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24話 森の闘争 追う者


 ==24話 森の闘争 追う者==


「こんな時になんだけど来てすぐにミゲルに捕まったとか」

「そうです……あ、カナ達の場所を知ってますか?」

「気になるよね。あの一団全員で聖神国に向かってもらった」

「聖神国……じゃあここにはいない?」

「そう、でもあの悪魔は自分の世界に戻ったわ」

「え!」

「取りに行かないといけないものと気になることを調べに行くって言っていた」

「……そうですか」

「ッ! 来た!」


 走りながらの会話を止め前から来る魔物の一団を俺は刀で、氷弓は自分の弓で蹴散らしていく


「魔物が弱い?」

「そうだな、本流から離れてるしな……この先は魔物のレベルが上がるはず。気を引き締めて」

「はい」


 迫ってくる魔物達を斬り穿ちながら森を進んで行く



 ◇◇◇◇◇


「――ン! 面倒な事になってるわよ!」

「知ってるよ! 二人目か……」

「つか、多くない? なによこれ!」


 魔物達に囲まれる二人組がいた


「あの虎は?」

「言い方酷くなったね。来ないと思うよ!」


 腕がしなり斬り消していく


「なんで!」


 もう一人は地面を蹴り魔物の集団に頭突きをしていく


「あの人の仕事というか制限で森の外から中に入れないだろうよ!」

「制限……人間が起こしたからか?」

「そそ、こっちに意識を飛ばしていたとしてもここら一帯に変な空気を感じる、もしかするとっていうかここに来てない時点で確実にあっちに戻ってる」

「面倒くさい! イドラで――」

「まだダメだ! 切れ目が見えないのに使って動けないとか話にならん! 喰われておしまい」

「守って!」

「無理てか嫌だ」

「酷い、こんなにか弱い兎を見捨てるなんて」

「馬鹿でかい肉食の化け物しか見えません」

「その目穿ろうか? いらないでしょ?」

「こわ!」


 相手する魔物共はこの森の深域なのに関わらず弱い――当然強いことには強い――が数が多い


 囲まれて一時間、まだまだ余裕はあるがこの魔物共が人間の方に行くのは不味い


 さっさとこいつらを片付けてこれの犯人と追っていた男を捕まえ人間の手助けに行かねばと思うが切れることなく魔物が迫ってきやがる


「どうすんの」

「悩み中……てか自分でも考えてる?」

「面倒な思考してる暇があると思う?」

「……そうだな、いややるしか無いか……上に跳んでくれ」

「何秒?」

「二十秒!」

「あいよ」


 そう言って上に跳躍すると地面が割れ上に進む際に衝撃波が周りに広がり一瞬魔物達の迫ってくる線が後ろに引いた


「細かい気遣い……」


 相棒と認めてくれてるからこそかと思い少し嬉しく思いながら溜めていた力を放出する


「吹き飛べ。虚龍之拡炎!」


 自分を中心に鉄紺色の炎が広がり辺り燃やした


「十五、十六、十七、十八……滅」


 炎を消すと自分の横で地面を割るような音が響いた


「うん、ピッタリ」

「痛くないの?」

「痛くな――痛たたた、上に跳べなんて言うから~」

「痛くないなら結構です」

「はぁ~出会った頃は優しかったのに」

「今も優しいでしょ?」

「ウンソダネ」

「感情を込めて言いなさい?」

「森林破壊よ」

「この森に関して言えばこんなの意味ないじゃん問題なし――」


 問題なしと言っている最中にもう木が生え始めてきた


「……相変わらず速いね」

「魔素の力……怖いものだ」

「そのおかげで私達は進化したけどね」

「……そうだな」

「どうするの」

「追うよ、ここに留まる必要は無いしな」

「分かった、方向は……あっち」


 目的の男達がいる方を短い指で指すと


「おし!」

「もしかして……」

「私の後ろぴったしに来なよ?」

「……どこにかわいさを求めるんだよ」

「そこは……全体に決まってるでしょ?」

「はぁ……」

「もういい?」

「あいあいさ」


 そう答え自分は飛行体型に姿を変えた


「面倒な事してくれたんだ、絶対に逃がさない!」


 上に跳ぶよりも荒々しく飛び後ろにも自分の前にも衝撃波を作り出し進んで行った


「こわいな~」


 そう言いながらフラっと前に飛んで行くが自分も前に進むために空を蹴ると先に飛んで行った者と同じくらいの速度で飛んで行った


 二人が通った後ははっきり分かるように一本の道ができていたが


 一分もすれば飛んで行く前と後が大差ない景観に戻っていた



この物語の続きが気になる、この物語が面白いと思って頂ければ是非ブックマークと評価、感想をくださいよろしくお願いします。


ではでは。

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