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28話 森の闘争 各地の防戦


 ==28話 森の闘争 各地の防戦==


 爆発した、煙が消えると右半身が消えた状態で立っているのが見えた


「終わった?」

「ぐるぅぅぅ……」

「い、生きてる!?」


 まだ生きているならまだ続けて


「あら~ここまでよ♪」

「ん!? さっきの奴らは」

「あたし逃げちゃった♪ まぁそんなこと別に良いわ~そいつを殺すのはあ・た・し」


 な、何を言って……仲間じゃないのか?


「仲間じゃないのか? とか思った? ええ、仲間よ、だからこそ、よ」

鳴雷矢(メライヤ)

「クフ、攻撃が無駄なの知ってるでしょ?」


 当たる瞬間に雷が霧散した


「これもなのかよ」

「あなたも変わってるわよね、イドラみたいな力、何なのかしら」

「そいつは俺がやる」

「や~よ、クフ」


 なめらかな動きで懐から水晶を取り出し投げつけると水晶に吸い込まれた


「んな!?」

「弱ってないとできないのよ、あなたのおかげで仕事が捗ったわ」

「虚龍数珠縛鎖」

「不公平に……ちっ」


 黒い炎でできた鎖が巻き付くのを避けた?


「避けたな……やはりか」

「クフ、でもそれはあなたしかできないわよ」

「逃がさね――」

「逃げるわーーーーーー」

「…………逃げましたよ?」

「おいコラまてーーーーー!!!!!」


 普通に逃げてんじゃん


「追うぞ、そこで寝てる女もってこい」

「え? 女?」

「え?」

「アイナさん女なの!?」

「嘘だろ……お前目ついてないのか?」

「いや、後か、どうやって」

「掴まれ! 街まで持って行ってやる」


 腕が鳥の翼のような形になり体が少し細くなった?


「すごいな」

「早く!」

「おう」


 乗ると背骨の部分がせり上がり掴む取っ手ができた


 マジでなんていう種族になるんだコイツ……


 ◇◇◇◇◇


 森浅域(ライラック入り口)


「クソほどいやがんな!」

「口より手動かせ!」

「纏解けそうな奴下がれ下がれ!」

「街に入れんなよ! 俺達の生きる意義だ! 命賭けろ!」


 ライラックの街から森へ入る際には道が一つのみある


「狩人呼んでこい! 森の中から削る隊がもっといる!」

「ここは! ここにも手を回して貰わないと!」

「バカか! あいつらの専門性を生かせ! アイナ嬢ちゃんが中に入れる数絞るように言ったのは時間経過で呼ぶ狩人のことも入れてるぞ!」

「そういうことか」


 冒険者防衛組、基本的に突発的に魔物を狩るときに出る部隊はこの部隊


 ライラック所属の冒険者の半数がここに所属する


「狩人隊はもう出ているそうです!」

「そうか、さすがに出てたか」

「マスターが残ってました、「後でロード連れてこいよ」と言ってました」

「あのジジイらしいな! 殲滅するぞ! 範囲攻撃準備! 斥候、集めろ!」

「「「「「「「「「「おう!」」」」」」」」」」


 ここにいる全員が男の指示でそろえた行動をとる


 一部は魔物を攪乱し自然と集めるように動き一部は無防備なまでに自然体でブツブツと法術を唱える


「カウント! 3! 2! 1! 斉射!」


 魔物達を攪乱していた者達は一斉に身を退き


 法術を唱えていた者達はタイミングをそろえ放った


 揃った攻撃により迫ってきた魔物達が消滅した


「……隊長、斥候部隊からです、将すら見えないと」

「これは……シドラ爺さんが将だけはとして倒した? アイナちゃん? いや……これは……目的があっての? ならばここでないのか? あの男の言っていることが真実ならばここに攻め来させるはず……」


 疑問を持ちながら攻めてきた魔物が消えた先を見て思考を続けた



 ◇◇◇◇◇


 森中域


「はぁ、はぁ。俺も歳には勝てんな……」


 周囲には魔物の死体が広がり中心に老体がいる


 老体は血まみれでいるが自身の血はほぼ出ていない


 木株が並び広い土地。老体が息を整えるように深く息をすればそれに習うように木株から時間が戻るように木が生えていく


「……将も王も来ない、ここが危ないとのことを言っていたのに?」


 木が元の姿に戻ると周囲に転がっていた魔物の多くが消え解けていく


「……祖核はまだ生きているのか、ここを離れてもっと周りをと言いたいが俺も歳だな上手く魔力が回復できんな」


 魔法陣を作りそこに腰掛ける


 これはこの老体オリジナルの魔法陣による空気椅子少ない魔力で作る事ができ彼はよく重宝している


「ふーまだ来るんだろう……街が無事だと良いんだがな」


 森のなか纏をすること無く自然体のまま息を整え続け空が見ることのできない緑の天井を見上げてこの先を考える


 

 ◇◇◇◇◇


 森外周部 1


「バカガキ共が」


 森から出るにはライラックを通らねば基本的に出ることができないように結界が張られている


 忘れてはいけないことを街の人間の頭から抜けていた


 結界を壊し外から人が入ってきていることを


「弱い……下の世代はこんなものか……」


 今回の運良いことはここの管理主の番人が早々にこのことに気づき手を打っていたこと


「まぁ他の箇所も大丈夫だな。あいつらもバカじゃないし……俺達の縄張りを壊す奴を許すわけにはいかんし、人間を合理的に襲う理由になるしな」



 森外周部 2


「ヒャハハハ!」


 長い腕をしなり振り外に出ようとする魔物共の上半身を吹き飛ばす


「「「ぎゃあああ!!」」」

「ヒャハハハ!」


 疲れることなく何度でも……同じ行動を繰り返し消し飛ばしていく


「ヒャハ! つまらん頼み事だと思ってたが中々楽しいのぉ! だが……こんなののために儂の大切な部下を殺したのなら……ここ離れたくなるのぉ!」


 腕を丸め高速で空を突き一気に魔物を吹き飛ばした



 森外周部 3


「ふむ」


 ドダドダドダ


「ふむ」


 ドダドダ……


「たすけてぇぇぇえええええ」

「ちょっと!? 我々の王ですよ!? 逃げないでください! 他の王に舐められますって!」

「そんな事言わないでぇぇぇええええ! 怖いぃぃぃぃいいいい」


 四足歩行で地響きを鳴らしながら走って行く


 上には小さな猪が乗っている


「ちょっと! どこに行ってるので!?」

「分かってるよ! もうここどこかわかんないんだもん」

「ちょっと!? 森外周部守らないといけないんですよ?」

「も、戻るから~」

「こいつらは?」

「あ、良いとこに人間……是非貰ってもらおう」

「うわ……クズ……」

「……分かったよ! 発ッ!」


 四足歩行で走ることで地響きが起きる者とは思えないほどの身軽さで木に片足を引っ掻け木から木へ跳び方向変換し来た道を戻る


「あの……僕乗ってるんだぁぁぁあああああああ!!!!」

「知らん! 猪突猛進!!」


 地面が膨らんだと思える程の一歩目で目に見えない速度で走り抜き魔物が一瞬で消し飛んだ


「ぎゃああああああああ! 怖いぃぃぃぃいいいい」

「さっきと逆だな」

「それがあるのに何で逃げるんですか! もう僕怖いです!」

「来いものは怖いの!」


 四足歩行でドシドシと走り戻る音とギャアギャアと言い争う声が響きながら森外周部に戻っていった



この物語の続きが気になる、この物語が面白いと思って頂ければ是非ブックマークと評価、感想をくださいよろしくお願いします。


ではでは。

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