう言ってテレサさんと別れて奥に進んだ



どうも。ロキュです。

最近新しく投稿している話がありまして『ししょの備忘録』というタイトルでやってます。

是非そちらも読んでみてください。と言ってもそっちに飛ぶ方法が分からなくてすみません、慣れないものですね……


もしかすると殆ど更新ができなくなる可能性があります、忙しくなってきますね……できるだけ頑張りますができなかった場合……ごめんなさい!。


閑話Bを更新しづらくなる前に終わらすことを目標に頑張ります。これからもよろしくお願いします。


この物語の続きが気になる、この物語が面白いと思って頂ければ是非ブックマークと評価、感想をくださいよろしくお願いします。


ではでは。

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